Page1 –「劇団ふぁんハウス始動!」


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団長の独り言 2020.04.05

「劇団ふぁんハウス始動!」

劇団ふぁんハウス37回公演
「明日への旅路」が終わった2月の初旬。
中国の武漢で新型のウイルスが発見、
感染者が次々と増え始め、
日本国内でも初の感染者が出たとか?出ないとか?
あの時は、その程度の状況だったと思う。

でも世間では、「予防」「予防」って言い始めていたので、
公演の十日程前の1月下旬、ダイソーにて
30枚入りのマスク(200円?300円?)を
念のためって事で1箱だけ購入した。

「もう1箱くらい買っておこうかな?」

って思って、2箱取ったけれど、
店頭には山のようにマスクが陳列されていたし、
マスクをする習慣のない私のことだし、
30枚もあれば2、3年は持つだろうと思って、
レジに並んでいたにもかかわらず、
わざわざ1箱戻して、1箱だけ購入した。

案の定、公演期間中はそれほどマスクを着用せず、
新型ウイルス対策というよりも喉の保護のため、
とりあえず仕込みの時、
ちょびっと着けては「ポィ」「ポィ」って感じで、
3日で7枚位使った・・・。

化粧前にそのマスクの箱が
置いているのを見た長男の恒士郎は、
「さすが!よく手に入ったね」
と言ってきたが、私には今一ピンと来なかった。

だって十日前には、
ダイソーに沢山あったんだのだから・・・。

その公演(明日への旅路)も無事終わり、
気持ちに余裕が出来ると、
世間の「マスクがない!」って声が
ようやく私の耳に入ってきたけど、

「ダイソーに行けば沢山あるのに」

と、その時もまだ呑気な気持ちだったが・・・

うぁ!ない!!!

ダイソーどころか、
どこもかしこもマスクがない!

マスクを1箱戻した事を
とっても後悔するが後の祭り・・・。

あれから数か月、
今、世界中がとんでもない事態に直面している。

我々の本番が終わった翌週あたりから、
「演劇公演中止」を決断する団体も増え始め・・・
大相撲が無観客興行、野球のオープン戦もそう・・・

でもすぐに終息するだろうって、
なんとなくそんな事を思いながら
8月公演で上演する「ざ・クリーンキーパー」の
脚本執筆に勤しんでいたが、
3月に入っても終息する気配はない。

小、中、高の学校の登校禁止・・
そして稽古場として利用している
全ての公共施設の利用の中止が発表され始めると、
さすがにちょっとこれは「やばいぞ」と思い始める。

我々の公演は8月なので、それまでには
終息していてくれるだろうっていう
希望を持ってはいるが、
こればっかりは先が全く分からない。

それより何より、
稽古場の利用禁止の日にちが、
当初の予定よりもどんどん伸びてきて、
果たして5月も稽古場が利用出来るのか?
全く不明。

稽古が出来なきゃ、
公演開催も出来ないって事になる・・・。

そんな中でも、脚本は完成した。
早速、睦子さん(佐藤睦子)に電話をすれば、
相変わらずの活舌のいい歯切れのよい声で、

「早く脚本が読みたい。」
「早く稽古したい」

と、めっちゃめちゃ元気!
他のメンバー達もみなそんな感じ。

これは正直驚いた。
こんなご時世だし、さぞみんな意気消沈し、

「芝居の稽古どころじゃない」
「今回の公演は中止にしませんか?」

みたいな声が来るのも覚悟していたのに・・・

やる気満々なのがすっごく嬉しかった。

ただ現実問題、劇団活動は
これから先の情勢を見つつって事にはなる。

「芝居なんてものは、
緊急時にはまったく必要のないものなんだ」

って大震災の時、痛感した。

それでも世の中がちょいと落ち着いた時、

「次に人々が必要とするのは
エンターテイメントなんだ!」

ってあの時はそう信じて、
稽古場が暫く利用出来なかった時、
ひっそりとカラオケボックスとかで稽古を行い、
その年の7月に「門出食堂」を上演。

復興に向け歩き始めた
お客様達へ向けた「夢」を語ったお芝居の評判は、
とても良かった!
「2011年7月上演 門出食堂・アンケート結果

もちろん、今はあの時とまったく状況が違うし、
これから先、
まだまだ「芝居を行う」って雰囲気ではない・・・。

実際、知人達から届く、
芝居のダイレクトメールを見ると、
「えっ!?」って違和感すら覚えてしまう。

しかし、こんな状態はいつまでも続きはしない。
いや!続かせない!

「夢」「希望」「勇気」、そして「元気」の出る
劇団ふぁんハウスらしいお芝居をお届けする!

そんな想いはちゃんと持ち続け、今は我慢して、
悲観的にならず、前を向いて、情勢を見ながら慎重に!
ゆっくり動き出す劇団ふぁんハウスでありました。