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団長の独り言 2021.01.10

1月10日(日)「公演は予定通り開催いたします!」

東京、埼玉、神奈川、千葉に
緊急事態宣言が発令された。

東京都の感染者数は二千人を超えてしまい、
益々医療がひっ迫している今の状況下での
「緊急事態宣言」はやむを得ない事だとは思うが、
一方で、
ただでさえ「やっとの思い」で懸命に努力して
商売をされている方々にとって
「緊急事態宣言」というのは、
精神的にも経済的にも相当な打撃となる方も
大勢いらっしゃるのも事実。

そんな中での劇団ふぁんハウスはといいますと、
前回の団長の独り言にも描いたけれど、
「緊急事態宣言」の発令自体覚悟はしていて、
それでも最大限の用心をしつつ前に進む決意で、
新年早々の稽古にも挑んだのだが、
東京の感染者数が二千人を超えたという
衝撃的な数字を聞いて、私はかなり動揺する。

「今、お芝居をしている場合か?」

色々な事を考えている時に、
稽古場として利用している3つの区の施設のうちの
ひとつ施設の方から私の携帯に連絡が入る。

「緊急事態宣言が出された関係で、
夜間の時間帯(18時〜21時30分)の
利用が出来なくなりましたので・・・」

との事。

本番直前のこの時期、
昼夜連続稽古が始まるタイミングであり、
舞台監督さんをはじめ、
各スタッフさん達が「通し稽古」をご覧になり、
様々な調整をして、
本番に挑むすっごく大切な時期なのだ。

ここで夜間の利用不可となるのは
劇団にとって大打撃となる・・・。

稽古場が全く使えなくなるわけじゃないのが
せめてもの救いではあるが、
稽古時間が短くなるのは、相当厳しい・・・。

しかしその時の私の頭は、
先ほどまで「お芝居をしている場合か?」と
悩でいた事などどこかに吹っ飛び、
稽古時間を確保する事だけに思考が向き、

「夜がダメなら朝ならどうか?」
という発想に無意識のうちに切り替わり、
夜間を午前にスライドする事が出来るのかどうか?
その際の手続きは?部屋は空いているか?等、
具体的な打ち合わせを施設側の方と行うと、
同じ部屋ってわけにはいかないが、
なんとか午前午後の稽古場確保を行う事が出来た。

そこで残る2つの施設にも連絡を入れ、
あれやこれやと話し合いを重ねた結果!
こちらも午前、午後の稽古場確保が出来た。
(各施設の関係者の皆様、本当にありがとうございます!)

午前の枠がすでに他の団体の予約済だったら、
こんなことも出来なかったのだが、これはツイている。

次に出演者の皆さんへの連絡。
急遽、稽古時間が午前午後へと変更になった事を伝える。

ここで、「今更時間を変更されても・・・」
「家族、職場から芝居なんてしている場合か?
と反対されたので・・」等の理由で
降板をするメンバーが一人でもいたら、
私は今回の公演も!中止にしようと
決めて連絡を待っていると、

全員「やる気」へのブレはなく、
「こうなったら何が何でもやりましょう!」
と言ってきてくれた。

そして最後の砦、劇場側からの連絡はと言えば、
20時までに完全退館を条件に使用の許可をいただいた!

劇団ふぁんハウスの今回の公演は、
初日の開演が16時で楽日が14時。

上演時間は、休憩も含めて 2時間20分弱

・・・って事は、
完全退館時間に充分間に合う!

いつもの劇団公演の場合、初日が土曜日だと、
開演は18時30分が多いのだが、
何故か今回は16時開演にしていたのだ!
この開演時間設定が功を奏した。

本番前日の仕込みの日だけが時短にはなるけれど、
そこはスタッフの皆様の協力と、
根性でなんとかなりそうだと
舞台監督さんからの連絡も来た!

こうなればもう中止にする理由はどこにもない。

渡辺えりさんがこんな事をおっしゃっていた。

「(前回公演が中止になった)
あの時のみんなの悲しさ、
悔しさは自分の身体の中の細胞に全部入れて、
今回その人たちの分もやろうという想いでいます。
できなかった人たちの魂や想念を糧に
してやっています」

「演劇は夢を作る仕事であり
心の治療にもなると思います。
お客様が感染しないやり方を考え続けていくことが
大切です。
お客様には是非観に来てくださいとは言えませんが、
今回の公演は喜劇であり人情噺でもあるので、
ご来場されたお客様には
いっぱい泣いていっぱい笑ってほしいです」と。

本当にその通りだと思う。
さすが!日本劇作家協会の会長さんだけはある。
素晴らしい表現だね。

この渡辺えりさんの言葉にさらに背中を押され、
1月9日(土)朝9時〜17時まで
我々も稽古を開始いたしました。

この日稽古場に集合したみんなは、
全員笑顔で元気です!
何がなんでも成功させなきゃね。

というわけで劇団ふぁんハウスは、
予定通り、

1月30日(土)16時開演、

31日(日)14時開演

赤坂区民センターにて
「ざ・クリーンキーパー」を上演いたします。

とっても心の温かくなる笑いと涙の物語です。
感染予防万全に皆さまのお越しを
心よりお待ち致しております。