Page6 –「立ち稽古が始まったぜい。」


『団長の独り言』PDFファイル(A4サイズ)
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言 2019.04.07

「立ち稽古が始まったぜい。」

素敵なチラシの原画が
K-OZAWAさんから送られてきた!
今回も相当脚本を読み込んで下さったと
思われる素晴らしい絵だ。

脚本の舞台となる「ホテル春琴閣」が
絵の真ん中にそびえ立ち、
そこにはきらびやかなステージが描かれていて、
ホテルの背景となるバックには、
三角の山と青い海と空と白い雲!

ホテルの下には、数々の家々が点在して、
あっ!あの人とこの人が出会った橋もあるし、
ラーメン屋も描かれていて、そして絵の左下には、
「和世」の想い出の神社もあって、
遠くの海の傍には・・・あれが!長屋だ。

すごいなぁ!本当に!
K-OZAWAさんの作品って、
いつも夢がいっぱいで、ほのぼのしていて、
見ているだけで心がほんわかして、
懐かしい気持ちになるんだよね。
文字を入れるのが申し訳ないくらい。

この素敵な絵に恥じないように、
いい作品をお届けしなきゃね!

K-OZAWAさんの絵を眺めていた
誰もが笑顔いっぱいになり、
いよいよ立ち稽古へと突入する。

まずは、私が頭の中で漠然とある
舞台配置を「黒板」に描く。
そう!我々の稽古場には
「黒板」があるのですよ!すごいでしょ!

この稽古場で何か発表する際は、
当たり前のようにチョークを使って
黒板に描いているけれど、
よくよく考えたら、
チョークが黒板に擦れる音も懐かしいよね。

まぁーあの・・・舞台配置って言えるほど、
ちゃんと考えたわけじゃないけれど、
あくまでも「こんな感じ」という案を、
ものすごく簡単に描いて、
目の見えないメンバーである
アマティーと佐野さんにも分かるように、
どこがどんな風になっているのかの解説を
入れながら説明を行う。

なにせ今回の脚本は、
映画の脚本じゃないのか?ってくらい、
場面転換が次から次へとあるものだから、
前回の「夢めぐり」の様に、セットがドーン!
はい以上!というわけにはいかない。

「ホテルのロビー」でしょ?
「和世の家」でしょ?
「給食センターの控室」でしょ?
「監事室」に・・
「金平神社に」・・
「スリーミ?コーナー」に・・
「ステージ」に・・
「歌声喫茶・門出」と・・
「電車の中」・・

こりゃー大変。
それこそ帝国劇場のような、様々な装置を使い、
舞台が変化する装置のあるところで、
もの凄く予算を掛ければ、
今の時代、映画なみの場面転換にも
対応できるのだろけれど・・・
貧乏劇団にはそれは不可能。

いえね・・・
今回も脚本を描き進めていくうちに、
「これを舞台で上演するのにどうするんだ?」って、
実は何度となく考えたこともあった。

ただ、そういう事にとらわれていると、
脚本が前に進まなくなってしまうので、
「物語の完成ありき」で、
この物語を舞台上で具体化するには?って事も、
とりあえず無視して脚本を完成させたわけでして、
だから稽古を行うとなると、さぁー大変。

ここは美術の三井さん、
照明の土門さん、音響の野中君・・・
そして舞台監督の高橋さん!

すみません!
近々私のとんでもない舞台図面案と、
脚本をお送りいたしますので、
何卒!よろしくお願いいたします。

というわけで、早速私の描いた図面を元に、
役者の皆さんに動いてもらうと、
当たり前だけど、
座ってセリフを言っていた時とは全然違う。

最初は戸惑って、
まだまだヨチヨチ歩き状態での
立ち稽古だったけれど、
ちょっと感動する場面なんかも顔を出し、
初回にしてはいい雰囲気での立ち稽古となった。

翌日曜日、
まずはY・Tさんから指摘を受けた
脚本上での矛盾点や明かな間違いの修正、
そして、脚本を描いている途中で、
登場人物の設定を
変えてしまったがために起こった、
あやふやな人物設定についての再考等々・・・
1時間半程掛けてのミーティングを行った。

みんな様々な意見を出し、
Y・Tさんのおかげで、
ミーティングは想像以上に盛り上がり、
脚本への認識も統一出来て、
とてもいい雰囲気となる。

稽古の後半は、昨日の続きの立ち稽古。
クライマックスシーンでは、
文子さんが「いいシーンねぇー」と涙ぐむ。

どの役者も、まだまだ台本片手で
字づらを追うのが精一杯・・・。
正直、まだまだ全然ダメなんだけど、
それでも、「いいシーン」と感じてくれる人が
いるというのは、これからの励みになる。

こうして、
なんとなく手応えを感じるスタートを切った、
劇団ふぁんハウスでありました。