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団長の独り言 2018.07.22

7月22日(日) 「通し稽古」

昨日の稽古から舞台セットの実寸が取れる
広い施設での稽古となる。

ここは余計な音が部屋の中に入ってこなくて
集中できるし、
男女別の「楽屋」となる小部屋まである。

それに昼休みの買い出しは、
隣にスーパーマーケットがあって大変便利だし!

ただ・・・鉄道の最寄り駅から歩いたら
20分はかかるので、
バスを利用しなきゃいけないのが
唯一のマイナスポイントだけど、
それでも芝居の通し稽古を行うには、
申し分ないところだね。

その稽古場で、昨日の昼は、
音声ガイドの収録を行った。

ナレーションをしてくれるのは、
現在、全国放送のラジオ番組を
担当しているアナウンサーさんで、
劇団用ネーム
「ボイス・エマノン」さん。

そんなバリバリのプロのアナウンサー殿が
お越しになるのだからと、
「ちゃんとスタジオをつくらなきゃ!」

と張り切る私。

「つい立て」や「ホワイトボード」等を利用して、
大きな部屋の片隅に録音ブースを作り、
「エンジニア・アマティー」が、
不思議な録音機材を持ち込み、
ヘッドフォンとマイクを用意して、
お恥ずかしい限りの
「手作りスタジオ」をこしらえる。

そこへエマノンさん登場!
彼は私と同い年なんだけど、
相変わらず、テレビで
お見かけする以上に若々しい。

「どうも!お久しぶり!」

と固い握手を交わし、
ミニスタジオへご案内すれば、

「へぇーこれ団長が作ったんやぁー」
「こうして壁があると助かるなぁ」

と、私の作ったしょぼいスタジオを
見ても文句ひとつ言わず、
それどころか褒めてくれるあたり、
さすが本物中の本物のエマノンさん!

そんなエマノンさんとの
積もる話もあるけれど、まずは収録。

エマノンさん、
緊張した面持ちでブースに入り、
マイクの前に腰掛けた途端「プロの顔」になる。

まずは声慣らしのリハーサルをしてから、
いざ収録だ!

すごーい。
冷静で落ち着いた素晴らしい声で、
サクサクとナレーションをこなしていく。

まさか、このすごいナレーションを、
こんなしょぼいスタジオで収録したとは、
誰も思うまい。
まさに「弘法筆を選ばず」ってところだ。

エマノンさんは、
どんな環境でも嫌な顔ひとつせず、
やるべき事をビシッ!とやって、
しかも「嫌な空気」はつくらない。

彼のその姿勢から、いつもたくさんの事を
学ばせていただいている。

その収録も無事終わり、アマテイーチェックの後、
お待ちかねのエマノンさんを囲んでの座談会。

災害を伝える放送の難しさとか、
アナウンサーの苦労話とか、
あんな話こんな話等・・約2時間、
楽しくも勉強になるひとときを
過ごさせてもらった。

初めて彼と出会ったのは、
もう20年も前の事・・・。
エマノンさんが担当するテレビ番組に、
私がゲスト出演させていただいた時だった。

その後、何故か意気投合して、
あれよあれよの20年。

「まさかこんな付き合いに
なるなんてなぁー」

って、おっさん二人で笑い合う。

エマノンさん!
ほんまにありがとう!
俺、まだまだ頑張るし、
これからも、よろしくお願いしますね。

名残惜しいが、お忙しいエマノンさんを
車で駅までお送りすると、
稽古場には、続々と元気いっぱいの
メンバー達が集結。

みんなでワイワイ言いながら、
実寸の仮・舞台セットを作り、
まずは転換等の確認作業を行ってから、
18時開始で「通し稽古」に突入すれば、
なんと!スタッフ席に
照明の土門さんが座っている。

お越しになる予定ではなかったのだが、
別の現場を終え駆けつけてくれたみたい。

やはりスタッフさんが
お越しになると気合が入るねぇ。
こうしたサプライズはすごく嬉しい。

そして迎えた本日、舞台監督の高橋さん、
音響の野中さんがお越しの中、
「通し稽古」をご覧いただくと、

様々な箇所で問題点が見つかり、
そこの部分も含めて、
細かな打ち合わせをさせていただく。

で!1時間の休憩後、
本日2度目の通しを行えば、
約10分も芝居が縮まった!

無駄な間を削るよう、具体的にどの箇所が
間延びしているのか?
徹底的にダメを出したのが生かされたのか?

全体的に引き締まって、
すーっと物語にのめり込む事ができた。

それにしても今回も、
なんじゃかんじゃあったけれど、
どうにか間に合ったかな?って感じだね。

次の土日も昼夜稽古で最終調整をして、
いよいよ劇場へ乗り込む。

20周年にふさわしいお芝居にするべく、
気持ちをひきしめて、
健康管理に十分注意する
メンバー達でありました。