Page14 -「テンポのいい芝居」

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団長の独り言 2021.07.04

7月4日「テンポのいい芝居」

広い稽古場での稽古の時期。
2部屋ぶち抜きでお借りするので、
お値段もそれなりに高くなるけれど、
本番のステージとほぼ同じ寸法が
取れるというのはかなり魅力的!

ほぼ本番通りの寸法で稽古を行うと、
「想像以上に距離があるなぁ」や、
「意外とここは狭いなぁ」ってな発見があり、
劇場入りする前段階で、
舞台セットの距離感が掴めるというのは
大変ありがたい。

更にここは、「広さ」のほかに
「楽屋」スペースも確保できるのが特徴。

普段はテーブルや椅子を収納する
倉庫となっている小部屋なんだけど、
物を出すとなかなかの広さが確保できるので、
椅子やテーブルをほぼすべて倉庫から出して
「楽屋」として利用する。

「通し稽古」を行うともなれば、
衣裳の早替えが出来る
「楽屋」があるというのは、かなりありがたい。

しかもパーティションで仕切れば、
本来は「2つの部屋」なわけで、
当然ながら倉庫も2つあり、
女性用、男性用と楽屋も2つ用意できるのだ。

さて、いつもながら
昨日も午前9時に全員集合。

まずはみんなで舞台作りから。
図面を基にメジャーを用いて実寸を測り、
紐や養生テープ等で印をつけていく。

最近は、図面の読めるメンバー達が
何人もいるので、私はメジャーと
図面だけ渡し、後はノータッチ。

皆さんが作業を行っている間に、
知人へ芝居のご案内を郵送するため、
近所の郵便局へ行き、戻ったところで、
稽古場と利用している部屋の向かい側の
大広間で行われている「都議会議員選挙」の
事前投票会場にてサクッと投票を済ませる。

そして稽古場に戻ってみれば、
実寸のとれた「ざ・クリーンキーパー」の
仮メインステージが完成していて、
緞帳幕のラインや紗幕のラインまで
キチンと記されていた。

この日は、舞台監督の高橋さん、照明の土門さん、
転換スタッフの美鶴さんとジュヨン君、
音声ガイド担当の美岐が来てくれての
「通し稽古」。

開始時間まで1時間ほどあったので、
その時間を使って、
美鶴さんとジュヨン君を交えての
転換稽古を行う。

前回と同じメンバーで同じ芝居だし、
特段問題点もなく、前回公演を終えたので、
見直すべき箇所もなかろうぞな・・・
って思っていたが、
場面ごとに見直していくと、
これが結構改善すべき点が見つかる。

「早く!静かに!的確に!」をスローガンに、
より精度の高い転換を目指し、
繰り返し稽古をしていると、
土門さんと高橋さんがお越しになる
時間となったので、転換稽古は終了、
通し稽古を行う準備に入る。

当然、みんな本番と同じ衣裳。
そして本番と同じ寸法でバミった(印をつけた)
仮の舞台セット。

更に舞台監督、照明、音声ガイドの
各スタッフさん達が、おっかなーい顏で
見つめる中での「通し稽古」だ。
そりゃー緊張もしますわいな。

張り詰めた緊張感の中、
「通し稽古」を開始した。

始めのうちはテンポも良かったのだが、
セリフを言う際のコンマ何秒のへんな間が、
数名の役者からちょこっとだけ出ると、
その「ちょこっと」が全体に伝染し、
芝居全体がなんとなーく間延びした感じとなり、
新しく付け加えた
「おもろい」はずの芝居も完全に間延びして、
観ていて「もういいや」って思えるほど、
テンポの狂った芝居となってしまった。

おそらく、久々にふぁんハウスの芝居を
ご覧になった各スタッフさん達も
呆れた事だと思う。

こりゃーいかん!
反省し、本日日曜日の稽古では、
とにかく
「間を詰める」「テンポアップ!」
って事を最優先にすべく、
役者の混乱や多少の反発も承知の上で、
遠慮なくガンガン!メスを入れさせてもらい、
ちょっとダレた感じのする箇所は、
容赦なくセリフや動きを変更していった。

そして1時間のお昼休憩の後、
「通し稽古」を行ってみると、
出だしからかなり心地よいテンポで
芝居は進んで行く。

テンポがいいとやはり面白いし、
芝居に引き込まれる。

役者のトチリがゼロで進んでいるってのも、
テンポの良さと関係しているのは確か。

今日も朝9時集合で
午前中はビッシリ抜き稽古を行った後、
お昼ご飯を食べ、ささやかな休憩後に
「通し稽古」を行ったので、
皆さん眠くてお疲れのはずなのに、
最後までノリノリで芝居は終了した。

タイムに目をやれば!
昨日のダレた芝居より6分も縮まった!
本番直前のこの時期に6分も縮まるなんて!

個々の役者が「トチリゼロ運動」を実践して、
テンポのいい芝居を意識したら、
こうした芝居が現れた。

稽古はあと2回!気を引き締めて、
今回もいいお芝居を創らねば。


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