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団長の独り言 2019.01.05-4

「そして本番へ」

とっても、いい雰囲気で続けられた
場当たりだったけれど、
21時半ちょい前、
完全退館の時間が迫ってきたので
4日の作業は全て終了し、
翌5日、本番の日を迎える。

昨日は朝4時半に起きて、
仕込み、仕事始め、そして場当たりと、
かなりハードな一日だったけれど、
今朝はその疲れはない。

いや疲れているはずなのだが、
神経が昂ぶって気合いが
入りまくっているので、
疲れはまったく感じなくて、
心が燃えているからなのか
気温が1度なのに、
「寒いー!」ってのも感じない。

空を見上げれば、
雲ひとつない真っ青な空。

車に乗り込みエンジンをかけ、
カーオーディオのスイッチを入れる。
流れる曲はもちろん!
ハウンドドックのフォルティシモ。

第1回公演の本番の朝、
景気つけにこの曲を大音量で流し、
精神統一をしたのがきっかで、
以来20年間ずっと本番初日の朝、
車に乗り込むと
この曲をかけ続けている。

20代の頃くらいかな?
ハウンドドッグのボーカル・大友康平さん
の力強い歌声に何度も何度も励まされ、
気合いを入れて、
歯を食いしばって生きてきた。

しかし30代になると、
徐々にハウンドドックから気持ちも離れ、

劇団ふぁんハウスを
設立した36歳の時には、
ハウンドドックってバンドは
「懐メロ」って
感覚になってしまったけれど、

劇団ふぁんハウスの第1回公演の日の朝、
選択したのがフォルティシモだった。

以来、初日の朝は絶対にこの曲!

「♪激しく
昂ぶる夢を眠らせるなぁ!
溢れる想いを諦めはしないー」

特にこのフレーズが好き!
初日の朝にここのフレーズになると、
今でも涙が溢れる。

歳を重ねれば重ねるほど、
つい忘れてしまいそうになる「夢」・・・。

でもね、
私も50代後半に突入したけれど、

あの頃の「夢」を
諦めていないんだよなぁ!

だから劇団ふぁんハウスを
続けていられるんだよな!って、

今では1年に2度しか
聴かなくなったけれど、
この曲に気合いを入れてもらえる。

他の時も聴けばいいのだろうけど、
本番初日のために
とっておいている特別な曲に
今やなっている。

そして劇場到着。
車を駐車場へ滑り込ませ、
会う人会う人との挨拶もそこそこに、
一番最初に確認したのが
「みんないるか!?」って事。
とにかくそこ!そこが一番大事。

大丈夫!スタッフさんも
役者もみんな元気に顔を揃えてます!
第一関門突破!って心境だ。

その元気印の関係者一同、
全員ステージに集合し、
正月に早起きをして頂いてきた
「明治神宮」の神様を囲んでの
「成功祈願」を行う。

今回からアマティアズが
巫女さんとなって、祝詞を唱えてくれる。

アマティアズって、
アマテラス(天照)と発音が似ているので、
なんとなくいいかも・・・
でも明治神宮の神様は
天照大神ではないよなぁ・・・

とそんな余計な事はお祓いの時は考えず、
首を垂れ、一心不乱にお祈りをする。

このお参りで
みなの心がひとつになり、
昨日の場当たりの続きを行い、
休憩後、ゲネプロを開始する。

ゲネプロというのは、
本番通り行う総稽古の事で、
本番との違いは、お客様がいるか
いないかくらい。

当然ながら役者もスタッフも
本番と同じくらい緊張する・・・
いや緊張しなきゃいけない。

そのゲネも無事終わり、
あとは本番を待つばかり。

ここからは時間の流れが早い早い!
あっという間にお客様が
劇場にお越しになる時間となり、
舞台監督さんの合図で、
ロビーにてお待ちなっていた
お客様が場内に入ってこられる。

すると、
楽屋で談笑していたメンバー達の
顔も引き締まる。

楽屋のモニターに
映し出される客席が、
みるみるうちにいっぱいになり、
受付スタッフから

「当日券チケットが
なくなりました!」

という報告を受けみな武者震い!

本番5分前、楽屋ロビーに全員集合し、
円陣を組んで「いくぞー」「おー!」の
掛け声とともに、笑顔で各自の
ポジションへとスタンバイし、
1回こっきりの板橋公演が始まった。

序盤、中盤とヒヤッとさせる
役者も数名いたけれど、
メインの鈴木千秋、小山恵子、
そして佐藤睦子が安定して
落ち着いているのが頼もしく、
芝居が大きく崩れることもなく、
ラストシーンまでなんとか辿りつき、
いよいよ「お父さん」
演じる竹内さんの長台詞!

この台詞に「夢めぐり」の
すべてが掛かっている。

夏の公演の時は、
竹内さん感極まってしまって
台詞が出て来なくなったので、
ちょっとドキドキだったけれど、
すごい!竹内さんの台詞が進むにつれ、
客席のすすり泣く音が大きくなる。

私も竹内さんに負けじと
「忠信」という役を最後の
最後まで悔いなく演じ、
華々しいエンディングでは、
客席もステージも笑顔いっぱい!

無事幕を下ろす事ができた。

「夢めぐり」を夏冬と
上演するにあたり、準備期間も含め、
今回も様々なトラブルに見舞われた。

また正月に公演を行うという事で、
稽古スケジュールや役者の
体調管理から集客も含め、
不安だらけだったけれど、
多くのお客様に「夢」「希望」「勇気」を
お届けする事ができたことは何よりだ。

応援してくださる皆さま、
ご来場いただいた皆さま、
本当に本当に
ありがとうございました。
まだまだ頑張りますので、
次回もご期待くださいね。

またお会いしましょうー!