Page16–「歯医者で寝る平野恒雄」


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団長の独り言 2019.06.16

「歯医者で寝る平野恒雄」

今、歯医者に通っている。
左奥歯下の歯茎に膿が出来てしまい、
その膿を放っておくとどんどん大きくなり、
周辺の歯を押し出し、
最終的には歯が抜けてしまうという
とんでもない事になるそうだ。

でも痛みもないし、
そのうち消えるかなぁ?くらいに思っていたけれど、
普段お世話になっている
職場にある歯科の先生も歯科衛生士さんも、

「早く治療しないと大変です」

って、なんだか深刻な雰囲気。

下手したら、
入れ歯かインプラントにせねばならないと言われたので、
そりゃー大変だ!と思い、
万が一に備え、インプラントも行っている
民間の歯科に行く事になった。

まずレントゲンを撮って、
あれやこれや診てもらえば、
現時点においては、歯のかぶせ物を取り除き、
膿を丁寧に取り除けば、
なんとかなりそうみたいなので、
早速治療を行ってもらう。

「キュイーン」「ガガガガガァ!」
「シュバァ〜」「ブシュ〜」
「キュルキュルキュル」

歯の治療だから、
当然ながら様々な音の出る器具で
患部の治療するのだが、
唐沢寿明さんに似た先生、
すごく丁寧で治療も上手。

何故か治療を行う際のいやぁーな音も、
さほど気にならず、
口を開けて目をつぶって治療を受けていると!

「平野さん、平野さん!口を開けてください」

って先生の声。

その声で我に返ると、
歯科衛生士さんと先生がなんだか笑っている。

あちゃ〜!なーんちゅうこっちゃ!
あろうことか、
私は歯の治療の最中に一瞬寝てしまっていたみたい!

数秒の事だとは思うけれど、
床屋で髪を切ってもらっている時ならまだしも、
歯の治療中だよ?
キュイーン、キュルキュルキュルの時だよ?

昨晩仕事を終えて、ジムで思いっきり筋肉をいじめ、
とっても心地よい疲労感が
まだまだ身体全体の残っているってのもあるけれど、
歯の治療中に寝るって・・・ありえない!

でもね、寝るくらいリラックス出来る
丁寧な治療をしてもらえたって事。

言っておくがその歯は、
以前、神経を取った歯だから、
今回の治療では麻酔はかけていないからね。

いやはや・・・まぁーそれだけ、
私は色々と「お疲れ」なんだろうなぁ。

歯の治療中、
リラックスしたので気分はスッキリ!
(歯の治療にリラックスってのも
なんか変だけど・・・)

その後、なんじゃかんじゃと用事を済ませ稽古場へ。

大雨の中みんな笑顔で稽古場に集まり、
平野カーから荷物を下ろせば、
ワイワイ言いながら、三井さんが考案してくれた
舞台図面を見てメジャー片手に寸法を測り、
テープで床に印をつけていく劇団メンバー達。

今回の舞台セットも、前回同様正面から見て、
やや斜めに振った形になっている。

ああ、あの斜めと言っても傾いているのじゃなくて、
客席から見てセットの右側(上手側)が、
15度の角度をつけて奥に振ってあって、

それに合わせてセットの左側(下手)は、
15度の角度をつけて手前に出てきている状態でして、

ただ今回は、舞台奥にある「2つの台」のみ振ってあって、
舞台前では普通に正面を向いて芝居をする形式・・・

何の事だか、
文字ではなかなか表現するのが難しいのだが、
とにかく素晴らしいセットであるには違いない。

その舞台奥に並んでいる2つの台は、

ある時は回想シーンで使い、
ある時は「監事室」という部屋に、
またある時は金平神社の境内に、
そしてまたある時は山さんと富子の部屋に・・
そしてまたある時はオカリナ演奏の場所に・・・

一方の舞台前は、ホテルのロビー、
給食センターの控室、カラオケ喫茶門出と、
まぁー色々な場面が、
今回のお芝居では登場するわけですわ。

なにせ場面転換が多いもので、
モサモサしてたら芝居のテンポが崩れてしまう。
だから場面転換も暗転を挟むことなく、
ライトチェンジでポン!ポン!ポン!と、
まるで映画のシーン変わりのように変化していく予定。

と・・・
一応、私の頭の中では上手くいくはずなんだけどなぁ。
果たしてうまくいくかどうか?

高橋さん(舞台監督)、
土門さん(照明)、野中さん(音響)、
今回もご無理な演出になってしまいそうですが、
なんとか!な、なんとか!
よろしくお願いしますね。

さて役者達の芝居はと言えば、
私が困っていたラストシーンを、
竹内の兄貴が、すごくいいアイディアを
出してくれたおかげでかなり引き締まり、
私の脚本が日に日に立体的になってきている!
また5日間が空くけれど、
早く次の稽古がしたくてたまらない
団長でありました。