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団長の独り言 2018.10.28

「一生懸命さを中学生から学ぶ!」

数年前から、年に数回中学校演劇部へお邪魔して、
基礎訓練や発表会に向けての
アドバイス等をさせていただいているのだが、
昨日は今年度の演劇部の発表会があったので、
劇団メンバー数名で中学校の体育館に伺った。

毎度思うことだけど、
とにかく羨ましいのは観客の数。

なんてったって、全校生徒プラス
保護者の皆さんと先生方だから、
そりゃーもう開演前から場内は大変な熱気。

受付を済ませ座席に向かおうとすると、
演劇部部長で、
今回の作品の演出兼主役で3年生の
Yさんと出くわしたので、
「よぉ!」と声をかけると、
いつもの笑顔はなく、
めっちゃめちゃ緊張している。

彼女は1年生の時から、主役クラスの役を
常にキャスティングされていて、
とっても堂々としたいい芝居をする子だし、
それこそ体育館での発表会も
今回が3回目なので、これほどまでに
緊張している姿にやや驚いたが、
やはり部長としての責任が
重圧としてのしかかっているのだろうね。

あまりにもガチガチな感じだったので、

「大丈夫だよ!楽しんでね!」

と声を掛け客席に腰を下ろし、
ビデオカメラを設置して、
開演を今か今かと待つ。

まもなくすると、開演5分前を告げる
「1ベル」が鳴り、
まずは先生が舞台に上がる。

すると、先程までめっちゃめちゃ
ザワザワしていた会場が一瞬にして静かになり、
先生がお話される観劇のマナー等の注意事項を
真剣に聞く生徒の皆さん。

その先生のお話が終わり、
開演を告げるベルで客席の明かりが消え、
オープニングテーマとともに
ゆっくり幕が開くと、
A君が右手を客席に向かって
差し出して立っていて、
その姿に会場中から大歓声が湧き、
舞台と観客が一体となった中、芝居が始まった。

みんな堂々とした演技で、
最後に稽古をつけた時よりも
さらに動きにシャープさが出て、
セリフの間合いもいい感じ。

しかも私が演出した箇所でも
観客のみんなが大いに湧いてくれて、
なんとも嬉しくなる。

いやぁーそれにしてもいい「お客様達」だ。
大歓声で役者を盛り上げ、
セリフの聴かせどころではキチンと聴き・・
「大向こう」も飛び出し、
まさに観客と役者とで作っている
芝居って感じだったなぁ。

また照明・音響も素晴らしかった。
本番を行う体育館を使って、
照明、音響を芝居に合わせる事が出来たのは、
私達が10月7日に伺った「場当たり」時と、
本番直前の数時間のみだったそうだが、
照明と音響効果が、見事に芝居を盛り上げていた。

照明のリーダーを担当したのは、
沈着冷静な3年生のH君。

H君は美術部なんだけど、
毎年、この時期になると
演劇部の公演の助っ人として
登場してくれる頼もしいメンバー。

一方の音響担当は、演劇部3年のHさん。
彼女は1年生と2年生の時は
役者として大活躍していたけれど、
今回はあえてスタッフに回り、
稽古中は演出のYさんのフォローしながら、
演劇部全体を見ていたって印象を受けた。

ちなみに、
劇中に流れたいくつものBGMは、
アマティアズのオリジナル曲。

「ここのシーンでは、こんなBGMを」
という私の指示で、
アマティーが稽古中に何曲もBGMを即興で演奏し、
何パターンかの生演奏BGMを芝居に入れて、
「◯◯中学校オリジナル」を完成させていった。

そして「◯◯中学校オリジナル」を
アマティーが自らCDに収め、
今年もこちらの中学校に提供させていだだき、
そのCDを使ってHさんが私の指示した箇所に、
いいタイミングで曲を流していたのだ。

大成功の中、公演は無事終了し、
別室に移動すると、
演劇部の生徒さんと先生、そして保護者の方々から、
とっても素敵なプレゼントをいただき、
またまた感動!

なんだかとっても清々しい気持ちになり、
みんなからいただいた
「元気」と「勇気」を胸にいざ稽古場へ。

この日は、いつもの稽古場が
町内のイベントのため使用できないので、
初めて利用する板橋区にある
ちょいとこぢんまりとした
部屋での稽古となったのだが、
ほぼフルメンバーが
稽古場に集結したものだから、
ただでさえ狭い部屋がより狭くなる。

最初部屋に入った時、

「こんな狭いところで
稽古になるかなぁ・・」

と正直思ったけれど、
しかぁーし!始まってしまうと、
そんな事はまったく関係なく、
中学生達に負けない「やる気」で、
充実した稽古ができた。

広々とした稽古場で稽古を行うに
越したことはないけれど、
ようはみんなの集中力とやる気があれば、
どんな場所でも芝居の稽古は出来る!
って事を改めて実感した。
(そういえば昔、カラオケボックスで
稽古した事もあったよなぁ・・)

さぁー!
いよいよ11月に入る。
正式なる本稽古に突入だ!

今回も大勢の方々が
期待してくださっているのだという
自覚を各自が持って、
真剣勝負の稽古を繰り広げましょうね。