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団長の独り言 2018.01.07

1月7日(日)「通し稽古」

年が明けての稽古始め。
早速昼夜稽古となり、
初の通し稽古を行う。

通し稽古というのは、
今までの稽古の集大成なので、
いつもの稽古以上に緊張するもので、
朝、随分と早くから目が覚めてしまう。

落ち着かないから台本を取り出し、
まずは「役者・平野恒雄」の視点で、
自分のセリフをチェック。

特に4ページ以上にわたる
2つの長セリフの確認をしていると、
何度も何度も読んでいるうちに、
お話の中に入り込み、
ついつい涙がこみ上げる。

そんな作業を
1時間ほど行うと、
今度は「演出・平野恒雄」として、
作品を全体的に見直し、
通し稽古を行うにあたって、

「あのシーンでの場面転換は?」
「あそこの役者の動きは?」

等々・・・

シーンごとに
細かくチェックして全て終えると、
「よし!」と気合いを入れ、
いざ稽古場へ。

集合時間の20分前くらいに
稽古場へ到着すれば、
既に何名かのメンバーは
来ている様子。

しかし集中力を高めるため、
あえて皆がスタンバイしている
部屋の前には行かず、

全体集合の時間まで
駐車場に停車した車の中にこもり、
台本を取り出し、再び精神統一。

そして12時45分、
全体集合の時間。

稽古場となる部屋に向かえば、
皆、既にテーブルやら
椅子やら片付けていて、
稽古が出来る状態にしていたので、
新年の挨拶もそこそこに、
とにもかくにも、
まずは稽古場のセッティングだ。

私は一旦車に戻り、
どっさり積み込んだ

「ふきのとう物語グッズ&セット」

の荷下ろし作業!

すると部屋のテーブル等の
整理を終えたメンバー達が
やって来て、寒空の中、
明るい笑顔で道具類を運び込む。

こうした作業を
みんなで行うことで、
自然とチームワークもできるし、
その時のメンバー達の
体調やなんかも確認できるんですね。

そして準備も整ったところで、
長丁場となる昼夜稽古の開始だ!

と思いきや・・・

「あれ?一人いない?」

連絡しても電話が繋がらない・・。
どうした?どうした?

事前に遅刻するという話は
聞いていないぞ!

ただの寝坊ならば、
「おい!」で済む話だが、
万が一ってこともある。

ここ最近の公演で、
本番直前での役者の怪我、病気って、
意外と何度もあったからねぇ・・・。

もうねぇー
この時期に病気や怪我をされると、
大変なんですよ!
勘弁してちょうだいよーなんですよ。

ある意味、
重大事件に匹敵するくらい、
えらい大騒ぎになるんです。

「そんな(万が一)に
ならねばいいが・・」

皆、どこか不安そうな表情で、
ウォーミングアップを始める。

しばーらくすると、
何度となく携帯のメールを
チェックしている鈴木千秋が、

「あっ!メールが来ました!
20分ほど遅れるそうです!」

と叫ぶ!

「ふぅー」

とため息が稽古場に広がる。

やれやれ、ただの遅刻かぁ・・・。
ゲガや病気での遅刻ではなかったので
良かったよー。

ん?待てよ?
いやいやいや!
良かぁーないよ!

ちゃんと来るべき日なのだから、
遅刻しちゃーいかんよ。

ってことで
本人にはちゃんと注意をして、
気合いを入れてもらい、
気持ちを切り替え、
初となる「通し稽古」を開始すれば、

あれれれ?

「通し稽古を舐めているのか?」

ってくらいの準備不足が
どの役者も如実に現れた、
とんでもない芝居の連続・・・。

正月明けだし、
嫌な予感はしたんだよね。

だけど、やっぱりそこは、
各自がもっとプロフェッショナルな
感覚を身につけてもらわなきゃ!

まるで、行き当たりばったりで
芝居をしているみたいだった。

もう怒る気力もなく、
それでも「通し」なんだし、
止める事なく最後までやったけれど。

そこで通し稽古終了後、
それらの点を厳しく厳しく指摘をして、
みんなに気持ちを切り替えてもらい、
夜の稽古では、これでもかぁ!
ってくらい、もうヘロヘロになるまで、
シーンごとの抜き稽古を行った。

そして1日経った本日。

どのメンバーも、
顔付きからして違う。
気持ちが乗っているのが、
側から見ても、よーく分かる。

準備万端!
予定時刻となりましたので、
舞台監督さんと音響さんが
見守る中での通し稽古を行えば、

昨日とは打って変わって、
完成度の高い

「ふきのとう物語in板橋」

となったので、やれやれ・・・
って感じだけどねぇ。

気を緩めると、
すぐにセリフのトチリや、
エネルギーの感じない芝居が
顔を出すから、

残り2回となった
昼夜稽古もすべて
「本番」のつもりで!
しっかり準備をして、
本番に向かいましょうよ。

本当に、みんな頼むな!