Page25 –「さぁ!やるぞ。」


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団長の独り言 2020.09.19

9月19日(土)「さぁ!やるぞ。」

8月に板橋区立文化会館にて行う予定だった
第38回公演「ざ・クリーンキーパー」の
中止を決定したのは5月の初め・・・。
出演者全員で会議を開いて決めた。

あの時はまだ、

「8月にはコロナ騒動も落ち着いて
芝居が出来るんじゃないか?」

という淡い希望はまだあったので、
公演を中止するかどうかの
議論がかなり白熱したけれど、

実際、6月、7月、8月にかけて、
コロナ禍が終息するどころか、
皆さんご承知のとおり、
劇場そのものも使用禁止となり、
日本中、
いや世界中で演劇を行う何てことは
許されない状況となってしまう。

今にして思えば、結果として
あの時に公演中止を決定したのは正解だったのだが、
それにしても、公演を中止するという決定は、
とってもとっても辛い出来事だった。

あれから数か月、演劇公演のみならず、
たくさんの色々なイベントが次々と中止となり、
一体全体世界はどうなってしまうのか?と
暗澹たる思いになったけれど、
絶対に
劇団ふぁんハウスの勢いは衰えさせない!
という強い気持ちをずーっと持ち続け、
芝居に携わらない日々を数か月続けたのち、
8月に演劇教室を開催したら、
多くの方々に集まっていただき、
ソーシャルディスタンス・マスク・消毒・換気
というスタイルでも、
なんとか演劇の稽古って出来るものなんだなぁー
という事を確認できた。

さらに
9月の中旬には都内中学校演劇部への
演技指導へ伺えば、皆さんの
真剣に演劇に取り組む姿と最高の笑顔に
とっても刺激を受け、我々もやる気満々!
こうしてついに!劇団ふぁんハウス丸は、
1月公演に向け、
本日、本格的なスタートを切ったのです。

17時30分、ソワソワしながら稽古場に顏を出すと、
十数名の出演者達が顏を揃えていた。

今回の公演では、
「劇団ふぁんハウス公演初めて」の方が
大勢いるからなのか?どうなのか?
どのメンバーも、どことなく緊張した面持ちで、
静かにテーブルの前に座っている。

それにしてもこのコロナ禍の中、
20名近いほぼすべての出演者が
初日の稽古場に顏を揃えるというのは、
本当にありがたい。

今までの劇団ふぁんハウスでは、
稽古初日の時点でも、
「役者がまだ数名足りない」
なんて状態が、
稽古開始してから1か月くらい続く事も
珍しい事でなかったけれど、

今回は
「おかげ様」で準備期間がかなり長かったので、
その間に出演者探しに時間を取ることが出来て、
様々な方との面談を繰り返し、
「熱意」と「やる気」に満ち溢れた
素晴らしい人達が集まってくれたのだ。

まず台本を配り、正式なキャスティング。
このキャスティングの瞬間というのは、
役者にとってはすっごく緊張するものなので、
勿体ぶらずサラリと発表し、
時間も限られている事だし、
とにもかくにも読み合わせを開始した。

正直、最初の読み合わせなので、
かなりガタガタのデコボコになるだろうと
覚悟はしていたけれど、
今回の座組は、
芸達者で個性豊かな方々が大勢集まってくれたので、
ほぼ私のイメージ通りの芝居が展開された。

元々、
8月に公演を行う予定で準備してきたので、
ほとんどの皆さんは、
かなり前から仮の脚本を手にしていたので、
イメージを着けやすかったってのも
あるかもしれないが、
なかには、つい1週間前、
正式に出演が決まった方もいるし、
本日、初めて台本を目にするという方もいた。

そんな中での最初の読み合わせだったけれど、
かなりレベルの高い読み合わせとなり、
どの役者もページをめくる度に
どんどんノリノリになって、
休憩を挟んでの約3時間の稽古を終える。

すると皆さんホッとしたのかどうなのか、
稽古開始直前は、
なんとなーく重い空気の漂う稽古場だったのに、
稽古終了後は、それぞれが作品や役について等々、
各自楽しそうに話をしていて、
すでにいいチームワークが出来つつあった。

こうした元気で活き活きとした
出演者の皆さんを見ていると、
「何が何でも、この公演を成功させなきゃ!」と、
気持ちも引き締まる団長でありました。