Page7 -「乗り越える力」


『団長の独り言』PDFファイル(A4サイズ)
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言 2018.04.15

4月15日(日) 「乗り越える力」

毎回、「チラシの絵」をお願いしている
K-OZAWAさんから、
今回も素敵な作品が届いた。

青々と稲が実る田んぼが全面に描かれ、
絵の中心のあぜ道には、
物語を連想させるお家があって、
そのお家の中には、
登場人物らしき人々が微笑ましく描かれ、
遠くに見える山々が悠然と連なり、

さらにここがK-OZAWAさんの
発想のすごいところなんだけど、

青空に浮かぶ雲と夜空の打ち上がる花火が、
とってもナチュラルにコラボしている!

「わたしの居場所(Where I Am)」
というタイトルがつけられたこの作品を見た瞬間、
あまりの素敵さに鳥肌が立った。

K-OZAWAさんは、
劇団ふぁんハウスの「チラシ絵」を描かれる時は、
すっごく細かく脚本を読んでくださるんです。

K-OZAWAさんにお送りした仮台本を、
一度見せてもらったことがあるのだが、

「役者の台本か!?演出家の台本か!?」

ってくらい、
K-OZAWAさんの台本には
読み砕いた証の
細かな書き込みがたーくさんあって、
私の脚本のイメージをすごく大事に
しているんだなぁーってのが窺われ、
感動したのを覚えている。

で!今回も、おそらく
かなり脚本を熟読されたんだろう!ってのが、

「わたしの居場所(Where I Am)」

ってタイトルにも表れている。

確かに登場人物達には、
それぞれ「居場所」があり、
その「居場所」で、平凡だけど
地道にしっかりと生きている。

そんな中、ただ「百合子」だけが、
「わたしの居場所」を
もがき苦しみながら、
探しているって作品でもあるのですよ。

私は作者のくせにその事を、
K-OZAWAさんの
タイトルから教えていただき、
「なるほどぉー」って感心しまして。

いやはや、いかに感覚と勢い優先で
脚本を書いているかって事ですわなぁ。

この脚本を元に、昨日も今日も
元気いっぱい、笑顔いっぱいのメンバー達が
稽古に励んだ。

土曜日は、
ご見学者の方が二人もお見えになり、
そんでもってサックス演奏の平野美和もいて、
出演者も現時点においての
フルメンバーが稽古場に集合して、
とっても賑やか。

稽古場に遅れて来た竹内さんが、
部屋に入るなり、

「随分たくさん(人が)いるなぁー」

と驚くほど。

そういえば、
竹内さんが前回稽古場に来た時は、
たまたま欠席者が数名いた日だったので、
なんとなくこじんまりした
稽古場だったけど、

昨日は「熱意」と「やる気」に
満ち溢れたフルメンバー達から
発する元気なエネルギーが
満ち溢れていたので、
余計に人が大勢いるように
感じさせたのだろう。

その稽古で、
かなり時間を割いたのが
芝居のクライマックスとなるラストシーンと、
その後のフィナーレだったのだが、
やっていて「しまった!」と思った。

だってほら、この日は見学者の方が
稽古場にお越しになっているんですよ!

それなのに物語のクライマックスシーンを、
しかも初めて立ち稽古をした程度の
未完成状態でのクライマックスを
お見せしてしまったのだから・・・。

特に見学者の大島さんは、
毎回必ず夏公演、冬公演と
続けてご覧になられるという
「ふぁんハウス」の大ファンの方。

いきなりあんなドタバタした、
まったくまとまりのない
ラストシーンをご覧になってしまったら、
観劇のお楽しみも半減するってもの。

しかし!
そんな稽古であったにもかかわらず、
お二人は目を潤ませ、
とても感動してくださっていた。

そんなお二人を見て、
「方向性は間違っていないのかな!」って、
ちょっぴり嬉しかった。

あと出演者で今回初参加の小森さんも、
ご自分はこのシーンに登場していないので、
すっかり観客目線で観ていたようで、

「いいお芝居ねぇー」

を連発。

その後、
また最初のシーンに戻っての稽古も行ったが、
共演者同士の遠慮や戸惑いも徐々に消えてきて、
劇団ふぁんハウスの最大の武器とも言える
チームワークが今回も芽生え始め、
いい雰囲気で、みんな生き生きやっている。

そんなみんなの前向きで、
明るい笑顔に励まされ、
まだまだ苦難、困難は山積みだけど、

「いい芝居をつくるぞ!」

と、あらためて気合いの入る
団長でありました。 

みんなよろしくね!