Page20 –「暑さに負けない」


『団長の独り言』PDFファイル(A4サイズ)
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言 2018.07.15

7月15日(日) 「暑さに負けない」

今回の作品「夢めぐり」の設定は「夏」。

しかも「猛暑」ってことになっていて、
佐藤睦子さん演じる「康子」が、
配達から帰って来るやいなや、
娘の「正子」に向かって、

「それにしても暑いねぇー
気温37度になったってよ!」

というセリフがあり、

そのセリフから物語となる
「数寄町(すきまち)」が
とんでもなく暑いってことを
表現しているつもりなのに、

今日、私の車の温度計が示した数字は、
な!なんと!39度!

10年前にこの脚本を描いた時は、
気温が37度になるなんてことは
「ありえない」という体で描いていたのだが、
最近の東京・埼玉の気温は、
37度超えが当たり前。

だから「康子」のセリフの37度も、
今や驚くべき数字じゃないのでして、
その事に驚いておりますが、

そんな猛暑の中、劇団ふぁんハウスは、
昼夜稽古に突入した。

みんな稽古場にやってくるだけで、
ほぼ「茹でダコ」状態・・・。

いつもならば集合したら、
すぐ「仮・セット」作りに取り掛かるのだが、
メンバー達の表情を見ていると、
そういうわけにもいかず、
約30分ほどクールダウンする時間を設け、
それから舞台作りに取り掛かった。

今回の「夢めぐり」の舞台となる
「末吉(すえよし)家」のセットは、
正面に対して「15度の角度をつけて建つ」
ってのは、以前にもお伝えしたとおり。

ただこれまでは、
「こんなもんかなぁ?」という感覚だけで
仮の舞台セットを組んでいたので、
いつも30度以上は斜めに振った状態で
稽古をしていたんじゃないかな?

でもね、
キチンと15度の角度をつけるための
専用器具を、佐々木美佳ちゃんが
作ってきてくれたおかげで、

本番通りの
角度でのセットが組めるようになり、
みんなで手際もよく、分担して
作業を進めていくので、
サクサクって感じで集会室が
「末吉家」に変身していく。

最初、この斜めの図面を頂いた時、

「どうしたらいいじゃろーのぉー」

って感じで、仮・舞台セットを組むのに、
以前は四苦八苦していたけれど、

今では、あっというまに
「末吉家」が出来上がる。

こうした作業を通じ、「あれやこれや」
と言いながらも、協力して作っていく
「チームワーク」のおかげで、
劇団内は、とってもいい雰囲気だ。

そもそも、
こうした雰囲気を大切にしようって
思ったのは、

約20年前、
私がプロの役者という世界から足を洗い、
それから間も無くしてから参加をした、
俳優の中村敦夫さんが主宰することになった
「劇団東京クラブ」に参加をした時に
体験をした「みんなで作る芝居」の中で、
沢山の事を学んだから。

敦夫さんが作ろうとしていた劇団は、
プロもアマチュアも素人も
舞台経験初めての人もいて、
今のふぁんハウスのような劇団だった。

敦夫さんから
「ちょっと手伝ってくれよ」と連絡を受け、
また敦夫さんが何かを始める事の
お手伝いが出来ることが嬉しくて、
詳しい事もよく聞かないまま参加してみたら、
なんと出演者からスタッフまで、
半分以上は芝居経験のない人達!

さすがに最初は、
芝居を知らない人たちとの
舞台作りという事に面食らったのだが、

でも敦夫さんがつくろうとしている
「劇団」ってものが
どういうものか理解出来たので、

私が20代の頃持っていた、
「とんがってつっぱった芝居への価値観」を、
この団体に持ち込む事はやめて、

敦夫さんが中心となる中での
「協調性」ってものを第一に考え、

ギスギスせず、
時には文化祭のノリも大事にして、
一生懸命に芝居作りに取り組んだ結果、
都内十数箇所のホールを回った
お芝居は大成功に終わったんですよ!

だから私も、劇団東京クラブの雰囲気を
そのまま劇団ふぁんハウスに
取り入れることにして、
そこに「熱意」と「やる気」「夢」「希望」って
のをプラスαして、
この20年間やってきたような気がする。

そんな劇団ふぁんハウスの
昼夜の稽古初日、

音響の野中君が見守る中
初通し稽古を行うと、
意外?とちゃんと通せたが、

ただ
転換に絡む部分がかなり乱雑だったので、
翌・日曜日は、
昼から夕方までの時間帯を使って、
徹底的な転換稽古を行い、

夜は2度目の「通し」を行えば、
テンポもかなり良くなり、
「なんとかなるな!」という
手応えを掴む事が出来たのですよ!

ただねぇ・・・
稽古終了後はもうクタクタ・・

今回の公演の最大の敵は、
この暑さであることは間違いない。

こんな暑さに負けてたまるか!
元気に明るく!最高の「夢めぐり」を
お客様にお届けしなきゃね!