Page5 -「明るい稽古場」

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団長の独り言 2021.10.31

10月31日(日)
「明るい稽古場」

稽古場の雰囲気が最高にいい。
なんといっても
稽古が始まったばかりのこの時期なのに、
毎回欠席者がほぼゼロなんです。

当たり前の事なんだけど、
昔の劇団ふぁんハウスでは、
この「当たり前」が出来ていなかった。

理由その1。
稽古が始まっても、
キャストがなかなか決まらなかった。

これって劇団ふぁんハウスの
稽古スタイルにも関係するのだが、
毎週土日の夜だけの稽古を、
約4か月も行うというスケジュールに
合わせられる「適任者」が
なかなかいなかったのが理由。
(本番1か月前は昼夜)

いわゆる「普通」の芝居の稽古って、
ほぼ毎日稽古を行い、
1か月か、
長くても2か月程度で仕上げて
本番に挑むというのが一般的。
(ちなみに数十年前にプロの役者時代に
出演した商業演劇は、稽古期間が2週間だった。)

芝居の稽古で
4か月も拘束されるのはちょっと・・・
という人が圧倒的に多く、
そのため稽古が始まっても
「適任者」見つかるまでは
「代役」での稽古が続く日々だった。

理由その2。
その1に通ずるんだけど、
出演する適任者が、
どうしても決まらないから、

「毎回、稽古に参加しなくても大丈夫です
(本当は大丈夫じゃないけど・・・)」
「お忙しい中、
出演していただけるだけで感謝!」

というような
こちらが低姿勢スタイルで
出演していただく方が何名もいたので、

そういう条件なものだから、
当然ながら稽古場になかなか来て貰えず、
結局は、
ずーっと代役を立てての稽古となっていた。
(その役者が本腰を入れての合流するのは、
本番の1週間前って事もあった。)

理由その3。
その1、その2でも、
まだ出演者が決まらない事もあり、
そうなると、
「とにかく出演者を確保しなきゃいけない」
という焦りから、
劇団ふぁんハウスとは縁もゆかりもない、
「まったく繋がりのない知らない役者さん」を、
インターネット等を駆使して探し出し、
雰囲気のみで、どんな芝居をするのか
全く分からないのに、
「突然ですみません攻撃」で
アポイントをとって口説き、
出演にまでこぎつけるなんて事もあった。

ただ・・・
そもそもが誰の紹介でもなく、
オーデションも行わず、
お互いがお互いの事を
まるで知らない状態でスタートしたものだから、
当然ながら摩擦が生じる事も多々あり、
それでもそこを乗り越えて、

結果として、
「次回もよろしくお願いします!」
となる方もいたけれど、
なかには稽古を行えば行うほど、
どんどん摩擦が大きくなり、
結局は稽古途中で降板されてしまい、
またしても、
キャストのいない状態で稽古を続け、
本番ギリギリのところで、
「救世主」的な方が見つかり、
なんとか本番までこぎつけた!
なーんて事もあった。

まぁーそういった事情から、
稽古開始から2か月くらいまでは、
複数のキャストが決まらないまま、
ずーっと稽古をしてきた経験のある
劇団ふぁんハウスなのですが、

それがそれがここ最近は、
稽古が始まる前に、
すべてのキャスティングも終える事が
出来ているし、
しかも意識の高い出演者達が
集まってくれているので、
昔のように「出演者の半分が代役」という
訳の分からない稽古風景は、
皆無となってる。

そういう事あったねぇ・・・。
出演者の半分が
稽古に来ない日もちょくちょくあって・・・
稽古場に到着するとガラーンってしている。

泣きたくなるほどショックで、
「これじゃー稽古にならないから
今日の稽古は中止しましょう。」
って言いたくなる時もあったけれど、

それでもちゃんと来て、
くれているメンバーもいるのだし、

そこは私が「はぁー」なんて
空気を出しちゃーいけないって思い、
人数が少なくとも明るく!テンション高く!

「少人数だからこそ出来る稽古」

ってのに気持ちを切り替え、
モチベーションを保ってきた。

それがどうだろう!
現在のふぁんハウスでは、
稽古場はいつも賑やか!

そりゃーたまには用事があるから
お休みするメンバーもいるけれど、
昔のように
「稽古にほとんど
参加できなくてもいいので・・・」
なんて、今にして思えば、
ありえない条件でのキャスティングは
しない事になったので、

「ずーっと代役ばかりで、
稽古にならない」

なんてストレスもなく、
稽古そのものが最高に楽しい。

長い間活動を行う中で、
様々な辛い想いを何度もしてきて、

それでも
「障害があろうがなかろうが、
本物の芝居を創る!」
というポリシーを激しく貫くがあまり、
そんな私の考え方を理解して貰えず、
結果としてスタッフさん、
メンバーさんから恨みを買い、
悲しい別れを随分と経験してきた。

何度も「辞めよう」って思ったけれど、
多くの関係者の皆様や、
メンバーやお客様に支えられて、
「夢」「希望」「勇気」を今回もお届けする。

いいお芝居になる予感がします。
ぜひ!ご期待くださいね。


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