Page23 -「今回もやったぜ!」


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PDF 団長の独り言 2016.01.23

1月23日(土) 「今回もやったぜ!」

本番の日を迎えた朝、
雪はまだ大丈夫そう・・・

というか
「ほんまに降るんか?」って感じの空。

しかし天気予報では、
「雪」だから不必要な
外出は控えましょう・・・

みたいなことを言って
散々脅しているので、

天を仰いで

「どうか雪が降りませんように」

と神様と、
亡くなった親父にお願いをする。

劇場入りして、
昨日の場当たりの続きが
開始される10分前の9時20分、

スタッフさんも含めた
関係者全員が舞台上に集合し、
普段は倉庫を護ってくださっている
明治神宮の御社を、舞台中央の
机の上に設置させていただき、

恒例となった
三田秀大明神の祝詞に合わせて
首を垂れ、「成功祈願」を行う。

そして午前9時半より、
昨日やり残した場当たりを行うと、
サクサクと進んでいったが、
エンディングでの平山演じる
番松さんの

「ようこそ!これからの青春!」

というセリフを言い終えた後の
照明の変化が、ちょっと
盛り上がりに欠けている
気がしたので、リアリティーを
度外視したド派手な照明を、
例によって例のごとく

「ズバーン、ダラダラーダーン」

って感じの擬音だらけで、
私の思いを土門さんに伝えると、
またもや一発で理解されて、
よりかっちょいい照明となる。

こうして無事場当たりも終わり、
50分ほどの休憩を挟んで、
ゲネプロを開始した。

ゲネプロというのは、
照明も音響も、もちろん
舞台転換もすべて
本番通り行うリハーサルのことで、

役者も本気、スタッフさんも本気!
みんな本気!

だから私も「役者に集中だぁ!」と
言いたいところだが、
そこが演出兼任の辛いところ。

芝居をしつつも、時には客席に降りて
芝居全体も観て、チェック。

しかし、昨日から今日にかけて、
かなり細かく「場当たり」を
行ったおかげで、ゲネでは
気になる箇所はほぼゼロで、
役者へのダメ出しも、少々あるだけであった。

ゲネプロ終了後、各セクションへの
最終確認を行い、
ボランティアスタッフの皆様へ
お送りする御礼状用の
集合写真を平野美岐の撮影で撮り、
いよいよ本番に向けての心も含めた、
すべての準備に入る。

時間は13時20分、
本番まで約1時間40分となる。

私はまず昼食を取り、
それからメイクをして、
衣裳のズボンにアイロンをかけて、
それであれして、これして・・・

そうこうしていると、
「開場しましたぁー」

という舞台監督さんの声!

時間を見れば、
本来の開場時間より10分ほど早い。

聞けば、すでにロビー入口前には
大勢のお客様がお並びとのことで、
受付リーダーと相談した結果、
高橋さんが早めの開場としたそうだ。

楽屋に備え付けられている
テレビモニターを見ていると、
続々とお越しになるお客様。

皆様お寒い中、
お越しくださったのだよ!

「これは何が何でも、
いい芝居をしなきゃ!」

と武者震い。

14時55分、本番五分前。
集まれるすべての関係者が
緞帳幕の内側に集合して円陣を組み、
「いくぞー」「おー」の掛け声で、
前に伸ばし重ねあわせた右手を
高らかと天に上げ、
各自各ポジションへとスタンバイ!

ご入場のお客様が途切れないので、
5分押しの15時5分、
いよいよ板橋公演の幕が上がった。

野村さんの場内アナウンスが流れ、
場内がゆっくり暗くなると、
アマティアズのピアノ演奏が始まる。

何度経験しても、
この瞬間は緊張がマックスになる。
しかし、一旦舞台に出てしまえば、
あとはもう、芝居の世界に入り込み、
皆を信じて演じるのみ!

だが・・・芝居開始して15分頃、
ここ数年の劇団ふぁんハウスでは
まずなかった、役者によるセリフ
忘れからくる「魔の間」が2度も!

その時ばかりは冷や汗タラタラ・・・
時間にして3、4秒程度なんだけど、
舞台上にいる我々は、すごく長く感じる。

セリフを忘れても、
それなりのことを言って
繋げばなんとかなるものを・・・

なんで芝居を止めるかなぁ!

と思っていてもしょうがない!
まだ芝居は始まったばかり。
ここからが
劇団ふぁんハウスの底力!

みんながなんとか挽回しようと、
それからはこれまでにない迫力ある
テンポのいい芝居の連続!
結局、最後までほぼ
パーフェクトに演じきった!

エンディングの歌では、
客席のお客様が
大きな手拍子と大きな声で、
我々と一緒に歌ってくださり、
中には目に涙を浮かべ、
ハンカチで涙を拭うお客様の姿も!

こうして、約1年に渡り演じた
「ようこそ!これからの青春」は、
華々しく幕を下ろしたのでした。

それでも反省点は多々あり、
その反省点を踏まえて、
次回6月赤坂公演では、
さらにグレードアップした
芝居をお届けいたしますので、

皆様、これからも
劇団ふぁんハウスを
どうぞ!宜しくお願い致します。

おしまい。