Page2 -「10年経ってもあせない芝居」


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団長の独り言 2018.03.11

3月11日(日)「10年経ってもあせない芝居」

先日、10年前に上演した
「夢めぐり」のDVDを見た。

自分で言うのもなんなのだが、
作品自体はいいのに、
今見ると「しょぼい演出」が
随分と目立った。

そんな「しょぼい演出」にもかかわらず、
当時出演していた芸達者な皆さんは、
とっても生き生きと
一生懸命に演じてくれていて、
なんとも申し訳ない気持ちにもなった。

しかし、ふと現在はどうなんだよ?
と考えてみる。

自分の中では
当然のことながら今回の作品も、
「しょぼい演出」と思いながら
取り組んでいるわけじゃない。

それでも10年後の私が、
「夢めぐり・2018年版」を
観たら、

「しょぼい演出やなぁー」

って、言いつつ、
劇団ふぁんハウス30周年記念公演
「夢めぐり・2028年版」

を創っていたりするのかな?
なんて思ったりもするが、

よぉーし!
ならば10年後の私が見ても、

「すごいねぇー」

って思ってくれるような
作品にしたろうじゃないの!と、
気合を入れて稽古場へ向かえば、
集合時間前だというのに、
メンバーの皆さんは
すでに席に着いていて、
先日配った
仮台本に目を通しながらも談笑し、
どこかしら明るい雰囲気の中で
稽古が開始されるのを待っている。

色々な悩みを抱えつつ
開始した稽古だけど、
こうした真面目で
ちゃんとしたメンバー達のためにも、
元気に明るくテンポ良く!

充実した稽古を繰り広げるべく、
順を追っての「読み合わせ」を行った。

まずはオープ二ング。
アマティアズのピアノと、
平野美和のサックスによる
コラボ演奏から。

アマティアズは、
毎回とっても素敵なオープニングの
テーマ曲を作曲してくれるのだが、
その中でも私は10年前の初演時に
アマティアズが作った、
この「夢めぐり」のテーマ曲が
好きでねぇ。

なんだろう?
曲を聴いているだけで、
のどかな山々の景色が浮んできて、
心の中にある「懐かしい故郷」ってものを
連想させてくれたんだよね。

前回は、
アマティアズのピアノ演奏をバックに、
荒井順平君のトランペットが、
じわぁーっと心の中に染み込んできて、
芝居が始まる前からお客様の心を
グッ!と掴んだのだが、

今回は、10年前の「夢めぐり」に
子役として出演していた平野美和が、
時を経てアルトサックス担当となり、
響き渡る音を出すことになるはず!

ただ昨日の稽古では、
アマティアズと美和の息が
まだ合っていないし、
2人の演奏もどこか雑で、
「懐かしい故郷」を連想させるには
程遠いものだったけれど、

ここは横着せず、コツコツと
真面目に努力と練習を重ね、
素晴らしい演奏を
披露してもらいたいね。

さて、そしてその
オープニングテーマに続いて、
本編の稽古へと突入するが・・・

先週の稽古で皆さんに
読んでもらったときは、
その日に台本を渡して
いきなり読んでもらったので、

「まぁーまぁー
とりあえずはしょうがないな・・・」

てレベルだったけれど、

自分がどの役をやるのか?
キャストも決まり、
この1週間で、
台本をじっくり読み込む時間も
あったはずなので、期待をしての
読み合わせを行えば、

それなりに「研究してきたな!」と
思わせてくれる役者もいれば、
この1週間、脚本に
目すら通していないんじゃないの?
ってくらい、
とんでもないレベルの役者もいたし、

または適当に誤魔化して
「それっぽく」
読んでいる役者もいて、

なかには相変わらず、
何度となく、毎度毎度
同じダメを出される者も・・・

しかし、
それでもダメを出しつつ
何度も何度、
根気よく繰り返して行くと、
読み合わせの
段階であるにもかかわらず、
「夢めぐり」という作品が
段々と立体的になってきた。

演じている役者達も、
ノリノリで楽しそう。

そこで次回より
早々に立ち稽古に突入する事にした。

ってことはだ!
舞台での配置を考えなきゃ!

それを舞台美術の
三井さんへ提出して、
正式な舞台図面を描いてもらえば、
稽古にもリアリティーが
出てくるってもの。

こんな感じで、
またまた動き出した
劇団ふぁんハウスでした。