Page9 ‐「何か違う・・」

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団長の独り言 2021.11.28

11月28日(日)
「何か違う・・」

先週の稽古で
物語の前半部分を通してみたら、
描いた本人が言うのもなんなのだが、

「久美・美容室物語って面白いなぁー」

って本当にそう思った。

それは脚本を超えた芝居を、
役者達が観せてくれたからに他ならない。

そうした少しの手ごたえを掴んでの
今週の土日は、物語の後半部分の
稽古をビッシリ行う。

まず昨日の土曜日。
朝から出演メンバー有志と共に、
劇団倉庫の整理整頓作業を行う。

メインとなる作業は、
前回の作品「ざ・クリーンキーパー」で、
使用した舞台セットの廃棄。

倉庫内に眠っていた
バラバラの舞台セットを、
手際よくトラックに積込み終えると、
折角なので、
「いつか使うから!」
と言って貯めに貯まっている
10年以上出番のない
「椅子数脚」、「大型ベッド」、「ビン類十数本」
にあれにこれにと!

劇団創成期に活躍してくれた
想い出の小道具達も、
トラックにどんどん積込み、
倉庫内の整理整頓。

かなりのモノがなくなったので、
さぞやスッキリ!って感じになるのかと
思いきや・・・。

劇的にスッキリした感じがしないのは
何故だろう?

まぁーいいや、だってあれだけの物が、
物理的に無くなったのだから。

とにもかくにも倉庫を出発し、
そこから
トラック&平野カーを45分ほど走らせ、
産廃業者さんに到着。

事務室で手続きを済ませ、
従業員の方の指示に従いながら、
たくさんの道具類達を豪快に廃棄する。
うーん!気持ちいいね。
やっぱり何事もスッキリさせるのは、
いい事だね。

廃棄業者さんをあとにして、
トラック&平野カーを揚揚と走らせながら、
途中、遅い昼食をみんなで摂り、
トラックを返却していざ稽古場へ。

ちょいと時間的に余裕があったけれど、
なんだかんだしていると
稽古開始時間となったので、
早速後半部分の稽古を行うと!?

なんとなくモタモタした感じで、
前半部分の勢いがまるでない。

セリフを入れて(覚えて)来ている
役者もいるけれど、ほとんどの役者は
まだまだ台本を見ながらの稽古なので、
テンポが悪い。

それは今の段階では仕方ない事なのだが、
それにしてもどうしたの?という感じの
芝居が続出!

ここは、
稽古を進める事を優先するのではなく、
時間がかかってもいいので、
「こうして欲しい」という芝居が現れるまで、
どの役者に対しても、何度も何度も
同じ箇所を繰り返し、かなり細かく細かく、
ダメを出し続ける。

ただね、こうしたダメが出せるのも、
皆さんが事細かなダメ出しに応えてくれる
からなんですよね。

それこそ、
この日廃棄した道具類達が活躍していたころに
在籍していたメンバー達のレベルならば、
ここまでのダメを出せなかったけれど、

今のメンバー達ならば、
時間を掛けてでもダメを出し続ければ、
ちゃんと結果が出るのは分かっているので、
約3時間もの時間を費やし稽古をして、
約20分弱の芝居を通してみたら、
稽古開始の時とはあきらかに違う!

とてもいい感じのシーンが現れたので、
すこーし胸をなでおろす。

そして翌・本日の稽古は、
昨日の続きで芝居のクライマックスから。

ここも最初はテンポこそあるけれど、
薄い芝居が淡々と流れていただけだったので、
昨日同様・・例えば「こんにちは」の言い方や、
「そうなんです」っていう短いセリフすらも、
結構繊細にダメを出すと、
芝居がドンドンと変化してきて、
さっきよりもかなり濃くて、
ドラマチックな芝居が現れた!

そこで今度は、
「ちゃんと繋がるか?」を確認するために、
後半部分を通して演じてもらったら!?

なんか違う・・・
テンポが悪いってのもあるかもしれないが、
根本的なところで、
やっぱり今のストーリー展開に
問題があるはず・・・。

うーん・・・
前回ここのシーンの稽古時には
そう感じなかったんだけどなぁ。

何が原因なのかな?
そこを解決しなきゃ、
このお芝居は大変な事になってしまう・・・。

いずれにしても、
さらに脚本の手直しをして、
メンバーの皆さんには、
テンポのいい芝居を心掛けて貰うべく、
セリフを極力叩き込む事をお願いし、

次回の稽古では、もう一度、
後半部分を検証してみようと
思うのでありました。


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