Page24– 「大成功!!!!」


2月11日(水・祝) 「大成功!!!!」

毎年恒例となった
劇団ふぁんハウス板橋公演。
今回は「夢のカーテンコール」
を引っさげて劇場入りしたのは、
本番の前日、2月10日でありました。

朝7時前、気温は2度!
劇団倉庫に平野カーが到着すると、
すでに2トンロングのトラックが
横付けされている。

私は慌てて車を切り返し、
トラックの脇でタバコを吸っている
舞台監督の高橋さんにまずはご挨拶。

「あれ!団長、車変えたんですね!
かっこいいっすねぇー」

と言われ、照れる私は
トラックの中にいる
舞台美術の翠さんへもご挨拶していると、
真っ赤な鈴木千秋カーと
駅からの徒歩組も、
同時タイミングで到着したので、
早速行動開始!

7月公演終了後に運び込まれた
「夢のカーテンコール」の舞台セット達を、
ワイワイ・ガヤガヤとテンション高く運び込み、
平日の朝の渋滞時間とぶつかった中山道を、
トラック、平野カー、千秋カーの3台は、
人と荷物を満載にし、いざ板橋区立文化会館へ。

午前8時50分、
搬入から参加のメンバーも加わり、
関係者全員で搬入口より
道具類の搬入を開始して、

それから、舞台面の建て込みチーム、
受付まわりの作業チームとに分かれて、
効率よく作業をおこなう。

私は、まず舞台面の建て込み作業に汗を流し、
頃合いを見計らって、あれやこれやの
買い出しにホームセンターまで行き、
その後、照明さんの「シュート」と呼ばれる
「色作り」の作業の間は、
へへへ5月公演の脚本の校正なんぞしつつ、
「場当たり」を待つ。

「場当たり」というのは、
これまで稽古場では、
絶対に合わせられなかった、
舞台セットの中での照明、音響、舞台転換、
そして芝居の動きを
確認していく作業のことで、

舞台監督さんが指揮官となって、
照明の色合いや変化、
効果音の入り具合や聞こえ方、
暗闇での舞台転換、そして役者の芝居等、
総合的な観点から、順を追ってチェックしていき、
それを客席の1番後ろに座る演出の私が確認をして、
演出のイメージ通りのものに作り上げる作業のこと。

この作業は、神経がすり減るくらいの
集中力と体力が必要で、
とても大事な作業なので、
退館時間いっぱいまで何度も繰り返す。

翌・本番当日、いい天気。
こりゃー幸先がいい。
開門時間前の午前8時半すぎ、
劇場へ到着すれば長蛇の列!

「おお!こんな朝早くからお客様が!」

と思いきや・・・なんてことはない。
大ホールでおこなわれる、
都はるみさんのコンサートのお客さんだった。

「いつかふぁんハウスも、開演前から
お客様の列ができる劇団になればいいなぁー」

なんてことを思いながら、
私達の活躍の場である小ホールへ。

前日できなかった、
華やかなフィナーレの場当たりをビッと決めて、
約1時間の休憩を取り、メイク、衣裳をつけ、
出演者の知人、友人等を招いての
公開リハーサルを開始する。

目のご不自由な方も数名お越しだったので、
開始前、舞台上に上がっていただき、
舞台セットなどに触れて、
位置関係を確認をしていただくという、
「劇団ふぁんハウス初の試み」
にもチャレンジをした。

皆さん、舞台セットの写真を撮ったり、
スタッフの美岐、恒士郎、美和の
平野兄妹とのツーショットを撮ったりと、
開始前から楽しんでいただいている様子が、
モニター越しからもよく分かる。

いざリハーサルを開始すれば、
テンポもいいし、大きなミスもない!
みんなリハーサルとはいえども本気も本気!

約2時間のリハーサルを終え、
ご見学された皆さんと
記念撮影会なんぞ催していると、
本番まで約1時間ちょい!
各役者は準備に取り掛かる。

そして、お客様がご入場いただく
20分ほど前のこと。

受付担当の小路さんが、
私のところに飛んできて、

「だ、団長!
ロビーが人で溢れかえってます。
開場時間を早めてもいいですか?」

というの で、何事か?と聞けば、
お客様がお並びになっている長蛇の列が、
階段の下へと続き、会館の1階ロビーを越えて、
文化会館の表にまで続いているとのこと。

「えっ!」

都はるみさんのコンサートのために、
朝早くから長蛇の列ができていたのを見て、
「いつか、ふぁんハウスもこうなればいいなぁー」
って思っていたことが、
大ホールと小ホールで規模こそ違えども、
なんと数時間後に、
その夢が実現してしまったのだよ。

しかし、しみじみと感慨深く
佇んでいる場合じゃぁーない。

これはえらいこっちゃ!
舞台監督さんと打ち合わせをして、
予定よりも早く開場すれば、
ものすごい勢いで客席が埋まっていく。

当日券のキャンセル待ちの
お客様の列もどんどん伸びてきて、
これはますますえらいこっちゃ!

結局、開演時間を10分ほど押して、
超満員の中、幕が上がった。

幕開きからお客様の熱気が、
舞台上にまで伝わってくる!
客席からはドカンドカンと笑いが起こり、
大向こうも来るはで大盛況。

個々の役者の見せ場が終わると拍手も来るし、
お客様に乗せられて、役者の芝居は絶好調!

そんな中、一番驚きそして感動したのが、
クライマックスで、智子役の遥加ちゃんが、

「ねぇーみんな聞こえる?お客様の大歓声と拍手!」

と言ったセリフのあと、照明が変化して、
音響効果で大歓声と拍手の音を入れる場面で、
なんと!本当のお客様が大きな拍手が、
場内を埋め尽くしたことだ。

音響さんはそのお客様の拍手を待ってから、
演出効果となる大歓声と拍手の音を
入れてくれたのだけど、
舞台上の役者は感極まり、みな号泣状態。
(ここは、みんなが
泣き崩れるというシーンなので、
芝居としても成立する。)

こうして大盛り上がりの中、お芝居は終了。
カーテンコールでの挨拶の時、
観劇されていた女優でタレントの十勝花子さん、
笑点の山田隆夫さん、
そして「今夜は離さない」の
作詞家・藤波研介さんを
紹介させていただくと、
みなさん、わざわざ立ち上がって、
ご挨拶をしてくださる。

中でも、山田隆夫さんと私との
漫談のようなやり取りでは、
会場が大爆笑となり、
お陰様でいい雰囲気の中、
無事幕を下ろすことができました。

ロビーへお客様をお見送りに出れば、
大混雑状態ではあるけれど、
みなさん、
笑顔で私に握手を求めてきてくださり、
「よかったー」「ありがとう!」
と言ってくださるので、
つい熱いものがこみ上げてくる。

こりゃー次回も、
何が何でもいい作品を作らなきゃ!

日曜日より、5月公演の稽古が始まる。

「ようこそ!これからの青春」

という新作です。

脚本も完成したし、
まだまだ走り続けますよー。

劇団ふぁんハウスを応援してくださる皆様、
今回も寒い中、ご来場くださいました皆様、
本当に本当にありがとうございました。

これからも、劇団ふぁんハウスを
よろしくお願いいたします。

       劇団ふぁんハウス 平野恒雄