Page12 –「おおおお!」


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団長の独り言 2018.05.20

5月20日(日) 「おおおお!」

舞台美術の三井さんから、
舞台図面が送られてきた。

今回も私の要望を元に
考案してくれたのだが、

いつも以上に「おおおおぉ!」って感じの
図面があがってきた。

図面は2パターンあって、
「その1」は私が「こんな感じ」ってオーダーした
図面をそのまま具体化したもの。

今までの稽古では、
その「こんな感じ」の舞台セットを想定して、
稽古を進めていたわけですが、

で!
その「おおおお!」なのは、
「舞台図面その2」なんです。

あまりにも斬新なアイディアなので、
見た瞬間思わず「おおおお!」って
声が出たもんね。

何が斬新なのかといえば、
「末吉(すえよし)家」が斜めなんです。

あっ!?こんな説明ではなんのこっちゃ?
ですよね・・・。

えーっとですね。

これまでの劇団ふぁんハウスの
舞台セットは33回公演全て、
舞台面に沿って、
並行に舞台セットが建っていたのだが、

それが今回は、舞台セット全体が
舞台面から約30度の角度をつけて、
斜め奥に行くという形。

つまり客席から見て、
「末吉(すえよし)家」が、
どーん!と真っ正面を向いているのではなく、
右奥(上手奥)に振った状態で建つのです。

この手の舞台セットというのは、
円形ステージとか、
比較的大きな劇場等では、
たまに見かける手法なんだけど、

劇団ふぁんハウスの公演の場合、
ドリフターズの「8時だよ!全員集合」や、
松竹新喜劇や吉本新喜劇みたいに、
舞台の真っ正面が客席という
昔ながらのオーソドックスなスタイルで
ずーっとやってきたので、

舞台セットが客席に対して
斜めに建つなんてのは初の試み!

劇団ふぁんハウスだけじゃないな。
私が若かりし頃、
出演していたプロの舞台もすべて、
普通に建っていた。

新宿コマ劇場の
どでかい円形舞台での芝居でさえも、
舞台セットの正面に客席があったもんなぁ。

それがそれが!
今回の劇団ふぁんハウスの舞台は、
なんだかカッコいいのですよ。

まさかこうくるとはなぁ!
さすが三井さん!
仮図面を見ただけでワクワク。

でも 土曜日の稽古では、
とりあえず今まで通りの
舞台セットでの稽古をして、
(玄関の位置だけは三井さんバージョン)

翌・日曜日、今日の稽古では、
図面通り、
舞台セット全体を斜めに振った形にして、
稽古を行うことにした。

そこで、演じるメンバーが混乱しないようにと、

「ここが玄関、ここが廊下、和室、
そんでここがリビング」って感じで
稽古場の床に紐で記しをつけて、
「斜め感」を体感してもらいつつの稽古となる。

ただねぇー演出席から見ても、
セットの正面が「あちら」を向いているから、
慣れるまではどうも違和感があり、
演出席自体も30度の角度をつけたくなるが、
それじゃーこのかっこいいセットで芝居をする
意味がない。

だから演出席はいつもどおり正面に構えて、
客席と同じ目線で芝居全体を見つつ稽古を進めると、
これまでの「額縁芝居」が、立体的になるのには驚いた!

色々なシーンを試してみても、
これまでなかった場所に空間もできて、
芝居の幅も広がる。

いやぁーこれは癖になりますわ。

それにしても、
限られたスペースの中で、
このような舞台セットを
考案してくれた三井さんはすごい。

本当はねぇ・・・予算があればねぇ・・
紐で床に記しをつけ他状態での稽古ではなく、
平台や箱馬という舞台を作る
専用の道具を使って、
仮の舞台セットを組んで
稽古をしたいところ。

まぁーでもしょうがないよね。
ここは紐とテープで印をつけた稽古場で
イマジネーションを膨らませ、

みんなで協力して、
かっこいい「夢めぐり」を
完成させましょうねぇー。