Page28 –「役と心の声!」(小山恵子)


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団長の独り言 2019.09.08

「役と心の声!」 (小山 恵子)

「団長の独り言」をご愛読のみなさま、
こんにちは。小山恵子です。

舞台「明日への旅路」は、
大勢のお客様に喜んでいただき、
大きなトラブルもなく、
無事幕を下ろすことができました。

終演後、大分経った今でも
私のセリフがカットされている夢や、
作成したはずのパンフレットが
納品されていない夢、
間違った稽古場へ行ってしまった夢など…
恐ろしい夢は未だに見ていますが、

目覚めの際は、
ゆっくりと舞台の成功を思い出し、
心からホッとして安心しています。

早くこの変な夢から解放されて、
板橋公演へ向けて、
清々しい夢でもみるようになりたいです(笑)。

公演前のあの忙しさや精神状態。
いつも頭の中は、次々にやらねばならないことが
グルグル駆け巡っていて、
常に優先順位を決めながら動いている毎日・・

限られた時間の中で、
今ある能力で精一杯やっても上手くいかず、
反省、落ち込んだり続く日々。

それでも自分を盛り上げる為の何かを見つけて、
這い上がろうとする中、いつも必ず側にいて、
助けてくれるのが役の人物です。

「あんた、私を演じるんだから、
いつまでも落ち込んでないで、シャキッとしてよね!」
「大丈夫、安心して、私が味方しあげるから!」

台本を読んでいると、志保さんの声が聞こえてきます。

何事も興味津々で、
次から次へと作戦を練っては即行動へ移す
パワフルウーマン。

和世さんとのことで落ち込む博美ちゃんを、
あっという間に元気にさせる志保さんは、
もしかして登場人物の中で一番元気で、
プラス思考のもち主だと思っていました。

そんな志保さんを演じることによって、
自分自身も常に良いことを考え、
前を見つめてやってこられたような気がします。

有難いことに冬の公演でも
志保さんとご一緒できるので、
ホテルの制服でもある作務衣をカッコよく着こなして、
少しでも恩返しができればと思っています。

さて今回、舞台裏での出来事で、
とても印象的なことがありました。

シーンによっては転換スタッフだけでなく、
全出演者が総出でど暗転の中、
大転換をしなくてはいけない箇所がありました。

私は「真田」役の美和ちゃんと
上手側の転換を担当しました。

その他、役者で同じ上手を担当したのが、
「給食センターの従業員」役の
小森さん、美佳ちゃん、文子さん。

皆さんは大転換が初めてだったので
戸惑っていたこともあり、
団長が上手側の転換に
来ていただくことになりました。

団長は本番中、
上手舞台袖で小声ではっきりと、

「さぁー、みんな揃いましたか?」

「はい、まず出る順番に並んでください。」

「合図をしたら(暗闇に目を慣らすために)
目をつぶってくださいね。」

「では、そろそろ目をつぶってください。」

「合図をしたら目を開けて、出てくださいね。」

「よ〜い、はい!目を開けて〜!Go!」

という合図をみんなに出してくれまして、
ど暗転(真っ暗)の中、全員揃って転換を行いました。

私も美和ちゃんと一緒に便乗させてもらいましたが、

団長はまるで
「初めてでも安心!転換スタッフ体験ツアー」
のアトラクションのお兄さんのように
爽やかに分かりやすく案内してくれました。

こんなアトラクションがあれば、
人気ナンバーワン間違いなしです!(笑)

お蔭さまで、転換は戸惑うことなく、ミスもなく、
安心してスムーズに出来ました。

本番中、
上手袖での団長の転換のレクチャーが心強く、
なんだか楽しくてとても印象的でした。

当然、板橋公演でも同じように
大転換のシーンはあるので、
しっかりと経験を活かして、
今度は自分たちで責任を持って行動し、
スムーズな転換をしたいと思っています。

いよいよ板橋公演へ向けての稽古が始まります。
劇団ふぁんハウスならではの
チームワークを大切にして、
最高の「明日への旅路 in 板橋」を
つくって行きます!