Page21 -「団長の独り言①(劇場入り編)」


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PDF 団長の独り言 2016.01.22

今回も大勢のお客様がお越しいただく中、
大きなミスもなく、
無事公演を終えることができました。

お寒い中、
お越しくださった大勢のお客様、
そして劇団ふぁんハウスを
日頃から応援してくださっている皆様、
本当にありがとうございました。

今回も
「ようこそ!これからの青春in板橋」
の劇場入りしてから、
本番を終えるまでの様子を、
3週に渡ってお伝えいたします。

1月22日(金)

午前6時15分、天気は晴れ。
明日の本番の日は雪が積もると
盛んに天気予報では言っているが、
早朝のこの時点ではその気配はない。

ただ・・・寒い!とにかく寒い!
車の温度計に目をやるとマイナス2度!
寒いのが苦手な私は結構辛いが、
これから劇団倉庫での積み込み作業がある。

上はヒートテックのシャツに
フリースにトレーナー、
さらにダウンのベストに
それからダウンジャケットと、
あとは帽子。

下はヒートテックのパッチに
作業用のズボン。
その上からスキー用のズボンと
靴下は2枚重ね。

これまで
体調管理をめちゃめちゃ気にして、
風邪ひとつひかず、
劇場入りの日を迎えたのに、
ここで風邪をひいちゃー元も子もない。

そこで完全防備で倉庫に降り立てば、
すでにトラックは到着していて、
やがて同じように完全防備で
身を固めたメンバー達が、
とびっきりの笑顔でやって来る。

帽子にマスク姿が多く、
一見「あんた誰?」
という人もいるけれど、
とにもかくにも、眠そうでダルそうな
メンバーはいないのは、
なんとも頼もしい限り。

早速、5月公演で使用した
大道具や小道具などの
舞台装置を倉庫から運び出し、
テキパキとトラックに積み込む。

すると身も心も温まり、
みんなはますます笑顔いっぱい!
だーれも「疲れたー」なんて
言わないよね。

なんだかんだ言っても、
舞台公演というのは
お祭りみたいなもの!

こういう積み込み作業
ひとつとっても
楽しいものなのですよ。

その積み込み作業は順調に終わり、
トラックには、
舞台監督の高橋哲彦さんが同乗して、
舞台美術家の海老原翠さんの
作業場へ。

一方の平野カーと千秋カーは、
積み込みメンバー全員を乗せて、
照明の六工房さんへ車を走らせ、
トラックも平野&千秋カーも、
それぞれがそれぞれの場所で
機材等を積み込み、いざ劇場へ出陣じゃあ!

金曜日で、ちょうど朝の渋滞での移動。
車が混んで混んで、
結構時間が掛かったのだが、
そこはデキる舞台監督・高橋哲彦!
ちゃんと時間に余裕を
持ってくれていたので、
搬入開始の午前9時前には、
3台とも、ちゃんと
劇場に到着することができた。

午前9時、劇場で待ち構えていた
メンバー達も加わり、
搬入・仕込みが開始された。

ここ板橋区立文化会館は、
搬入口も広々としていて、
その上、
巨大な搬入用エレベーターもあるので、
搬入はとっても楽でスピーディー。

ちゃっちゃ!と搬入を終わらせて、
舞台面では、照明の仕込み、
そして大道具の建て込み作業へ。

昨年の5月に行った時と
全く同じ舞台セットなのだが、
劇場が変われば勝手も違い、
ちょっと手間取った箇所もあったけれど、
とっても順調に舞台セットが建ち上がり、
ガラーンとした空間が、
「ようこそ!これからの青春」の
世界へと変身する。

舞台セットが建ち上がったら、
今度は照明さんがライティングの
位置や色を決める「シュート」
という作業があるので、

舞台上に
居酒屋門出のカウンターやテーブル、
演出席、近藤さんの事務デスクなどを並べ、
場面に応じての位置決めを行っていると、
外のシーンで使用する
ベンチがないことに気がつく。

いやぁーまいった・・・
誰もベンチの存在を意識してなかった・・・

いやはや・・・早速、取りに行くか?
ってことになったのだが、
よりによってそのベンチ、
劇団の倉庫とは別の場所に保管してある・・
しかも保管場所へ取りに行く
人手も時間もない。

最悪、明日の本番までに
間に合えばいいのだが、
でもどうせなら、照明のシュートの
段階から欲しいところ・・・

困った・・・。

すると舞台監督さんが、

「ここにある材料で作りましょう!」

と言うじゃないの!

始め冗談かと思ったら、
大道具の三井さんが「はいよ!」とばかりに、
舞台美術の翠さんとともに
半端な木材を使って、1時間程度で、
とっても素敵な白いベンチを造ってくれた!

これには驚き!
プロってのはこういうものだ!
というのをまざまざと見せつけられた。

こうして、舞台セットも無事揃い、
数時間かけての照明さんの
シュートも音響さんのセッティングも終わり、
休憩を挟んで18時半から、
「場当たり」を開始したのでした。