Page23 -「劇場でお会いしましょう。」


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団長の独り言 2017.08.06

8月6日(日) 「劇場でお会いしましょう。」

3月から始まった「ふきのとう物語」の稽古も、
とうとう最終通し稽古の日を迎えた。

まずは昨日の土曜日。
稽古場は、前回の「団長の独り言」にも描いたように、
例によって例のごとく、
綺麗で広ーい施設をお借りした。

その日「広ーい稽古場」に、
長年にわたり劇団ふぁんハウスを
支えて下さっている、
舞台監督の高橋さんを始め、
とっても頼もしいスタッフさん達が
稽古場に集結した。

普段の稽古では、
演出席には私が一人でポツンと
座っているだけなのに
(演出助手がいないからね。)、
昨日の稽古場は、
演出席にはスタッフさんがずらーり!

その上、音響の野中君は、
実際の効果音を出すための機材を
稽古場にセッティングし、
照明の土門さんは、
芝居全体の動きを把握するため、
ビデオカメラの設置!

「ああ、いよいよ
本番が近づいているんだなぁー」

っていう緊張感も高まる。

役者ももちろん、バッチリ衣裳!
そんな環境下での「通し稽古」を開始した。

演じる役者の目の前には、
芝居を見る「たくさんの目」がある。

これが稽古場見学の「お客様」の場合、
おかしいシーンでは大笑いしてくれるし、
感動的なシーンでは、ハンカチで
涙を拭うなんてこともしてくれるので、
演じている我々も「初・観客」の反応に、
それなりの手応えを感じて、
結構ノリノリで芝居が出来るんだけど、

昨日お越しの皆さんは、観客ではなく、
「スタッフ」としての観点から
芝居をご覧になっているわけで、
そうなると、当然のことながら
おかしいシーンでニコリともしないし、

感動的な場面でも、
ハンカチで涙を拭うなんてことも
もちろんない。

沈着冷静な目が時に台本に目を落とし、
時に我々の芝居を見る。

その皆さんの視線を意識しつつ、
緊張感たっぷりの雰囲気の中、
どの役者も本番モードレベルが
全開になったのか、かなりいい感じの
芝居を見せてくれた。

その通し稽古を終えると、
役者達は1時間の休憩に入るが、
私は全スタッフさん達との
「打ち合わせ会議」を行う。

いやはや、それにしても
この「チーム平野」の皆さんは、

「このシーンはこうだな」
「ああだな」っていう
私の癖をよーく把握してくださっているので、

なんだろうなぁー
阿吽の呼吸とでもいうのかな?

舞台監督さん、照明さん、音響さん、
舞台転換スタッフさん達の息が
打ち合わせの時点で既にビタッ!と合い、
とてもいい雰囲気で、
テンポよく話し合いが進み、

「ザ・職人軍団・チーム平野」

の皆さんとの会議も無事終了し、

夜はこの日2度目の通し稽古を行い、
身も心もクタクタだけど、
さらに抜き稽古をして、
「これでもかぁー」という稽古を終える。

翌・日曜日。
本日、いよいよ最終通し稽古。

稽古場集合は午後12時半なのだが、
午前9時、舞台監督の高橋さん、
照明の土門さん、そして私と杉山さん、
千秋ちゃんが赤坂の劇場に集合し、
「ある事」がちゃんと出来るのかの
確認作業を行ったら!

とってもすごいんだよ!
私のイメージ通り、いやそれ以上!

実はこの件、私の中で
「こうしたいなぁー」という演出プランがあり、
前々から杉山さんと、
様々な対策を練っていたのだが、

前回の稽古の時にその事を
高橋さんに伝えたら、
すぐさま土門さんに連絡を入れてくれて、
すると土門さんが、「よっしゃ!」と
ばかりにその私の「思い」を具体化すべく、
「仕掛け」を考案してくれたんですよ。

もうねぇー客席で、
その「ある事」を見ているだけで
涙が出てきた。

「難しいかなぁ?」

とちょっと弱気になっていたのに、
それがここまですごいことが出来るとは!

本当に感謝!感激!

高揚した気分を胸に稽古場へ向かい、
バッチリメイクも施し、最終通しを行えば、
稽古がかなり進んだ段階から
合流してくれたみすきさんや良子さんも
相当頑張ってくれて、
とっても迫力ある芝居となり、
全体の雰囲気も最高に良く、

「いうことはございません!」

っていう感じでの稽古となった。

ギスギスした空気は全くない。

みんな笑顔!笑顔!
すっごく楽しそう!

この雰囲気で、
いよいよ我々は劇場へ乗り込みます!
皆様、劇場でお会いしましょう。