Page4 – 「音楽の力は偉大だ!」


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団長の独り言 2019.03.24

「音楽の力は偉大だ!」

脚本が完成し、
あれほど余計な箇所をカットしたにもかかわらず、
いざ皆さんに読んでもらったら、
まだ登場人物達が何度も同じ事を言っていたり、
ひたすら説明セリフを語っていたり・・
相変わらず「くどいセリフ」がたくさんあった。

これは絶対に伝えたい!っていう私の強い想いが、
知らず知らずのうちにこれでもかっ!って
登場人物に喋らせていたんだろうねぇ・・・。

だけど、それは独りよがりってもので、
客観的に観て聴いて、「くどい!」って思ったセリフは
カットしていかなきゃ、間延びするのは目に見えている。

そこで昨日の稽古でも、
読み合わせを聞きながらセリフが「くどい」と感じる箇所は、
前後のバランスも考えず、
その場でパソコンに入っている脚本のセリフを、
バッシバッシ切りまくった。

だって躊躇して考える時間をつくってしまうと、
想い入れがあるだけに切れませんから・・・
セリフをカットするってのは、
作者にとって辛いモノなのですよ。

だけどちょっとね・・・
あまりにも前後を気にせずカットしまくったが為に、
話がつながらない箇所も多々あり、
今度は一旦カットしたところをちょっとだけ修復して、
それであのシーンをこっちに持ってきて、
このシーンをあっちに持って行って・・・
というような作業を繰り返し、本日の稽古に挑む。

さてその稽古だがキャストも決まり、
一応一通り読んでもらったので、
今日の稽古は、
シーン毎に区切って「こんな感じで」
「こういう雰囲気で!」等、
どう演じてほしいか?を事細かに指示をして、
作品の雰囲気を掴んでもらうと、

改訂につぐ改訂で、かなりスリムになった
仮台本を使っての読み合わせだったので、
テンポも良くなり、自分で言うのも何なのだが、
「この作品、面白いかも」と、
ちょびっと思えるようになってきた。

そんな読み合わせ稽古の中で、
一番時間と神経を使ったのが、
オープニングからシーン1に続くところ。

今回の作品はミュージカルではないのだが、

新メンバーのウォルフィー佐野さんの本業は
プロのミュージシャンで、
サックスやギター演奏はお手の物だし、

平野美和は、中学高校と吹奏楽部で活躍し、
現在は大学のジャズサークルに属しているし、
劇団ふぁんハウス公演「夢めぐり」や
「すぽっとらいと」でも、
アルトサックスでアマティーのピアノとのコラボで、
芝居を盛り上げたという実績もある。

あと!前回の板橋公演で、
めちゃくちゃ素敵なヴァイオリン演奏をしてくれた、
こちらもプロのミュージシャンの池田開渡さんも、
スケジュールが合えば参加してくれるとのこと。

せっかくこれだけミュージシャンがいるのだから、
オープニングから楽器の生演奏を
取り入れたいなぁーって思い、
まずは佐野さんに「オカリナ」の演奏をお願いしてみた。

何故「オカリナ」って楽器が思いついたのかは
自分でも分からないけれど、
佐野さんが静かに語ってくれるセリフを聞いて、
フッと思いついたんですよ。

しかし実は佐野さんがオカリナを吹けるかどうかは、
この時点では全然知らず、
それでも何故かインスピレーションが働き、
「佐野さん、オカリナって吹けます?」って、
ダメ元で聞いてみたのです。

そしたら、
「大丈夫ですよ」という答えがあっさり返ってきて、
しかも佐野さん、カバンからゴソゴソと
オカリナを取り出したかと思えば、
サラリと演奏を始めたのです。

もぉーこれにはみんなもビックリ!.
まずオカリナを簡単に吹いてしまう事も驚きだけど、
そもそもオカリナを持参していることにも驚く!

で、そのオカリナの音色を聞かせてもらうと、
私がイメージする
青い空、白い雲、遠くに見える山と海が浮かんできた!

しばらくオカリナ演奏を聞かせて貰い、
今度はそのオカリナの音色をアマティーのピアノが
絶妙なタイミングで優しく受け取ると、
静かに芝居が始まる。

するとどうだろう!?
前回の曲もなにもない時と今回とでは、
役者の集中力も違うし、何もかもがすごくいい感じ!
音楽の偉大さに改めて驚く。

「いい」といえば、
セリフをかなりスッキリさせ、
役者の特徴に合わせたセリフ回しへと
改訂を繰り返した結果、
小山恵子、橘田拓哉、平野美和達が演じる
「ホテル春琴閣チーム」と、
佐藤睦子、小森昌子、福岡美佳、高沼文子達が演じる
「高梅給食センターチーム」のセリフのやり取りが
最高に面白くなった!

「早く立ち稽古に入りたい!」

って思えるほどの皆さん、
チームワークのいい「おもろい」芝居を
見せてくれたのですよ。

さて次回は、いよいよ製本した完成台本を使っての
芝居創りが始まる!
ますます稽古が楽しみな団長でありました。