Page27 –「私の人生が重なる作品」(鈴木千秋)


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団長の独り言 2019.09.01

「私の人生が重なる作品」(鈴木千秋)

こんにちは。
今週は公演後の特別編、
代表の平野恒雄に代わり「鈴木千秋の独り言」
をお届けいたします。

少しずつ秋らしく、
過ごしやすくなってきたでしょうか。

数十年前と違って、
最近の夏はめちゃめちゃ暑いですね。

そのぶん室内外の温度差があって、
羽織るもので対策していても、
電車やお店の中などで体が冷えるのが悩みです。

そんな寒がり冷え性気味の私に合っていたのが、
五月の連休明けから始めたマグマスパ
(岩盤浴のような施設でストレッチやヨガをする)。

ジムでのトレーニングに加え、
週一のマグマスパで汗を流しています。

毎日ベストコンディションを保つのは大変ですが、
一週間に一度でもリセットできると、
体調がずいぶん良くなることを実感しています!

さて! 暑い夏の赤坂で上演した「明日への旅路」は、
シニア世代の淡い恋・切ない恋が描かれた作品でした。

数ある劇団ふぁんハウス作品で
恋愛もの(といっていいのでしょうか?)は
二作目です。
一作目は、記念すべき
第一回公演「風に吹かれて」
(その後、二度再演されています)。

「明日への旅路」の上演後、
団長はお客様から、
今までと作風が変わったと
言われたそうです。

「今までの団長だったら、
あのシーンは○○していた。
でもそうしなかったのがとても良かった!」と。

そのご意見、分かります!
団長は直球勝負! というイメージがありますが、
人生の酸いも甘いも噛み分けた
大人だからこそ描ける、
演じられる(演じる役者も人生の先輩方!)
作品になったような気がします。

作品と自分の人生が重なる部分や、
あるセリフに考えさせられたという
ご感想もありました。

私が初めて今作の脚本を手にしたとき、
心を揺さぶられるセリフやシーンも多く、
黙読していて号泣したシーンもありました。

本当に素晴らしいストーリーだと思いました。

ただ脚本自体が非常に長かったので、
ふぁんハウス公演で上演できる
長さにするため、
団長は相当苦労されたと思います。

そして出演者だけでなく、
外部の信頼のおける方にもご意見をうかがい、
練り上げ、
改訂し今回の脚本に辿り着くことができました。

その「明日への旅路」で、
私は物語が動くきっかけとなる
村野博美役を演じました。

村野博美といえば、演歌の世界の表と裏を
面白おかしく描いた舞台「すぽっとらいと」で、
演歌歌手・河内森和世の新人マネージャーとして
登場した役です。

「すぽっとらいと」では、
和世を売り込むために、
和世や周囲の人たちを巻き込んで
動かしてしまうくらい
熱く元気のいい新人マネージャーでした。

物語はその20数年後という設定です。
※といっても、
「明日への旅路」は「すぽっとらいと」の
続編ではありません。

博美の現在の職業は、
「スリーミー2122」の販売員です。
たまたま欠員の出た
とある地方の老舗温泉ホテルに派遣され、
演歌歌手のマネージャー時代に
お世話になった加瀬会長と再会したことで、
色んなことが動き始めます。

この博美は一本筋の通ったブレない人で、
世話焼き、元気の良さ、熱さも健在で、
物語の中心となる
「和世」、「加瀬」、「山下」と絡むことが多く、
こちらの三人のような長セリフはないけれど、
実は出番もセリフも多い!

物語を引っ張っていく
役どころであることを意識しつつ、
三人を支えるという思いを持ちながら、
普段の私より何倍も元気良く!
テンションを高めて、自分の役割を果たせる様に
稽古を重ね芝居を創っていきました。

そんな「明日への旅路」は、
舞台「すぽっとらいと」の主題歌と
同じタイトルなのです。

2016年版「すぽっとらいと」の
主題歌の作詞は私が担当したのですが、
今回もその時の主題歌が使用されました。

歌詞はその当時の主人公や作品から
イメージを膨らませて書いたのですが、
【参照】「主題歌『明日への旅路』制作秘話」
(鈴木千秋の独り言)2016.7.25

Page23 -「主題歌『明日への旅路』制作秘話」(鈴木千秋の独り言)

あらためて曲を聞いて驚いたのは、
まるで今作のために書いた歌詞なのではないか!?
と思うくらい今回の作品にハマっていたのです!
主人公が同じだからハマったのでしょうか? 
ストーリーは全く違うのに不思議です。

歌はもちろん
河内森和世役の佐藤睦子さんが
美声と迫力で歌い上げてくださり、
ラストは拳をにぎりしめながら
全員で大熱唱!

お客様の温かい手拍子も本当に嬉しく、
グッときてしまい、歌うのが大変でした。
贅沢な悩みですよね。

この歌詞に背中を押され、
新しい人生の一歩を
踏み出した方がいるということを聞き、
私自身、一段と励みになりました!

さあ、来年2月8日(土)、9日(日)、
板橋での再演も決まりました!

再演ではさらに磨き上げ、
深みのある人物・作品を目指し、
皆の歌も底上げしてお届けしたいと思います。
皆様、よろしくお願いいたします!