「劇団桟敷童子「飛ぶ太陽」を観ました!」 福岡美佳

先日、稽古前に劇団桟敷童子公演 「飛ぶ太陽 」を観劇しました。

この公演は、1945年11月という終戦直後に福岡県で発生した実在の事件
「二又トンネル爆発事故」をモチーフにした物語です。

アメリカ軍が、大日本帝国陸軍がトンネルに隠していた火薬を
焼却処理しようとしたところ大爆発を起こし、
死者147人負傷者149人を出した大事故でした。

まず、こんな悲惨な事故が忘れられていることに強い衝撃を受けました
(私も、この舞台で初めてこの事故を知りました)。
そして、本当に目の前で惨劇が繰り広げられているかのように錯覚しそうな
迫力に圧倒されました。

私には、事故で亡くなった復員兵とその母親のシーンが特に印象的でした。

ヒューマンドラマの部分はフィクションですが、
そう感じさせないほど胸に迫るものがありました。

ちょっとした感情の行き違いで母親に対して酷い言葉を放ち、
それが母親に言った最後の言葉になってしまったことを死霊となって悔やむ様に、
涙を堪え切れませんでした。

そして、残された母親が、事故に巻き込まれて両腕を失った状態で、
バラバラになった息子の遺体を必死に拾おうとするシーンも、
見てて胸が痛くなりました。

観劇後、あまりの迫力に虚脱状態になりました。
そして、自分もいつ大切な人とお別れするか分からないから、
瞬間瞬間を大事にしなければと思いました。

その後「久美美容室物語」の稽古に参加しましたが、
その前に観た素晴らしい演技と、自分自身の演技力の圧倒的な差を感じ、
悔しい気持ちになってしまいました。

作風は全然違いますが「観る人の心を打つ」という意味では共通することだし、
少しでも近付きたい、それにはどうすべきか、
と自問自答しながら稽古後帰宅しました。

まだ迷いながら手探りではありますが、
「久美美容室物語」を素晴らしいものにしていければと思っています。


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