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団長の独り言 2019.02.25

「初心」 (鈴木千秋)

脚本執筆中の団長・平野恒雄に代わり
今週は鈴木千秋が「団長の独り言」を担当いたします。

さて、先週のけいちゃん(小山恵子)の記事を見て、
私もけいちゃんと同じような気持ちで取り組んでいた!と、
劇団に入ったばかりのことを思い出していました。

どんな部分が同じような気持ちだったかというと、
特に初めての場所・人たちと芝居を作るに当たって、
積極的にみんなとコミュニケーションを
取ろうとしていたところです。

初心忘れるべからず、という思いも込めて、
かなり懐かしい(約14年前!)
私が劇団に入って初めて書いた
劇団員日記の記事があったので貼り付けてみます。

けいちゃんが劇団ふぁんハウスに入団する
1年くらい前の日記です。
そういえば、
けいちゃんが劇団に参加してくれることになって、
すごく嬉しかったことも覚えています。
その話はまた後日♪

なお、全部貼り付けると
「団長の独り言」くらいの長さになるので、
一部省略しています。

※当時は劇団員日記というものがあり、
出演者・スタッフのメンバーが、
週替わりで記事を書いていました。
現在はメルマガで週替わり日記を掲載していますので、
そちらもぜひご覧ください。

https://www.mag2.com/m/0000128961.html

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「小さなキッカケから・・・」

2005年5月、
第10回公演『新・カーテンコール』の幕が下りた。

私が入団してから
約4ヵ月の月日が流れていた。
実に濃い4ヵ月間を過ごした。

ふぁんハウスと出会ったのが
昨年秋の第9回公演。
友人からの何気ない誘いがキッカケだ。
噂を聞き付けてとか、自ら探した訳でもなく、
何気なくフラリと。
特別な想いを持たずに芝居を観始めたが、
いつの間にかスーっと物語の中に引き込まれていた。
気がついたら涙も流していた。
そして爽やかな気持ちで拍手をする自分がいた。

それから何度かのメールでのやりとりと
稽古見学を経て入団することとなった。
知れば知るほどおもしろく、
稽古を重ねる度に
何かに引き寄せられるように熱くなっていく、
不思議な引力のある劇団だ。

後から思うと劇団の考え方が
自分に合っていたことと、
ここに所属するメンバーが
実に個性豊かで可笑しく面白いから、
そう感じたのかも知れない。

こうして入団した私が今回いただいた役は
今までに演じたことのないタイプ。
一見、私とは似ても似つかない人だ(と、思う)。

今まで演じたことのないタイプの役をいただけたことは
すごく嬉しくて難しさもあるだろうけど、
益々闘志が湧いてきた。
常に安定した気持ちでいたいのだが、
どうやら私は困難な状況の方が燃えるらしい。

そして、初めて本のワンシーンに参加する。
当然のことながら視線が集中する…。
かなりの緊張で心臓がバクバクするのが、
手が震えるのが分かる。
それを必死で抑えながらその中に入っていった…。

私が参加することになった時には
ある程度の芝居が出来ていて、
セリフの入っている人ももちろんいて。
早くこの中に入っていきたいと思うが、
私はみんなのことを何も知らない、
どんな芝居をするかも分からない。
もちろんみんなも私のことを知らない。

まずはこの空気の中に入っていきたい、
セリフ以外のイメージや背景をつくっていくにも
週末の稽古時間だけでは追いつかない。
自主稽古も稽古後の食事会も時間の許される限り参加して、
もっと普段のみんなにも役のみんなにも近づきたいと思った。
不明瞭なところが少しでもクリアになれば良いと思って。
(そしていつしか食事会に参加するのが常連となっていた)

公演までの稽古期間、時間はあっという間に過ぎてゆく。
足りないと感じる程に早い。
宣伝活動、衣裳や小道具の準備に…、
芝居・歌・ダンスに…、
公演が近づくにつれて自主稽古の回数も増えてゆく。

稽古場がとれないときは屋外、
時にはカラオケボックスで。
やっと見つけた場所で稽古をするのも
新鮮さと充実感があった。
決して悠長にしていられないのだが、
それぞれが自覚を持って参加した自主稽古だから
みんな意味があった。

小さなキッカケから始まったこの4ヵ月間。
本当に色々なことがあり、多くのことを学んだ。
どんな苦労もして良かったと、
だから最後に笑えた、
爽やかな汗と涙を流せたんじゃないかな、と思う。

今公演を支えてくれたみなさま、
この公演が成功することが出来たのは
役者・スタッフ・関わってくれたみんなの
協力・熱意があったからこそ。
どのポジションのみんなも
成功へ向けての目標があったから
一つになってここまでやって来れたんだと思います。

そして劇団員として
自然と私を受け入れてくれたみんなにも
感謝の気持ちで一杯です。

どんな困難が目の前にあっても、
初めて覚えた感動を忘れず
観た人の心が豊かになるような、
ふぁんハウスならではの舞台をやっていきたいと思います。
会場まで足を運んでくださった皆様、
応援してくださった皆様、
本当にありがとうございました。

小さなキッカケも大切に、
これからも劇団ふぁんハウスを
どうぞ宜しくお願いいたします!!

2005年6月16日 鈴木千秋

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