Page13 –「(見えない目撃者)がきっかけで。」


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団長の独り言 2020.06.28

「(見えない目撃者)がきっかけで。」

それにしても、
コロナ感染者の人数が減らない。

東京もそうだけど、
世界規模でみても毎日増加している。
これは本当に深刻な問題。

5月は色々な事を我慢して耐え忍んで、
日本の感染者数は減少傾向にあったので、

「6月からは元の生活に戻る」

となんとなく思っていたのに・・・。

今でも外出する時は必ずマスク着用。

「いつでもどこでもマスク着用!」

というのが感染予防だという事に
世の中はなっている。

「マスクの効果があるのかどうなのか?」
という議論は、今は横においておいて、
現状では無用なトラブルを避けるためにも、
「感染予防」をちゃんと行っていると
いう意思表示のためにも、
外出時にはキチンとマスクを着けるよう、
心掛けております。

それにしても、こんな状況が続く中での
演劇公演を再開するというのは至難の業。

「新しい形」かぁ。
出演者同士が接近したらダメ・・・
至近距離で向き合うのもダメ・・・
大声出すのもダメ・・・

これは困ったねぇ・・・。
でも「芝居」を続けるためにはしょうがない。
「新しい形」を模索しつつ、なんとか踏ん張ります。

そんなある日、
某映画制作関係者から1通のメールが来た。
(所属団体名を明かしていいか確認しなかったので、
あえてこういう表記とします。)

要約すると、
とある映画制作の企画をしていて、
主人公の女性が「目の見えない人」
という設定なのだが、制作当事者の皆さんは、
視覚に障害のある人とキチンと接した経験がないので、
どういった「描き方」をしたらいいのか?
相談に乗って欲しいとの事。

そこで先日、
監督兼脚本を担当する青年と主演の青年、
そして助監督の青年という3名の若者と
お会いした。

私よりもはるかに若い青年達だったのだが、
このご時世に負けないで

「いい映画を創りたい!」

という情熱は素晴らしく、
とっても刺激を受けた。

彼らは、
タブレットに入れている
ものすごい数の質問事項を見ながら、
真剣に私に質問をしてくる。

だから私も、
目の見えないメンバーと共に活動してきた
様々な経験談等を熱意を持って話をすると、
彼らは目を輝かせながら、
一生懸命私の話を聞いてくれた。

当初、1時間くらいで終わるかな?と
思っていたのだが、なんとまぁー
コーヒー2杯で約2時間半も!
ソーシャルディスタンスを確保した
「ひろーい空間」で話し込んでしまった。

「ところで、どうやって
劇団ふぁんハウスの事を知ったの?」

と監督の青年に聴くと、
映画「見えない目撃者」を観に行って、
吉岡里帆さんが本当に目の見えない人に見えたので、
「このすごい演技はどうやって行ったのだろう?」
と映画が終わり、最後のエンドロールを注視していたら、

「視覚障害取材協力・・・劇団ふぁんハウス」

と大きく出てきたので、
そこで劇団ふぁんハウスを検索し、
ホームページにある
「見えない人を演じる!」という
項目をご覧になり、
この度連絡をしてくれたのだそうだ。

いやはや・・・
あれは吉岡さんの素晴らしい演技があればこそで、
我々は、そんな大した事は出来なかったって
反省しきりだったのに、

こうして観てくれている人は
観てくれているんだなぁーって、
ちょっぴり感動。

素晴らしい芝居をされた吉岡里帆さんと、
約半年にも渡る我々との打ち合わせも経て、
映画を完成させた
プロデューサーの小出さんの情熱に
感謝、感謝である。

小出さん、吉岡里帆さんが創ってくれた
若き映画人との「ご縁」を大切に、
今度は全力で彼らの映画創りの
お手伝いもさせてもらうつもりである。
(主に視覚に障害のある女性を演じる
女優さんへの演技指導)

コロナに負けないで頑張ろう!って、
彼らの熱意に触れて、
あらためて思うのでありました。