Page3 -「不屈の精神!」


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PDF 団長の独り言 2016.09.18

9月18日(日)「不屈の精神!」

毎度思うことだけど、キャストが変わると、
同じ作品なのにこうも変化するものかぁ~!
ってくらい、
変化する劇団ふぁんハウスの芝居。

よそ様の団体は、どうなのか
聞いたことがないから分からないけれど、

劇団ふぁんハウスの場合、
作者の確固たる要求に、
何が何でも役者が必ず応えなきゃいけない!
っていう稽古は基本的にやっていない。

作品が完成した時点では、
「ここは純白をイメージした芝居だ!」
と思っていても、

稽古をしている過程で、
「この役者さんの技量とキャラクターならば、
『純白』ではなくて、『黒』の方が
いいんじゃないのかな?」
と感じたら、

なんの躊躇もなく、
私は自分が表現してもらいたい芝居を捨て去り、
その役者さんのキャラクターが生きる「黒」の
芝居を演じてもらうというような
芝居作りを行ってきた。

つまり「役者」が「演出」に
合わせるのではなく、
「演出」が「役者」に合わせてた
芝居作りを行っているので、
当然のことながら役者がチェンジすれば、
同じ作品でも、ぜーんぜん違う
雰囲気になってしまうのだ。

でもね、それはそれで、
その「変化」を楽しみに
してくださっているリピーターのお客様が
たくさんいらっしゃるので、
私達は前回の芝居を極力なぞらずに、
新鮮な気持ちで稽古を行っている。

それにしても、
劇団ふぁんハウスのように
夏に東京都内で公演をして、
冬にも同じ東京都内で同じ作品を
上演する団体って珍しいと思う。

ましてや今回なんて
キャストも演出も劇的に変化しているからね。

まぁーあの
「東京公演」「大阪公演」というように、
いわゆる「旅公演」を行うプロの団体ってのは
たくさんあるけれど、

夏と冬、ともに東京で同じ作品を上演し、
しかもキャストも演出も
変化しまくる劇団なんて、
星の数ほどある劇団の中でも
劇団ふぁんハウスだけかもしれないね。

では、なぜにこんな
公演スタイルになったのか?

それは、そもそも
劇団ふぁんハウスの夏の公演って、
回数にして3回しか上演しないでしょ?
だから
「観たくても、都合がつかず行けなかった!」
って方が意外と多く、

あと区の広報誌や、新聞、チラシ、劇団サイト、
そしてこの「団長の独り言」で
たまたま劇団ふぁんハウスを知り、
「冷やかしのつもりで行ってみるか」という
軽い気持ちでご観劇した方々から、

「誰々にも見せてあげたかった!」
「こんなに素敵な芝居なら、
夫も連れてきたらよかった!」
「もう一度、同じ芝居をやってくれませんか?」

という、ありがたい声も多数寄せられて、
そこへ板橋区の行政からの応援もあり、
約7年前、「やってみよう~」ということで、
廃棄処分した舞台セットを再発注し、
色々なスタッフさんに再び声を掛け、
冬に板橋公演を行うことを決めたんです。

すると!なんと!これが大成功!

しかし、それでも「自己満足?」
「一度見た人が、
数か月後に同じ芝居をまた見るか?」
「劇団ふぁんハウスごときが、
そこまでの集客能力はないでしょう!」
「たった1回公演でしょう?
そんな無駄な公演は続かないでしょう」

とかね、いろいろ言われましてね。

だから、なかなか冬に同じ作品を上演するって
スタイルを継続させる勇気もなく、
相変わらず、夏の公演が終わる度に
舞台セットを廃棄するという
もったいないことを繰り返していたのですが、
先にも書いたように
「板橋」も楽しみにしてますよ!
って方が多くなり、

「夏の赤坂が終われば冬は板橋だ!」

という雰囲気が、お客様にも浸透してきたので、
「夏は赤坂」「冬は板橋」ってサイクルも定着し、
舞台セットも「再生」できるように、
夏の公演が終われば、ちゃんと劇団の倉庫に
保管するようになったのです!はい。

そんなわけで今回も、
たくさんの方の応援とご協力、
そして劇団ふぁんハウスを
支えてくださっているファンの皆様の
声援を胸いっぱいに吸い込み、

「すぽっとらいと in板橋」

を上演いたします!

今回初参加のメンバー達は、
たった1回の公演だというのに
燃えに燃えているし、再演メンバーも、
稽古をしていく過程で自分が
演じた役の新たなる魅力を
発見したようで、前回以上に成長している。

同じ役と約1年間、
じっくり向き合うわけだから、
そりゃー勉強になるよね。

文学的な作品じゃないけれど、
名優もいないけれど、
それでも、沢山の方々が応援して
くださっている。

皆様の期待に応えるべく、
一生懸命!不屈の精神で、
芝居に向き合うのでありました。