Page6 –「大切な人生の一コマ」


『団長の独り言』PDFファイル(A4サイズ)
↓ こちらからダウンロードできます。
団長の独り言 2019.11.10

「大切な人生の一コマ」

今日は13時から
ダイレクトメールの発送作業でした。

何通くらいあるのかなぁ?
三千?四千?それとも五千?
ちょっと数は確認していないけれど、
とにかく、かなりの数の公演のご案内を
発送するための作業を行ったのです。

どのような方にお送りしているかといいますと、
劇団ふぁんハウス公演にお越しになったお客様で、

アンケートのご協力をして下さり、
尚且つ

「公演案内の郵送をご希望の方」

という欄にチェックをしていただいた
全てのお客様にお送りしておりまして、

公演を行う度に、とてもありがたい事に
「公演案内希望」の方が増え、
気が付けばとてもすごい数の方に
登録していただいているのです。

ただこの20数年の劇団の歴史の中で、
登録をされている方から、
ダイレクトメール発送停止を
希望される方からのご連絡も、
残念ながら毎回2、3件はあるかなぁ?

お引越し、ご病気、多忙になったため、
知人が劇団を辞めたから等々・・・

理由は様々で、
なかには、ふぁんハウス公演を楽しみに
毎年劇場にお越しになられていたのに、
お亡くなりになった・・・

というご連絡も、
ちょくちょくいただくようになった。

劇団活動を長く続けていると、
我々作り手だけではなくて、
当然ながら
観劇を楽しみにして下さっていた方の
人生にも様々な出来事があったわけで、

そんな皆様の人生の中の一コマに
劇団ふぁんハウスの
お芝居観劇もあったんだなぁ〜って、
しみじみと想わせていただく事が出来るのが、
こうしたダイレクトメール送付中止
希望の方々からのご連絡。

劇団ふぁんハウス公演に
お越しになられるお客様は、
大切な人生の一コマを
劇団メンバー達とともに過ごすために、
わざわざ劇場に足を運んでくださるわけで、

そう考えると、これはやっぱりね、

「お客様に楽しんでいただける
ための芝居を創らなきゃ!」

って、
いう責任を強く感じるわけですよ。

芝居のクオリティーは、
名だたる有名な演劇集団の
足元にも及ばないレベルだけど、
しかし、メンバー達の「一生懸命さ」は
どこにも負けないようにしよう!
って思いながら、いつも稽古を行っている。

「アマチュア劇団にしては、頑張るねぇ〜」

なんて言われる事もたまにある。

その時はとりあえず笑顔で
「ええ、そうなんです」
って返すけれど、
実は私、アマチュア劇団って言葉は
好きじゃない。

でも一般的に
我々の立ち位置は「アマチュア劇団」・・・。

謙遜の意味も込めて、
対外的にも私は劇団ふぁんハウスの事を
「アマチュア劇団」って言う場面もあるけれど、
そんな「アマチュア」って言葉で
逃げたくないってのが本音。

確かに芝居で喰っているわけじゃないし、
出演料が出るわけでもなく、
むしろ参加費なんてものを
納めて公演を打っているし、
そもそも「プロ」として活躍したことの
ある役者はごくごく僅か。

だから「我々はプロです」なんて、
おこがましくて、
とてもとても言えたもんじゃない。

それでもチケット代を頂戴して、
お客様の大切な「人生の一コマ」に、
劇団ふぁんハウス公演を
選んでいただいたからには、
「プロフェッショナル」精神で、
ちゃんとした芝居を創らなきゃいけない。

そんな想いでずーっと続けて、
これまでやってきた。

「では、さぞかし稽古もハードで、
怒号が飛び交っているんでしょう?」

と思われる方!

いえいえ!
そんなことはまったく
ございません。

基本的に稽古場内が
ギスギスしたものにはしたくないから、
まずはみんなが笑顔になれる場面を必ず作り、
そして個々のやりたい事を尊重し、
そこから様々な交通整理をしつつ、
さらに「熱意」と「やる気」を持って
挑んでくれるにはどうしたらいいか?
を常に考え、
メリハリをつけながら、
楽しく真剣勝負を繰り広げている。

そんなわけで今日の夜の稽古でも、
いつものように
みんなの気持ちがひとつになるような
楽しくもあり、厳しくもある
稽古を行いまして、
稽古終了後、皆が充実した顔で稽古場を
あとにする芝居創りを、行ったのでした。

========================

〜〜訃報〜〜

以前、
劇団ふぁんハウスの劇団主要メンバーとして、
豪快な演技を皆さまにお届けしていた
三田秀さん(享年70歳)が亡くなりました。

秀さんが劇団を去った後も度々連絡を取り、
最後に秀さんと会ったのは、1年ほど前かな?
劇団メンバー数名で、
病気療養中の秀さんを励まそうと、
秀さんの自宅近くのファミレスで
2時間ほど食事をしながら、
昔話などに花を咲かせました。

その時はもう、あの張りのある大きな声は
出なくなっていたけれど、
目力は健在で、別れ際には、
秀さんは、相変わらず力強い握手を
してくれまして、

「団長!また一緒に芝居やりましょうな!」

と言ってくれました。

だから
「きっと大丈夫だろう!!」って思っていた。

それから、
しばらく連絡を取らなかったのですが、
先月ふとしたきっかけで、秀さんの事を思い出し、
「リハビリ頑張っているかなぁ?」と、
メールや電話をしてみるも、
本人はもとより、奥様とも連絡が取れず・・・。

どうしたものか?心配をし、
秀さんの消息をみんなで手分けして探していて、
今週末にでも、秀さんの自宅に行ってみようと
思っていた矢先、
秀さんが亡くなったという
はがきが届きました・・・。

まるで秀さんが、
教えてくれたかのようなタイミングでした。

不器用でがさつで、
なんだかわけのわからないところも
沢山ある人だったけれど、
秀さんの笑顔、独特な笑い声、
みんなを明るくするお人柄が、
劇団を盛り上げてくれました。

劇団公演では、2度も主役を務めてくれました。

ここにファンの皆様、
そして劇団ふぁんハウスで秀さんと
共演したことのあった多くの方々へご報告を
させていただきます。

秀さん、本当にお疲れ様でした。
ご冥福を心よりお祈りいたします。