Page24 – 「心から、ありがとう!(再演版)」 (鈴木千秋の独り言)


2月10日(月)「心から、ありがとう!(再演版)」 (鈴木千秋の独り言)

先週の恵ちゃん(小山恵子)に引き続き、
団長に代わりまして、今週の
「団長の独り言」を担当します鈴木千秋です、
よろしくお願いします。

今回の「ありがとう、お父さん」の
作品のテーマは、誰しも経験した(する)、
「親の死」という、とても身近なモノだっただけに、
ご来場いただいたお客様は、自分自身の立場に
置き換えてご覧になった方が多かったようです。

もちろん、これまでの劇団ふぁんハウス作品も、
ありふれた日常を取り上げることが多々あり、
たくさんの方々に感動していただきましたが、
今回の作品のように、ここまでストレートに
「人の死」というものに対峙するものはなく、
(普段の生活の中でも、案外考えないもので)
それゆえ、真っ向から死と向き合うストーリーに、
多くの方々は、心を揺さぶられたんだろうなぁ…
などと、板橋公演を終え、この独り言を書きながら、
公演を振り返っております。

その
「ありがとう、お父さん in 板橋」

ですが、
これまでの「団長の独り言」でも書かれていたように、
今まで劇団ふぁんハウス公演で経験したことのない
稽古開始後の大幅なキャスト変更や、
怪我による役者の降板などが続き、

様々な感情が渦巻く中、
本番まで突き進んだような気がします。

しかし、不思議と無理だと思ったことは
まったくなく、絶対に成功できるという
自信がありました。

根拠のない自信のように
思えるかもしれませんが、
今までどんな高い壁も乗り越えてきた
団長の下ならば、絶対に大丈夫という
想いがあり、無我夢中でこの本番を
やり遂げることができました。

「無理だと思うな、絶対にできる」

と、団長はよく言います。

ダメだと思ったら、
悪い方向へ進んでしまうので、
その言葉は、本当に大事なことだと思います。

そんな環境の中、今回の作品で
かなり神経を使ったのが、

「リアルな感情を演じる」

ということでした。

たくさんの方々の意見を聞き、
参考にできる
「親しい人を亡くされた方の記事」
があればたくさん読み、
急きょ、私が演じることになった、
三女・康子に、少しでも早く
近づこうとしていました。

それは、劇団として本番を
大成功させる自信はあったものの、
一役者としては、稽古場で演じていても
いつも自信がなく、ずっと緊張感を持ち、
また再演ということで、とても大きな
プレッシャーを背負っていたからかも
しれません。

団長は、自信がなくなった時は
「アンケートを読む」そうです。

そこには、ふぁんハウスの芝居を観て、

「勇気をもらった」
「生きる希望が湧いてきた」
「感動した」
「ありがとう!」
という、
多くの方々の生の声が、たくさん書かれていて、
お客様が喜んで下さっていることが
実感できる内容ばかりなので、
とっても温かい心になります。

しかしながら、役者としての私は、
そのお客様の声を読めば読むほど、
自分の不甲斐無さを痛感し、
もっと成長しなければならないと、
むしろ落ち込んでばかりでした。

でも自信のなさは、
芝居にも表れてしまうから、
本番の舞台に立つときは、
意識して堂々と演じる努力をして、
今回も演じきりました。

すると、本番が終わって

「康子役は良かった!」

という
お客様からの声をたくさん頂戴し、
ようやく

「成功したんだ」
「また役者やってもいいんだ」

と実感したのです。

結果的に、余裕に構えず、
自信過剰になることなく、
でも迷わずに、無我夢中で
前へ進むことができたことが
良かったのかもしれませんね。

それにしても役者って、
感情の動きが忙しくて、
変わった生き物だな…と感じますね(笑)

さてさて、今回も色々ありましたが、
公演は無事に大成功で終えることができました!

1月の板橋公演を終えて、
稽古は1か月のお休みになっているので、
この間に公演の反省をしつつ、
次回公演の準備をしなくちゃ!と
意気込んでおります。

各メンバーも、
それぞれ芝居のレベルアップを目指し、
感性を磨き、体力アップの為の
トレーニングなどをおこなっていることでしょう。

そして団長は現在、
大事な脚本の執筆活動中!

この脚本があるからこそ、
私達メンバーは、
劇団ふぁんハウスで芝居をすることが
できるのです!

だから私たちも、
目の前にどんな壁が
たちはだかろうとも乗り越えて、
いい芝居をお届けいたします。

今後とも劇団ふぁんハウスを
よろしくお願いいたします。