Page16 –「素敵なふぁんハウスファミリー」


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団長の独り言 2020.01.19

「素敵なふぁんハウスファミリー」

昨日の土曜日、

朝10時。
受付スタッフ会議を行った。

この日は14時から稽古があるから、
この時間帯での会議となる。

冷たい雨の降る中、
受付のリーダーやチーフが
笑顔で来てくれる。

とってもありがたい。

公演を行う上で受付って劇団の玄関口、
つまりは劇団の顏。

だから劇団創設以来、
私がずっと受付スタッフさんに
お願いしてきているのは、
お越しいただいたお客様に対して、
笑顔と思いやりと、
そして感謝の気持ちを持って、
お迎えしてくださいってこと。

そんな私の想いを理解してくれている
頼もしき受付の各リーダー・チーフ達は、
メンバー達も絶対的な信頼を寄せている。

劇団ふぁんハウス公演では、
毎回数十名のボランティアさんが
受付スタッフとして活躍して下さっていて、
その数十名のスタッフさんをまとめるのも、
受付の各セクションのチーフやリーダーなのだ。

ただ、
これだけの人数の受付スタッフさんをまとめて、
尚且つお客様への心配りもキチンと行うってのは、
実はなかなか大変な事でして、

だからこそ公演終了後は、
必ず受付の反省会を行い、公演前と公演直前には、
皆さんが顏を揃えての会議を重ねているのです。

バリアフリー観劇サポートを行っている我が劇団では、
業務も多岐にわたるので、反省点も多岐にわたる。

その受付スタッフさんのお仕事をざっと
紹介しますと・・・

視覚に障がいのあるお客様への
劇場最寄り駅から会場までのガイドヘルプ。

金銭を直接扱うチケット販売及び、
予約されたお客様へのチケットの受け渡し。
劇団ふぁんハウスでは、チケットの種類が多いので、
円滑にさばくには熟練の技術が必要なんですよ。

チケットを手にされたお客様の
チケットの半券のもぎり、
パンフ(点字版・墨字版)の配布と、
チケット販売の補助。

お客様が会場内にお入りになられてからは、
会場内でのご移動(トイレ等)の際の
誘導と補助。

音声ガイドラジオの貸し出しと操作説明。

耳のご不自由なお客様への
台本レンタル(要予約)の対応。

車椅子でお越しのお客様への対応。

盲導犬ユーザーの方への
座席へのご案内等々・・・。

これらの業務に加えて、
劇団グッズの販売に・・・
役者への差し入れ受付に・・・
あとは突発的な出来事への臨機応変なる対応に、
あれやこれや・・・。

一応マニュアル化しているけれど、
毎回毎回マニュアル通りにいかないもので、
そこはリーダー達の経験で、
臨機応変に対応してもらっている。

それでも公演終了後というのは反省点が
常に出るもの。

まぁーそれはね、
それだけ皆さんが
劇団ふぁんハウス公演の成功を
考えてくれているからこそ、
たくさんの反省点、改善点が
出てくるんだけどね。

そんな反省会や会議等に私も毎回参加はするが、
第1回、2回公演を除き、
設立以来20数年、受付作業を行った事がないので、
実際の現場の大変さを肌で感じた事がない。
(報告は受けているので、
状況は分かっているつもりだけど・・・)

現場を知らないのに、やっぱりそこはね、
白熱した議論には口を挟まないし、挟めない。

「どうしますか?」と聞かれた時や、
劇団サイドへの要望がある時に、
その要望を聞き、私なりの考え方を伝えるのが、
毎度毎度の会議での私の役割となっている。

そんな素敵なメンバー達による
受付会議をたっぷり2時間行い、
そこの施設にある食堂でみなでお昼ご飯。

社会福祉法人が運営しているお店で、
去年の7月にリニューアルオープンして、
内装も食器類も何気にナチュラルテイストで
統一していて、結構おしゃれなんですよ。

味も抜群!
私はここがリニューアルする以前から
「わかめうどん」のファンだったのだが、
リニューアルしてから初めて食べてみたが、
その味は健在で、
ちょっと関西風の出汁が格別なんですねぇ。
(千秋ちゃんは、なんとか
パンケーキを頼んでいたが、
それがまた!おしゃれなんですわ。)

腹ごしらえを終え、しばし歓談をしていたら、
続々と役者メンバー達がやってくる。

受付リーダー達とは、
「では!本番、よろしくお願いいたします。」と
挨拶をして本番の成功を誓い合う。

その後、稽古場へと移動し、
通し稽古の出来る状態にして、
まずは前半部分の通し稽古を行い、
1時間の休憩後、衣裳を着込んで
「通し稽古」を行う。

その「通し稽古」だが、
とっても順調に進んでいたのに、
私演じる「社長」のセリフの時、
あろうことか私は、

「大木君が口を滑らせてくれてねぇ」

ってセリフを

「山田君が口を滑らせてくれてねぇ」

と言ってしまう。

「山田」なんて登場人物は出ていないのに、
どうして私は「大木」を「山田」って
言ってしまったのか?

言った瞬間、己自身のツボにはまり、
「笑いの悪魔」が降りてきやがった。

なんとかその後に
続くセリフをちゃんと言おうとするが、

ツボにはまったものだから、
可笑しくて・・・可笑しくて・・・
普通にセリフを言う事が出来ないくらい
笑ってしまう。

その私の笑いに共演者も
みな笑いを堪えている・・・。

通し稽古なんだから、
真面目にセリフを言わなきゃいかん!と思い、
笑いを堪えて無理やり芝居を続けるが、
どうしても吹き出してしまい、セリフが言えない。

「これが本番だったどうするんだ!」と
「笑いの悪魔」に取りつかれた自分を責め、
ひたすら反省しきり・・・。

こういうアドリブチックな
芝居をする劇団もあるけれど、
劇団ふぁんハウスのお芝居は
そうじゃないのだから、
そんな自分が情けなかった。

通し稽古を舐めちゃーいかん。
その後の稽古では気を引き締め、
がむしゃらになる情けない団長でありました。