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団長の独り言 2019.01.05-2

「劇場入り!」

1月4日(金)天気は晴れ。
いよいよ劇場入りの日を迎える。
朝6時、まずは舞台美術の
三井さん立会いの下、
大道具さんの会社に到着した
トラックへの積み込みから、
劇団ふぁんハウスは動き出す。

その後、トラックは
約1時間の道のりを走り劇団倉庫へ。

一方の我々劇団積み込みチームは、
午前7時に倉庫集合。
しかし午前6時45分には、
すべてのメンバーが顔を揃えていた。

気温1度!
でも風がないからなのか、
心が燃えているからなのか?
そんなに寒く感じない。

まだトラックは来ていないけれど、
みんな集まった事だし、
じーっとしているのもなんだし、
道具類を倉庫から出して行く作業を開始。

トラック到着は午前7時の約束なので
この時間でトラックが来てなくても、
それは当然なんだけど、
ちょっと心配なので、
ドライバーさんの携帯に連絡を入れると、
あと5分ほどの所に来ているというので、
「よし!」と思わず声を出す。

2年前の冬公演の時かな?
今年と同じく朝6時に
三井さんの会社から
積み込みを開始する予定だったのに、
トラックが来てないという
事件が過去にあった。

慌てて運送屋さんに連絡を入れるが、
早朝すぎて誰も電話に出てくれない・・・

タイムスケジュールはかなりタイトに
組んでいたので、いつ来るか分からぬ
トラックを待っている暇はない・・・。

そこで24時間営業している
ニッポンレンタカーに
片っ端から連絡を入れると、
ラッキーな事に倉庫から
車で20分ほどの営業所に、
今まさにどこかへ回そうとした
2トンロングのトラックがあり、
そのトラックを押さえてもらい、
私がトラックを取りに行き、
予定よりも約40分程度の遅れで、
劇団倉庫の積み込みを開始したことがあった。
(あの時はドライバーさんの寝坊だった・・)
だから、トラックが来る来ないってのに、
すごく敏感になっている。

でもあれ以来まったく問題なく、
今回も約束の時間にはトラックが
到着したので、みんなでワイワイ
言いながら大型パネル等の
道具類を積み込む。

つい昨日までお正月三が日
だったなんてまるで嘘のようだが、

まだ1月4日なんだけど、
正月気分は吹き飛んでいる
メンバー達の手際の良さで、
あっというまに積み込みは終わり、
2台の車に分乗して、
いざ板橋区立文化会館へ。

私は仕事始めのため、
ちょいっと中抜けさせてもらい、
午後2時過ぎに劇場到着し、
一般人の仮面をはいで、
完全に団長モードに全身切り替える!

その昔の劇団ふぁんハウスでは、
私がいなきゃ、
仕込みもままならないって時もあったけれど、

今は高橋さんという素晴らしい
舞台監督がいてくれるので、
舞台周りは、完全にお任せ状態でいられるし、

楽屋周りや受付関係等は、
千秋ちゃん、恵ちゃん、睦子さん等が
リードをとって、
色々な作業を行ってくれているので、
仕込みの段階には、正直私がいなくても
実はあまり問題ない。

いると仕事の邪魔をするので、
むしろいないほうがいいかも(笑)

というわけで、
私は遅れての劇場入りではあったけれど、
安心して舞台面に行けば、
当然の如く素敵な「末吉家」が完成されていた。

前回の麻布での公演は、
舞台裏が窮屈だったけれど、
今回はセットの裏も舞台袖も、
かなり余裕がある。

稽古場での打ち合わせで、
「どうしましょうかね・・・」
と言っていたプロジェクターも、
すでに、
ちゃんと投影されるように配置されている。

すごいねぇーこの段取りの良さ!

舞台面では、
照明さんのシュート作業が始まる。

シュート作業というのは、
仕込み終えた照明を実際の
舞台セットにあててみて、
あたり具合や色合いなどを
調整して行く作業の事。

そのシュート作業中、天井付近にある
照明さんエリアから、懐かしい声が
聞こえてくる。

もう十年くらい前に
劇団ふぁんハウスの照明を
担当してくださっていた
小野寺さんの声だ。

現在照明担当の土門さんは、
当時、小野寺さんのアシスタントでね、
あの頃の土門さんは劇団ふぁんハウスの現場で、
随分と鍛えられていたっけねぇ。

照明さんが一段落したら、
その小野寺さんにご挨拶しようと思っていたのに、
私がウロウロわさわさしているうちに、
タイミングを逃してしまい、
ご挨拶は出来ず終い・・・

小野寺さん、
また劇団ふぁんハウスの現場に
来てくださいねぇー。

さて、照明のシュート作業も終わり、
今度は音響さんの
調整作業へと劇場はバトンタッチ。

それぞれのスピーカーから様々な音楽を流し、
ちゃんと正しい音が出ているのか?
レベルはどうか?
響き具合はどうか?等々、

徹底的に調整をして、
音楽隊のお二人の音合わせを行う。

今回、劇団ふぁんハウス初登場の
ヴァイオリニスト池田開渡さんと
作曲家でありピアニストの、
我らがアマティアズが
演奏ブースの位置につき、
かるーく音合わせ。

「では、オープ二ング曲から
お願いしまーす」

という音響の野中君の合図で、
二人がゆったりと演奏を始めると!

おおおおおお!
エコーのかかった会場に、
優しいヴァイオリンとピアノの音が
静かに流れ始める!

演奏を聞いているだけで
涙が出て来たよー。

こりゃーオープニングから
お客様の心を掴むのは間違いない。

ワクワクしながら、
しばし客席で二人の演奏を
聞き惚れていたのでした。