『団長の独り言』PDFファイル(A4サイズ)
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言 2019.03.31

「製本された台本で稽古だよ!」

私の描いた「明日への旅路」という
作品が製本されて台本となった。

長い期間かかって、結構苦労して描いただけに、
製本された台本がドーンって積まれているのを見ると
感慨深い。

製本はすべて劇団メンバー達による手作りで、
今回も鈴木千秋、小山恵子、アマティアズが頑張ってくれました。

通常の台本って、
演劇でも映画でもB5版の大きさなんだけど、
劇団ふぁんハウスの台本の大きさはA4版で、
文字の大きさは12ポイントにしている。
あまり細かい字だと
ハズキルーペでもかけないと結構厳しいですからね。

私は50歳を過ぎたあたりからかな?
急激に小さな文字が見えづらくなってきたのは・・
見た目は20代なのにね!

「えっ?誰が見た目は20代??」
「俺が!」
「はぁ?おっさん、
そりゃーいくら何でもちょっと厳しいで!」
「誰がおっさんやねん!」
「あんたや!」
「あっ?俺おっさんか。」

・・・とそんなやり取りになってしまうほど、
自分ではおっさんという自覚がないのだが、
細かい字が見えないという現実にぶち当たると愕然。

身体の筋肉なら、
この年になっても鍛えたらちゃんと結果が出るけれど、
ローガンは鍛えて一生懸命努力をしても、
どうにもならないそうですね。

私の場合近眼なので、
眼鏡を外して文字を近づけたら、まだ多少は見えるんだけど、
コンタクトレンズを入れてしまうと、
はい、もうねぇー全然あきません。

かれこれ7年前くらいになるかな?
中学校の同窓会で大阪のホテルに行った時、
受付で名前とか住所とか書く事になっておりまして、
でも当時の私はローガンって自覚はなかったので、
ローガン鏡なんてジジ臭いものも持っていなくて、
結構、若ぶっていました。
(今はハズキルーペを持ってます。)

しかし!芳名帳に名前を書こうとしたら!
ホテルのロビーだから間接照明でちょっと薄暗くて・・
自分の書く文字が見えない!これはピンチだ!

受付には同級生の女子が座っているので、

「見えへんから、老眼鏡持ってへんか?」

なんて事は、
ええかっこしいの私が聞けるはずもなく・・・。

しょうがないので、勘で芳名帳を書いたけど、
おそらく解読不明の文字になってしまったと思われる・・・。

あの時からかな、
「あっ!俺、きたかな?」って実感したのは。

それから劇団ふぁんハウスの台本もA4版になり、
文字の大きさもこだわるようになったのです。

ポピュラーな台本サイズであるB5版のまま、
文字のフォントだけ大きくすればいいのだろうけど、
そしたらページ数が多くなるでしょ?
そうなると紙が沢山いるでしょ?
B5の用紙もA4の用紙も値段は同じ。
だったら一回り大きいほうが経費も節約できる!

それこそ、もっと大きな用紙ならば、
さらにページ数は少なくなるけど、
あまり台本が巨大になりすぎても持ちづらいし、
それよりA4版より用紙が大きくなると、
確か値段も変わってくるんじゃなかったかな?

・・・って事で、今の劇団ふぁんハウスの台本は
A4版に落ち着いたのです。

そのA4版の台本を演出席に積み上げ、
稽古開始前、まずは恒例となった「台本贈呈式」を行う。

アマティーがピアノ演奏する「表彰式のテーマ」をバックに、
表彰状授与のような感じ一人一人の名前を呼び、
演出席前に来て貰って、両手を伸ばして台本を渡していく。

「これからの長い稽古期間、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」

と深々とお互いに頭を下げてね・・・。

こんなまどろっこしい事やっている団体って、
多分ないんじゃないかな?

でもね、バカげていると思われようが、
これが劇団ふぁんハウススタイル。

やってみると意外と新鮮な気持ちになるし、
そうして受け取った真新しい台本は、
大事に扱おうって気持ちになる。

そして、その真新しい台本を眺めながら毎回思うのは、
「この台本がボロボロになる頃、本番なんだなぁ!」
って事。

そんな事を考えながら気持ちを引き締め、
いよいよ本格的な稽古がスタート!

仮台本の時よりも、相当スリムにしたつもりだけど、
あれだけセリフも削ったけれど、
今日もセリフのやり取りを客観的に聞いていて、
まぁーだカットしなきゃいけない箇所がいくつもあった。

それでも読み合わせを聞いているうちに、
ドラマに深みが出てきて、に立って演じて貰いたくなり、
気が付けば、ソフトな立ち稽古になっていた。

やっぱりね、座って読むだけの稽古とは全然違う。
セリフに魂が入っていくのが分かるので、
演出のアイディアもどんどん浮かび、
何度となくダメを出していくと、
益々いい雰囲気になっていく!

しかぁーし、ここでタイムアウト!
あーあ・・折角みんな乗ってきたのになぁー!
もっともっと稽古がしたいよぉーって、
思えた今日の稽古でした。