Page8 -「笑顔の中にも」


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団長の独り言 2018.04.22

4月22日(日) 「笑顔の中にも」

そろそろ5月。

今回の「夢めぐり」の顔合わせを
行った3月初旬は、まだまだ寒くてねぇ・・・
春に近づいていたんだろうけれど、
服装はバリバリの冬装束!

稽古場のエアコンも
もちろん「暖房」になっていたのだが、
それでも読み合わせの時なんて、
じーっと座っているものだから
足元が寒くて・・。

超寒がりの私は、
足元を温める「マイストーブ」を持参してきて、
それで稽古を行っていたもんね。

それがそれが、
昨日今日の日中の東京の気温は、
車の気温計によると33度になっていたから、
こりゃーびっくり!

だけど湿気がないから、
真夏のジトォーってのとは違って、
爽やかな陽気で、遠くにお出かけを
したくなるような気候だったなぁ。

そんな気持ちを横に置き、
土日は「夢めぐり」に浸かりました。

その「夢めぐり」だが、
大まかな動きをある程度決めていく
「荒立ち」という稽古も、
とりあえず最後のシーンまでたどり着き、
いよいよ本格的な「立ち稽古」に突入した。

「荒立ち」の時は、
「まぁーいいかぁ」と流していた役者の動きも、
昨日今日はかなり細かく神経質に見て行くと、
最初のシーンの最初の登場から、

「違うよなぁ・・」

って芝居のオンパレード。

その都度、その都度芝居をとめては、
それぞれの役者に私のイメージを伝えていくが、
あまりにもダメを出す箇所が多い。
それでも諦めることなく、
ここは細かく、細かくダメを出し続ける。

しかし、
それこそ設立して10年くらいまでの
劇団ふぁんハウスの稽古ならば、
ここまで細かくダメを出さなかった。

今にして思えば、
私の中では、
いつも「諦め」と「妥協」が渦巻いて、
その「妥協」を正当化するために、
脚本やセリフを役者のレベルに合わせて変更し、

また出演者が気持ちよく演じてくれる事を
優先するがあまり、
その役者の意見を尊重し過ぎて、
私の本来の「想い」とは全然違う
設定に変更したことも何度もあった。

それは、自分の作品や演出に
自信がなかったのと、
あとはメンバーとの衝突を極力避けて、
感情的な稽古場にならないように
努めていたってのもあるかもしれない。

しかし、その分私のストレスたるや
相当なもので、

第2回公演の時だか3回公演の時だかなんて、
あまりのストレスで左耳が聞こえなくなり、
演出であり劇団の代表であるにも拘らず、
みんなの顔が見たくなくなり、
稽古をずる休みした事もあった。

それでも、ここまで続けてきたのは、
なんだろう・・・

意地?責任感?

ひょっとしたら私の根底には
「芝居が好き」ってのがあるのだろうが、
現実は「芝居が好きだ!」と
言えるほどの心の余裕もなく、

とにかく、

「劇団ふぁんハウスのお芝居を
待って下さっている方々のために、
ちゃんとした芝居をつくらなあかん!」

という想いだけで、
稽古スタイルや演出方法を進化させ続け、
今では、あの頃のような「諦め」の演出は
なくなったように思う。

だからこそ、
今回も気になった箇所は遠慮なく
ダメを出させていただき、時には議論もして、
作家であり演出である私の想いを伝え続け、
同じシーンを繰り返した。

そんな丁寧な稽古をしているものだから、
なかなか次のシーン、次のシーンと
先に進まないのが悩みの種ではあるけれど、
今はじっくりと煮込む時期。

稽古を先に進める事を優先し、

「まぁーいいか」「まぁーいいか」ばかりだと、
劇団ふぁんハウスは後退してしまうからね。

みなで協力をして劇団を盛り上げて、
今回もお客様が

「劇場に来てよかった!」

って思っていただける
「夢めぐり」を完成させましょうね。