Page34 –「チラシが届く。」


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団長の独り言 2020.11.21

11月21日(土)「チラシが届く。」

チラシとポスターがドッ!と送られてきて、
狭い玄関にはチラシとポスターの入った
重たーい段ボール箱が山積み。

本番2か月前となり、
我が家の玄関が段ボール箱に占領されると、
「いよいよだな!」
と気持ちを引き締めているのが
いつもの光景なんだけど、

今回は「さぁ!やるぞ」って気持ちと
「久しぶりだなぁ!」って気持ちが入り交じる。

本当ならば、今回の公演チラシ入りの
段ボール箱が届くのは、6月くらいの予定だった。
しかし・・・ご存じのように板橋公演は中止。
だから、こうして段ボール箱が玄関を占領するのは、
約1年ぶりって事になる。

早速開梱すると、
500枚を一束としたチラシ6束・3000枚。

その中から「よいしょ」とひとつの束を取り出し、
丁寧にビニールの一部を切り込みを入れ、
ゆっくり1枚のチラシを引き抜くと、
劇団ふぁんハウス公演では、すっかりおなじみとなった
K-OZAWAさんのイラストが目に飛び込む。

K-OZAWAさんって、毎回イラストを描く時、
何度も何度も脚本を読んで下さっているのです。

一度、K-OZAWAさんの
脚本を見せてもらった事があるのだが、
まるで役者の脚本のように、
役の人物の特徴や行動等を記した書き込みが
場面ごとに事細かく
ビッシリ!メモしてあった。

それだけ何度も脚本を読み込み、
作品のイメージを掴んで描いて下さっているので、
イラストそのものが語り掛けてきて、
どんな物語が展開するのだろうか?と、
ワクワク、ソワソワするような
素敵なチラシとなっているのです。

しばらくその素敵なイラストを眺め、
今度はチラシの裏面に目をやると、
今回の公演情報がキチンと並ぶ。

その中で目をひいたのは、今までにない項目・・・

「新型コロナウイルス感染予防対策と
お客様へのお願い」

って欄。

3つほどの項目に分かれて感染予防対策への
ご協力とお願いが書かれているのだが、
まさかチラシにこのような「お願い」を
掲載しなきゃいけない時代が来るとはなぁ・・・。

いずれにしても、この項目を記載するのは
今回のチラシだけにしたいものだ。
そして完成したこのチラシが「幻」とならず、
1月30日(土)31日(日)には
無事公演が行えますようにと、
願わずにはいられない。

今年は本当に多くの演劇公演が
中止になったよね。
どれくらいの公演チラシが
無駄になったことだろうか?

公演チラシだけじゃないよなぁ。
公演パンフも、もしかしたら舞台セットも
日の目をみないまま廃棄処分されたものも
数多くあるはず。

もう日本の演劇は
何年間も再起出来ないんじゃないか?
って思えるほどの出来事だったけれど、
お芝居を愛する人達、
エンターテイメントを愛する人達の
情熱は凄い!

様々な知恵で感染対策を講じながら、
全国各地でプロアマ問わず、
皆さん演劇公演を行っている。

ただ敵は目には見えないから手ごわい。
一瞬の隙をついて、あっという間に
何もかも中止に追い込む威力を持っている。

つねに緊張感を持って、
稽古前には検温、指や手の消毒、
稽古中は定期的な換気を心掛けている。
そして!そして!
感染予防のため、稽古場ではみーんな
いつもマスクにフェイスシールド姿なのです。

たまーに
「このシーンって、マスクを外して、
どんな表情か観てみたいなぁー!」

って思う時もあるけれど、
そこは我慢!我慢!
マスク姿でもちゃんと感情が
伝わる芝居をしてくれればいいのだから。

現時点においては、
本番では観客席と舞台との距離を
充分すぎるほど確保しつつ、
出演者全員マスクを外して
演技を行う予定だけど、

出演者同士の間隔も当然確保し、
飛沫感染には最大限注意を払った
演出にしていく予定だ。

そういえば、
メンバーの皆さんのマスクなしの顏って
久しく拝見していないので、
いざマスクを外されたら
一瞬「どちら様ですか?」ってなるかもなぁ。

ちなみに観客席の前後左右も、
キチンと間隔をとってのご観劇となりますし、
場内の換気も徹底いたします。

そうまでして
「公演」を行う理由ってなんなのか?

うーん・・・なんでしょう・・・

そうだなぁー
それは色々な人達の「生きがい」や「夢」のために、
どんな困難にぶち当たっても続けてきたし、
毎回、様々な立場の方が、
様々な形で応援や協力をして下さり、
そして期待して下さるっているからかなぁ?

そんな事を考えつつ、
今回も勢いを衰えさせる事なく、
まもなく23年目を迎える
劇団ふぁんハウスなのでありました。