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PDF 団長の独り言 2016.02.20

2月20日(土)「始まりました。」

始まりました!記念すべき
第30回公演「すぽっとらいと」の稽古。

タイトルを聞いて、

「おっ!懐かしいねぇー」

と言ってくださるあなた!

そうなのです!
かれこれ10年前に上演した作品を、装いも新たに、
ドカーンとドカーンと再演する運びとなったのです。

実は

「えっ?もう10年経ったの?」

というのが私の最初の感想。

ついこの前上演したばかりだと思っていたので、
「すぽっとらいと」に関しては、
リバイバルは考えていなかったのだが、
「10年経つ」って言われたので、
昨年の10月頃から脚本を見直し始めた。

そこでまず気になったのが、
古さを感じないか?ということ。

「すぽっとらいと」という作品は、
私が32歳の時、演歌歌手のマネージャーを
やっていた実体験をもとに、
平成6年当時の売れない演歌歌手の世界を、
結構リアルに描いたもの。

だからこの作品を、劇団ふぁんハウスで
上演しようと思った平成18年の時点で、
原作の時代から、
すでに10年以上が経っていたのです。

だから前回の「すぽっとらいと」の時は、
上演するにあたり、
稽古の段階でプロの演歌歌手の方と
知り合いになって、色々とお話を伺い、
稽古場へもお越しいただき、
彼女のリサイタルや「営業」も拝見して、

「嘘」や「古さ」がないかどうか
チェックをして、
脚本を書き直したものを上演した。

それこそ脚本の時代背景を
「平成6年」ってことにしてしまえば、
「年代」の違いから来る矛盾点など
合わせる必要もなかったのだが、

ただ「平成6年」という設定の芝居を
「平成18年」に上演しても、
なんだか中途半端なような気がしたので、
脚本の時代背景は、上演した年代と同じにして、
その上で矛盾点があれば修正をし、
「演歌界」の方がご覧になっても、

「そうそう!
今の演歌の世界ってこうなのよね!」

と言っていただけるようにした。

あれから、また10年・・・。

時代は流れ、演歌の世界も
かなり様変わりしただろう・・・
とネットという便利なもので
恐る恐る色々と検索し、
現役の売れない演歌歌手の方にも
話を聞いてみると、

当時に比べてカセットよりも
CDが主流になりつつあるが、
今だに演歌のカセットテープはあるし、
劇中に出てくる

「ジャパン・アマチュア・カラオケ連合」

のモデルとなった

「日本アマチュア歌謡連合」

という団体も健在で、
「オリコン」のチャートも
業界の人は気にしているみたいだし、
売れない演歌歌手の営業スタイルも、
20年前と全然変わらない。

いやはや・・・音楽業界そのものは、
この10年で大きく変わったんだろうけれど・・・

一番の変化は、CDなどを、
レコードショップで購入するスタイルから、
ネットで音楽配信したものを
ダウンロードするってスタイルが、
かなり主流になりつつあるってことかなぁ。

しかし演歌の世界は、
ダウンロード配信ってナンジャラホイ?
っていう演歌ファンの方が、
まだ圧倒的に多いそうだ。

ってことは、
この「すぽっとらいと」って作品自体、
時代背景を「平成28年」にしても、
10年前の脚本で上演できるって事。

演歌界って、そういう世界なんだなぁ・・・

と思いつつ、久々に脚本を読み、
今回演じる役者のキャラクターに合わせ、
セリフの言い回しなど個々の特徴に合わせ、
極力役の人物を役者に近づけて、
「すぽっとらいと」という作品を
マイナーチェンジさせて、初稽古に挑む。

稽古始めというのは毎回新鮮で、
新年を迎えたような気持ちになるんだよね。

稽古場には、
前回の「ようこそ!これからの青春」に
出演したいつものメンバーに、
「初めまして」のメンバーもいれば、
「お久しぶりー」のメンバーもいて、
活気に満ち溢れている。

どの顔も、笑顔、笑顔!

そこで新メンバーもいることだし、
まずは自己紹介を厳かに行い、
そして皆さんお待ちかねの作品発表!

千秋ちゃん(鈴木千秋)と
アマティー(アマティアズ)が、
あらかじめに印刷をしてくれていた
仮・台本を一人一人に配り、
どんな作品であるのか概要だけを説明して、

「この役はこの人!」

とあらかた決めていたメンバーの
第一次配役発表を行い、
いきなり初見で読んでもらうと、

初めはかなり戸惑いながら演じていたけれど、
どの役者もリズムをつかんできて、
初見の読み合わせの時点で、
すでに前作を超えたものになっている!

今後、各役者が脚本をもっと読み込めば、
さらに面白くなること間違いなし!

その「すぽっとらいと」のテーマは、
なんと「頑張る!」なのですよ。

相変わらず、劇団ふぁんハウスらしい
「コテコテ」のテーマでしょ?

はたして、これからどんな「頑張る」が
出てくるのかな?と、
みんなの読み合わせを聞きながら、
ワクワクする団長でありました。