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団長の独り言 2017.08.13-2

「搬入・仕込み」

8月9日(水)
本番初日の1日前、朝6時半。
一番乗りで劇団倉庫に到着すれば、
すでにトラックは到着していた。

前回の板橋公演の時は、
運送屋さんの寝坊でトラックが来てなくて、
本当にドタバタしたからねぇ・・・。
当たり前だけど、
トラックが到着してくれているので
ホッ!とする。

全体集合は午前7時。
しかし、みんなを待っているのは
時間がもったいないので、
私と美鶴さんとで、倉庫から
道具類を降ろし始めていると、
皆、続々とやって来た。

幸いにして雨は降っていない。
8月に入ってから毎日雨続きだったので、
荷積みの時に雨が降っていないのは、
本当にありがたい。

ワイワイがやがや。
早朝だというのに、これから
長い長い一日が始まるというのに、
どの顔も笑顔!笑顔!また笑顔!

お祭りの準備みたいなものかな?

テキパキと作業を進め、
トラック、平野カー、千秋カーに
分散したメンバー達は、
いざ!赤坂区民センターへ出発。

滑り出しは順調であったにもかかわらず、
道路がものすごい渋滞!

お盆休みの連休前の水曜日だからか
なんだか知らないが、
遊びの車と仕事の車が
あふれ出したような首都高速を、
ノロノロ運転で進む。

午前9時、搬入開始予定なので、
劇場には舞台美術さん、照明さん、音響さん、
我が劇団メンバー数名も待機しているのだが、
どう考えても9時到着は不可能。

かなり余裕を持った時間配分だったのに、
埼玉県戸田市から、赤坂区民センターまで、
なぁーんと2時間もかかってしまった。

全く渋滞がなければ、
首都高速を使ったとして、
30分程度の距離。
それなのに2時間だって!

ちなみに、
我々よりも15分ほど早く出たトラックは、
首都高速を使わずに劇場へ向かったのだが、
下道も相当混んでいたようで、
我々とほぼ同時くらいにトラックも到着した。

早速、手分けして搬入開始。
それいけ!やれいけ!って感じ。

道具類、パネル類を
エレベーターに積み込めるだけ積み込んで、
何度も何度もエレベーターに載せて、

大きな大きなパネルは、
外階段を往復して運び込む。

搬入が終わったら、
まずは照明の仕込みがあり、
そして大道具の仕込みへと取り掛かる。

私はリハーサル室というところで、
劇団の倉庫にずっと保管していた
パネルの解体作業。

「次回使うかも!」「次回使うかも!」と
毎公演のたびに取って置いたパネルだが、
何せ劇団ふぁんハウスの倉庫の広さは、
東京ドーム10個分の約3500分の1の大きさ。
(東京ドームは約1,400坪)
いくら巨大?な倉庫を持つ
ふぁんハウスとはいえども、次から次へと
パネルばかり収納するわけにもいかない
状況になったので、

今回、私は建て込み作業に加わらず、
パネルの解体作業を行うことにした。

「大した事ないさぁー」

と思い作業を始めると!
高さ9尺・幅3尺のパネルが約10枚に・・・
あと柱もあり、あれもありこれもあり・・・

しょうがないので、汗水垂らして、
電気ノコギリ、ナグリ、インパクト、バール
を駆使して、
パネルを綺麗にバラバラにして、
ダンボールに詰める作業を地道に行う。

めちゃめちゃ大変!

「ギギギギギー」「バキン!」「ドカン」

こんな作業をしていると、
今回も特別共催をしていただき、
大変お世話になっている
キスポート財団の担当課長の渡辺さんが
ちょうどやって来られて、

「あら!?団長さんは、
大工さんもやられるのですね!」

と驚かれていた。

作、演出、出演、大工さん、
そして時には運送屋さん・・・。
何でも屋の団長さん!

ただ・・・若い頃は平気だったのに、
結構、きついぜー。

ヘロヘロになって作業をしていると、
ステージでの道具の建て込みを終えた
杉山さんと恵ちゃん息子の優君が
助っ人に来てくれたので、
作業をお二人にバトンタッチして、
私はロビーも含め、
舞台全体の仕上がり具合を確認。

受付周りや、小道具制作などは
女性陣が手際よく分担して
作業を行っていたし、男性陣も
常に仕事を見つけ、動き回ってくれて
いたおかげで、とってもスムーズに
作業は進行し、

照明さんのシュート作業という色合わせも、
音響さんの音合わせも順調に終わり、
場当たり開始の時間となる。

順調とはいえども、
時計に目をやれば午後6時半!
とにかく時間の流れが早いのなんのって!
劇場入りした日はいつもこんな感じ。

場当たりが始まるというので、
様々な作業から解放され、
いよいよ「演出」の顔になった私は、
全神経を集中させて、
場当たりに挑むのでありました。