Page13–「感性にいい刺激を受けました。」


『団長の独り言』PDFファイル(A4サイズ)
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言 2019.05.26

「感性にいい刺激を受けました。」

金曜日から日曜日にかけ、
芝居を行う上でとても刺激的な行事が続いた。

まず金曜日、小学校の同級生、
山像(やまがた)かおりさんが主宰する
「西瓜糖」の芝居を観劇すべく、
下北沢の劇場「ザ・スズナリ」へ。

山像さんは文学座出身の女優であり、
プロの声優さんでもあり、
また秋之桜子という名前で
様々なプロ集団の脚本も描くという
演劇界のスーパーウーマンで、

今回は「ご馳走」という、
素晴らしい内容の作品の脚本を描き、
メインキャストとしても、
コミカルだけど可憐で妖艶な女性を
これでもかぁ!ってくらい魅せてくれていた。

またこの作品には、
知り合いの女優・田野聖子さんも出演とあって、
より楽しみに観劇させてもらった。

田野さんが演じる女性は、
アメリカ軍人の夫・リチャードをベトナム戦争で失い、
それが原因で正気を失ったという設定なのだが、
フランス人形のように美しい田野さんが、
焦点の定まらない目をしながら、

「♪こんにちはーこんにちはー
世界の国からー♪」

って歌っているその姿は、

「何かが起こる!」

という異様な緊張感を
物語にもたらしていた。

今でも私の頭の中には、彼女が歌っていた
「♪こんにちはーこんにちはー♪」って歌が
グルグルと頭の中を回っているほど、
インパクトのある役だった。

とにかくどの役者さんも魅力的で凄くって!
特にクライマックスは、
もう完全に舞台に吸い寄せられたもんなぁー

ラストのダンスも、
それぞれの役者さんの個性が全面に出ていて
素敵だった。

終演後、飲み会の席にも呼んでいただき、
山像さんや田野さんから、
今回の作品にまつわる様々な話も聞けて、
名女優達の語るその話がとても勉強になり、
かなり刺激を受けた。

翌土曜日、
その日のマチネに行った他のメンバー達は、
劇場から直接稽古場に来たんだけど、
私の顔を見るなり、

「団長〜!
もぉ〜めちゃめちゃ良かった〜」
「これまで私が観てきたすべての芝居の中で、
今日観たお芝居が一番良かった!」
「あの人のあの芝居がこうでああで・・」
「大声で叫ぶところ、すごいわねぇ〜」等々、

まるで小学生の子供が、
遠足で楽しかった事を一生懸命親に語るように、
熱く熱く「ご馳走」の感想を話してくれた。

劇団ふぁんハウス軍団は、
益々「西瓜糖」の大ファンになりました。

みんないい刺激を受け、
「負けてられない!」と思ったのかどうなのか?
土曜日の稽古は、
いつも以上に迫力のある稽古だった。

そして本日日曜日、
毎年恒例となった区立中学校演劇部の演技指導へ。

最寄り駅で待ち合わせをした
アマティアズ、鈴木千秋、小山恵子を乗せた
平野カーは午前8時50分、中学校に到着。

「今日はよろしくお願いしますね」

と挨拶をして、
演劇部が稽古を行う、
とても立派な部屋へ顏を出せば、
お久しぶり〜のメンバー達と新1年生達が、
ちょっとはみかみながら挨拶をしてくれる。

今年は7名もの1年生が入部したそうで、
2年生・3年生を合わせると、
約20名近い部員達が、
今季の演劇部を盛り上げるという。

キラキラ輝くみんなの目が、
今年の演劇部もすごいよ!と物語っている。

今日は基礎訓練という事なので、
身体の動かし方、発声練習など約1時間ほど行い、
残りの2時間は、
ある戯曲のほんの一部分だけを切り取って、
全員が参加出来るお芝居をつくってみたら、

2年生・3年生はさすがの貫禄で
観ていて安心する芝居を披露。

一方、もじもじしていた1年生達も、
いざ演じるとなると、
さすが演劇部の門を叩いただけの事はあり、
どの子もちゃんとセリフが言えるし、
セリフのない場面でも一生懸命リアクションをしていて、
ダメ出しがすんなり通り、
その純粋な姿に感動してしまった。

指導の最後に全員椅子に座り、
今日の感想を発表してもらうと、
みんな自分のきちんとした意見を持っていて、
「なるほどなぁー」って事を、
ちゃんと答えてくれるのには驚いたなぁ。

いい汗を流した私は、
この後、一旦仕事へ向かい、
他のメンバーは、
ダイレクトメールの発送作業のため稽古場へ。

午後5時半過ぎ、
仕事を終えて稽古場に駆けつけると、
メンバー達が、中学生達に負けないくらいのパワーで
活き活きしているように感じた。

私も「疲れた」なんて言っていられない!
「西瓜糖」と「中学生」にいただいたパワーで、
真剣な稽古をこの日も繰り広げたのでした。