Page23 – 「ありがとう!」(小山恵子の独り言)


1月27日(月)「ありがとう!」(小山恵子の独り言)

「団長の独り言」をご愛読のみなさま、
こんにちは。

ついこのまえ、
年が明けたと思ったらもう2月です。
月日が経つのは本当に早いですね。

あともう少しの辛抱と、暖かい春の訪れを
待ちわびている小山恵子です。

公演を終えての特別編ということで久しぶりに
「団長の独り言」を書かせていただきます。

さて、劇団ふぁんハウスの
冬といえば板橋公演!

1月18日の公演へ向けて、
私達はクリスマス、お正月がない状態で
新年を迎えていました。

振り返れば
「ありがとう、お父さん in板橋」

の稽古に入ってから本番を迎えるまで、
「団長の独り言」で書かれていたように
色々なことがありました。

まず、三女・康子役の女優さんが、
スケジュールの関係で
急遽降板することになり、
キャスト変更することになりました。

「長女・祐子」を演じていた
千秋ちゃん(鈴木千秋)は「三女・康子」、

「親戚の叔母さん・聡子」
を演じていた私(小山恵子)は「長女・祐子」、

そして新メンバーのさとうさちさんが
「親戚の叔母さん・聡子」
を演じることになりました。

予想もしていなかった
このキャスト変更に、
私自身、かなり驚きました!

今回は再演ということもあり、
多少気持ちにも余裕があって、
自分なりに演技のプランも
考えていた中での突然のキャスト変更で、
しかもこの私が、
千秋ちゃんが演じていた
「長女・祐子」を演じることに!

でも、もうやるしかない!
この時期、それぞれの役者は
もう出来上がっていて、
自由自在に役として動く中、
みんなに追いつくために
セリフを早く入れなくてはと思い、

キャスト変更があってからの3日間、
食事したのか、いつ眠ったのかさえ
覚えてないくらい台本を読みました。

今、思えば無我夢中でした。
体重も3キロ減っていましたから。
(今はすっかり元の体重に戻りましたけど{笑})

とにかく
「前回よりも、良い舞台にしなくては」
というプレッシャーが、
ずっとつきまとい、そのプレッシャーに
押し潰されないよう、自分を励ましたり、
落ち込んだりの繰り返しで、
常にメンタルな部分で自分との戦いでした。

そして、
更に信じられない出来事といえば、
秀さんの怪我による降板です。

なんで次から次へとこんなことが
起こるのだろう?という絶望感で、
目の前が涙でいっぱいになり
目まいがしました。

しかし、それを強い「やる気」へと
すぐ切り替えてくれたのは、
団長の超人的な決断力でした。

番松さん(番藤松五郎)が「お父さん」、
ゆきちゃん(上野友記子)が
「純」を演じることをすぐに決定し、
その日のうちに稽古が、
また新たに始まりました。

この肝が据わった団長の適切な
決断があったからこそ、大成功へと
導いたといっても過言ではありません。

ピンチの時にも、冷静にすぐ決断できる
というのは早々できることではなく、
自分の感覚、思考力が研ぎ澄まされて
いるからこそできることだと思います。

常に感覚的に、
したいこと、したくないことを
はっきりさせるという日々の
積み重ねからなるものかもしれません。

この日を境に、
みんなの団結力は一層強くなり、
本番へ向けての稽古も、
益々、熱意が感じられるものとなりました。

そして、みんなは役者として
秀さんの気持ちが分かるだけに、
その分頑張らなくてはという
気持ちを強く持ち、

団長が言っていた

「ピンチをチャンスに変えて!」

という言葉どおり、
みんな必死にやりました。

今回の公演で思いがけなく
「長女・祐子」をいただいて、
初めて経験することが結構あって、
しばらくの間、戸惑いながら、
悩みながら演じていましたが、
とても勉強になりました。

役者を続けて行くうえで、
日頃から感性を豊かにして、
もっともっと
引き出しをたくさん作って
いかなくてはいけない、
また何事も乗り越えられる
強い精神力を持てる人間に
なれるよう、
日々学んで行きたいと思います。

今年で16年目を迎えた
劇団ふぁんハウス。

これからも18年、20年・・・
と続いて行くことでしょう。

色々なことがあっても
いつも前向きに受け止め、
そしてみんなで力を合わせて乗り越え、
大きくなっている劇団ふぁんハウス。

そんな劇団ふぁんハウスが
私は大好きです。

これからも劇団ふぁんハウスの
劇団員であることに誇りをもって、
みんなと一緒に走り続けて
行きたいと思っております。

最後になりますが、寒さが厳しい中、
劇団ふぁんハウス第25回公演
「ありがとう、お父さん in板橋」を
観に劇場に足を運んでくださり、
誠にありがとうございました。

今回の公演も
大成功を収めることができました。
これはひとえに、いつも温かな
応援で見守ってくださるお客様方のお陰です。
劇団員一同、心より感謝いたしております。

これからも劇団ふぁんハウスは、
「熱意」と「やる気」で、
多くの方々に喜んでいただける
舞台づくりをめざして、努力してまいります。
今後とも劇団ふぁんハウスを、
何卒よろしくお願い申し上げます。