Page25 –「白熱の自主稽古」(Amatias)


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団長の独り言 2020.03.24

「白熱の自主稽古」 (Amatias)

「団長の独り言」をご愛読の皆さま、
半年ぶりのご無沙汰です。
脚本執筆中の団長に代わりまして、
何週かに渡り、劇団メンバーによる
「独り言」をお届けしていますが、
今回はAmatiasが担当いたします。
よろしくお願いします。

今年は「記録的な暖冬」と、
何度も天気予報で聞いていたくらい、
私自身が寒さに強いことを差っ引いても、
本当に冬でも、それほど寒いと感じる日は
あまりなかったように思います。

板橋区文化・国際交流財団様が
毎回共催してくださる板橋での公演は、
劇団ふぁんハウスの
冬の風物詩としてすっかり定着しています。

その証拠に、
「赤坂も板橋も観に行くよ!」とか、
「冬には板橋公演あるんだよね。
楽しみにしてるよ!」といった声を、
沢山いただく機会が増えるように
なっていきました。

これだけ多くの方々が
板橋公演を楽しみにしてくださっているんだなぁー
と思うと同時に、
お客様により楽しんでいただける舞台を
作っていかなければと、
より一層気持ちがぎゅっと引き締まります。

板橋公演に限らず、
劇団ふぁんハウスの音楽チームとして
これまでも様々なミュージシャンが
BGMに花を添え、表現の幅を広げてくれました。

作品によっては全編を一人で
担当することもありますが、
それぞれの楽器が持つ音色が
作品を盛り上げてくれることも、少なくありません。

で、今回はというと、
主に祭り囃子で耳にすることの多い和楽器、
篠笛とのコラボレーションでした。

篠笛の軽快で且つ華やかさを
得意としている音色は、
それこそお祭りでこれまでも耳にする機会は多く、
その音色が今回の作品で、
どんな化学反応が起きるのか、
合わせる前からワクワクしていました。

篠笛を担当してくれる岡部さんが
初めて稽古場にいらして、
司会者のナレーションが入るBGMを
篠笛で聞かせていただくと、
どこか寂し気な雰囲気を残しながらも
快活さも打ち出した音色が、
司会者のナレーションとマッチして、
新しい風が吹き込んでくれそうな
予感がしました。

更に、通常の稽古と並行して、
平日の夜に、週1回から2回のペースで
音楽班の自主稽古も行いました。

もちろん、
エンディングで歌う「明日(あした)への旅路」にも
篠笛は加わりますが、スリーミーを体験する
お客さんの役で出演していた松本さんが、
ギターもできるとのことだったので、
ギターも加わることになりました。

篠笛との合わせは、楽器の特性を生かしつつ、
色々なパターンを試しながら、
ほぼ順調に稽古を進めることができたものの、
ギター稽古の道は、
決して平坦ではありませんでした。

「明日(あした)への旅路」の
冒頭にはギターソロのパートがあり、
以前、電子ピアノにギターパートの部分を
打ち込んだ際も、ギターの電子音には、
かなり時間をかけた部分でした。

それだけに、
「これを本物のギターで演奏したら、
より深みのある味が出るだろうなぁ・・・」

なんて、そんなことを想像していました。

しかし、
自主稽古でのギターのソロパートは、
かなり難を極めました。

突然音が追えなくなったり、
焦りから来る緊張感から、
音が固くなってしまい、
なかなか一筋縄ではいきません。

自主稽古の時間は1時間から1時間半という
限られた時間だったので、

自主稽古終了後、ギター奏者の松本さんに対しては、
「歌を引き立てる演奏をするうえで大切な事」や、
「必ず毎日楽器に触れることを忘れないように!」
といったことを、毎回のように伝え続けてきました。

板橋区立文化会館の小ホールに
お客さんが大勢いらっしゃるイメージを膨らませ、
演歌歌手のコンサートの生オケの雰囲気や、
バンドのライブ演奏のエンディングといった
雰囲気などを毎回想定しつつ、

私自身、かなり思い入れの強い、
イントロのメロディーでは、
納得がいくまでこれでもかってなくらい、
みんなで演奏を重ねてきました。

そんな調子だったから、
音楽班の自主稽古が終わるころには
熱気で全身が熱くなってしまい、
寒風すらも心地良いくらいでした。

でも、どれだけ稽古を重ねても、
本番当日を迎えるまで、
果たしてちゃんとうまくいくんだろうか?
と不安な気持ちもあったことも事実でした。

しかし!
本番ぎりぎりまで緻密に稽古を重ねた甲斐あって、
エンディングでのギター演奏が決まった瞬間、
心の中で「よっしゃー!」とガッツポーズをし、
そして涙を堪えるのが大変でした。

「稽古は嘘をつかない」という言葉もあるように、
稽古を重ねた分だけ、
後でしっかり結果が付いてくることを改めて知り、
今回の稽古を通して、
この言葉の意味をかみしめているところです。

もちろんこの成功に甘んじることなく、
これからもさらに上のステップを目指し、
走り続けていきます。

最後になりますが、ご来場いただいた全ての皆様、
本当にありがとうございました。

今後とも、劇団ふぁんハウスを、
どうぞよろしくお願いいたします。