Page27 –「立ち稽古に入る」


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団長の独り言 2020.10.04

10月4日(日)「立ち稽古に入る」

ひっさしぶりの土日連日稽古。
コロナ騒動が起こる前は、
22年間、当たり前のように
土曜日、日曜日は劇団の稽古を行っていたのに、
このコロナ騒動で
数か月間の活動休止を余儀なくさせられたが、
今月より本格的な土日連日の稽古となる。

この数か月間、
ずーっと稽古のない土日ってものを
味わってしまったので、稽古するってのは
どれほどの体力が必要なのか?って事を、
やや忘れている感もあり、

土曜日の朝から、
「体力温存」に細心の注意を払いつつ、
「稽古に耐えうるの身体」
の感覚を取り戻す事に神経を使い、
午後6時開始の稽古に挑んだ。

この日は、
新メンバーである小林美佳ちゃんが
稽古に初参加してくれた。
22歳で、劇団ふぁんハウスと同い年。
彼女は去年の1月に行った、
劇団ふぁんハウス公演「夢めぐり」を観て、
劇団ふぁんハウスの芝居に感動してくれまして、
この度、参加してくれる事となった。

こうして、ほぼフルメンバーが顏を揃えた事だし、
早速立ち稽古に入る。

稽古はまだ3度目なので、もう少しじっくり
「本読み」を行ってもいいのかもしれないが、
座って読みながら演じるのと、実際に立って
演じるのとではまったく感覚が違うので、
せっかちな私は、早々に立ち稽古を行う事にする。

じっくり本読みをしながら、
「役者が納得するまで議論し合う」
なんてまどろっこしい事はやらない。

理屈は後回しで、
まずは動く!動く!動く!

出演者には、
書かれたセリフの意味を正当化していただき、
とりあえず好きなように動いてもらって、
面白い事をしてくれたら、その個性をさらに広げ、
一方で、戸惑っていたり、不自然だったりしたら助言をして、
皆さんの個性を引き出し、
全体的にいい雰囲気を作り上げて、
それでまた次回やってみて、違和感があればまた変更して、
まぁーそうやって少しずつ固めて行こうと思う。

さて、
その今回上演する予定の「ざ・クリーンキーパー」だけど、
初演が2004年で、その次に2010年にも上演し、
今回は10年ぶり3度目の上演となる作品。

再演、再々演ではあるけれど、
前作のイメージは忘れて、
今回も新しい作品を創るつもりだ。

まぁ・・・そういえば聞こえがいいが、
あの正確には、
「前作のイメージが、どんな感じだったのか?
ほんとに忘れている」ってのが、
正しい言い方なんだけどね。

だって前回上演したのが10年前だからねぇ・・・。
役者の動きやなにやらかにやらなんて、
覚えてないですよ。

そりゃーまぁー上演が3度目ともなれば、
所々うっすらとは覚えている箇所もあるけれど、
うっすらうろ覚えの記憶をたどってもしょうがないし、
メンバーもキャスティングも全然違うし、
出演者の皆さんの個性も全然違うのだから、
今回のメンバーの良さを最大限引き出す事に全力を尽くし、
とにかく明るくテンポよくを心掛けて、
立ち稽古に突入したのです。

その立ち稽古だけど、一応立ち稽古初日なんだから、
まずは「荒立ち」を行う予定ではいた。

荒立ちとは?

「このシーンはこんな感じの動き」、
「このシーンはここに座るのは誰々」
「ここで上手にはける」

等々・・・各シーンごとに
ざっくりと動いてもらい、
大まかな演出のイメージを役者に伝え、
大体の流れを説明する事なのだが、

その「荒立ち」って思って稽古を進めていたけれど、
皆さんがテンションマックスで挑んでくれたので、
こちらも「流す稽古」という概念がどこかへ吹っ飛び、
細かく「演出」をつけていってしまったのです。

土曜日、日曜日の2日間の稽古で
荒立ちを終える予定だったのに、

あまりにも細かく
動きやら芝居をつけていくものだから、
脚本の半分も行くことが出来なかった(汗)。

それにしても皆さんが頼もしいのは、
こちらが特段動きを指示するわけでもないのに、
戸惑いながらも、それぞれがいい感じで動き、
演じてくれていた事。

やっぱり立ち稽古となると、
みんな活き活きしていて楽しそう。

ソーシャルディスタンスに気を配りながらも、
こうして、充実した立ち稽古初日となったのでした。