Page8 –「楽しい稽古!充実した稽古」


『団長の独り言』PDFファイル(A4サイズ)
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言 2019.04.21

「楽しい稽古!充実した稽古」

こんなこと書くのもなんですが、
毎回の稽古が楽しいんです。いやほんとに。
みんな真剣ですごく一生懸命で。

真摯な姿勢で演劇に向き合っていて、
情熱を感じる。
しかも、時に笑いも起こる
明るい稽古場なんですよ。

このようにとってもいい雰囲気なので、
私の演出もさえるってもの。

皆さんの個性を生かす演出が、
次から次へと浮かんできて、
直感的に思いついたアイディアを
各役者にその都度伝えていくと、
最初は、何が何だかよく分からないような場面でも、
どんどん面白くなってくる。

かと思えば、人生を語るシーンでは、
70歳を過ぎたメンバー達だからこそ出せる味を
最大限に引き出してもらうべく、
あの手この手でダメを出していくと、
芝居をしないで淡々と語るセリフに
重みが出てきて、じわーっと心に染み入る。

あの芝居をプロフェッショナルな
若い俳優さんが完璧に老けメイクを施し、
完璧に70代を演じたとしても、
「上手いねぇ〜」とは言われるかもしれないが、
メンバー達が見せてくれた味は
出せないだろうなぁ。

それくらい、いいシーンが現れた。
ただ、ここで気持ちよくなって、
大げさなお芝居をしてしまうと、
なんだか白けてしまうので、

「お芝居はしないで、
人生体験を思い出して、ただ語ってください。」

ってなダメを出す。

なにせどのシーンもそうだけど、
ちゃんと動きをつけて稽古をするのは
初めてなので、
セリフも動きも手探り状態なものだから、
突然「大げさなお芝居」が
始まってしまったりもする。

だから、
早くセリフを自分のモノにしていただき、
台本が外れた状態での
立ち稽古をしたいものですなぁ。

それにしても、4月前半までには
「荒立ち稽古」を終える予定だったのに、
あまりにもみんなが一生懸命だから、
荒立ち稽古のつもりが、
どのシーンもいきなり細かく芝居をつけていく
稽古が続いているので、
なかなかクライマックスまでたどりつかない。
(荒立稽古・・大まか動きだけをつけていく
立ち稽古の事。)

まぁーいいか。
それだけ充実しているって事だしね。

それでも、
なんとか次回までにラストシーンにたどりついて、
5月からは、より細かな稽古をしなきゃ
本番に間に合わない。

ほら劇団ふぁんハウスの稽古って、
週2回だけでしょ?
毎回フルメンバーが揃っているならまだしも、
色々と皆さん都合があるようで、
今の時点では、毎回誰かしらが
稽古に来ない日があるからなかなか大変。

代役を立てて稽古をしても、
それはあくまでも代役だし、
それでも、やらないよりも
やったほうがいいかもしれないが、
正直、本気印の稽古にはならない・・・。

でも、しょうがない・・・
稽古回数は限られているわけだし、
貴重な稽古日を、
いかに充実させたものにするか?
毎回試行錯誤を繰り返し、
前へ前へ進んでいくしかない。

そういえば昨日は、
全員で歌うシーンの稽古もしたのだが、
盛り上がりましたねぇー!

今回は、せっかく楽器の出来る役者、
平野美和と佐野さんがいるのだし、
劇中のどこかでアマティアズのピアノに合わせて、
二人のサックス演奏も入れたいなぁーって
思っていたので、この日、実験的にやってみた。

今回の作品は、演歌歌手・河内森和世の物語・・・

あれ?聞いたことあるぞ?と思われた方、
そーなのです!

劇団ふぁんハウス公演では、
何度も何度も上演した
名作「すぽっとらいと」で、
メインに登場する演歌歌手が
河内森和世なのです。

今回の「明日への旅路」は、
その「すぽっとらいと」のいわば続編で、
その後の河内森和世を描いた作品でして、
だから当然、演歌もバンバン出てくる。

その演歌の演奏に、サックスを奏でてもらうと、
サックスと演歌って意外と合っているんだよねぇー。
しかもダブルアルトサックスだと、鳥肌ものですわ。

もちろん、その2本のサックスを
うまくリードするアマティアズの
ピアノ演奏も大したもの。

そのゴージャスな演奏をバックに

河内森和世演じる睦子さんの歌声が
稽古場に響き渡り、
先程まで緊張感漂う稽古場も、
みんなで大合唱をして、
この日の稽古を終えたのでした。