Page17–「テンポ命!」


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団長の独り言 2019.06.23

「テンポ命!」

これまでの稽古では、
シーンごとに芝居をつけてきたのだが、
前回の稽古あたりから、
よほどのことがない限り部分的にではあるのだが、
芝居を通しての稽古を行っている。

部分的とは言えども通していくと、
これまで全然気が付かなかった矛盾点だとか、
テンポの悪いセリフのやり取りだとか、
まぁー出てくる出てくる・・・

ワンシーンだけ抜いて稽古をしている時は、
例えば派手なパフォーマンスを交えた
登場シーンを付けたら、

「こりゃーいけるな!」

と思えたシーンでも、
いざ幕開きシーンから順を追って通してみると
「いける!」と思っていたパフォーマンスが
邪魔の何者でもなく、耐えられないシーンに・・・。

かと思えば、

「こりゃーここのシーンは見せ場になるな!」

って思えるくらいどんどん芝居をつけて、
その役者のキャラクターも立てたつもりだったのに、
いざ通してみれば、つまらない芝居となる。

今回は特にそんな箇所がたくさんあらわれた。

何故なんだろうなぁ・・・
抜き稽古では、
ノリノリの役者に合わせた演出で、
結構面白かったんだけどなぁ・・・
いざ個々のシーンをつなげてみたら、
「何してんの?」ってくらい
間延びした芝居になってしまうんだもんなぁ。

それはシーンが進めば進むほど、
その間延び度合いがひどくなっていて、
後半の芝居はもう見られたものじゃない。

これは困ったもんだ。

様々な原因のひとつに、
シーンをつなげて演じる事で
疲れたのかどうなのか、集中力が落ちた事による
テンポの悪さがそのまま共演者にも蔓延し、
みなで蟻地獄に落ちていったってのが大きい。

タイムを一応計っていたけれど、
このままの状態だと、
上演時間が2時間半を超えてしまう事になる。

財務省の太田理財局長の答弁じゃないけれど、
「それはいくらなんでも!それはいくらなんでも!」だ。
(内容とは全然関係ないですが・・・)

まぁーあの、
役者の見せ場を多く作ろうとしてしまって、
余計な芝居を
どんどん増やしてしまった私が悪いのだが・・・。

いずれにしても、
このままではどうしようもないので、
これはねぇ・・・
出来る事ならばやりたくないけれど、
脚本のスリム化が必要となりそうだなぁ・・・。

この団長の独り言を描き上げたら、
早速、身を切るような思いで、
「脚本カット作業の準備」に入ろうと思う。

それにしても、
どうして毎回脚本のカットを
しなきゃいけないのだろうか?

どの脚本家の方もみんなそうなのかな?
描くほうの身としては、必要だと思っているからこそ
描いているつもりだし、

役者の皆さんも
必死になってセリフを覚えてくれて、
それでそのシーンの稽古もしているからこそ、

軽々と

「やっぱりそこのシーンのそのセリフ、
いらないからカットしまーす」

って言えないんです。

だから、その・・・親心じゃないけれど、
「やっぱり残そう」って思ってしまうんだけど、
そんな気持ちを持っていては、
今度はどのシーンも切れなくなる・・・

はぁ〜辛い。

今の段階では、
どのシーンも極力カットしたくない!ってのが、
平野恒雄の本音。

だからね、セリフをちゃんと覚えて、
それで変な間を空けず、
ポンポンポンと進むような芝居を
皆がやってくれないかなぁ・・・。

そうすると蟻地獄から脱出出来て、

「あれ?このシーン切る必要ないなぁ!」

ってなるはず。

ただ救われたのが、
土曜日、日曜日と今回受付スタッフを
してくださる方々が稽古見学にお越しになり、
こんな未完成でどうしようもない
芝居であるにもかかわらず、

「お話の続きが早くみたい!」
「稽古だというのを忘れて引き込まれて観てました!」

って目を輝かせて言って下さった事。
こうしたご意見は、すごく励みになる。

だからちゃんとやろう!
とにかくがむしゃらになろう!

次回からいよいよ昼夜連続稽古が開始される。
本番まで残りあと1か月、稽古回数にしたらあと9回!
ぼやけた芝居はやめて、
エネルギー溢れる演技を見せてちょうだいよ!