Page10–「ふぁんハウスの特徴」


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PDF 団長の独り言 2015.04.26

4月26日(日) 「ふぁんハウスの特徴」

またしてもありました、今回の脚本でも・・・

何がって?
ええ、季節の矛盾、時期の矛盾なのですよ。

例えばシーン2、
劇団希望に集まってきたメンバー達が
自己紹介を行う場面で、
岡村さんがこう言うのですよ。

岡村「私はつい先月まで、
ヤマト座で10月から6ヶ月間、
シニアクラスのワークショップに通い、
演劇を学んでましてなぁ。」
と。

それなのに劇団の代表・平山さんは、
その直後に

「では、今日から半年間の稽古を経て、
本番は7月29日に行いますね!」

と言っているのだよ。

「岡村さん」の話によれば、
10月の半年後、つまり
3月にワークショップが終わっていて、
そのワークショップは先月で
終了したと言っているってことは、
このシーン2は4月という設定だ。

それなのに「平山さん」は、
メンバー紹介を行った日(4月ですよね)から、
半年間稽古をしたのちに迎える本番を、
「7月29日」だと言う。

「なんで4月の半年後が
7月なんだよ!」

と冷静に考えれば
分かりそうなものなのに、
脚本を描いている時は、
そんな細かい
辻褄合わせ的なことは全く考えず、
ひたすら思い浮かんだストーリーを、
セッセ、セッセと描いたんだね。

この時の私の頭の中には、

「岡村さんには、
半年間ワークショップに通わせる。」

ということと、
ワークショップの開始時期は
いつでもいいので、

「私の誕生月の10月でいいかぁ・・」

ってことしか
考えていなかったのだろうなぁ。

次に、そのあとの平山のセリフに
登場する劇団希望の
記念すべき旗揚げ公演の時期は
何時にするか?と考えた時、

劇団ふぁんハウスの
第1回公演が7月だったから、

「じゃーこの劇中劇での
公演日も7月でいいかな」

と思って「7月!」にしたはず・・・。

それで日にちは、今回上演する
「ようこそ!これからの青春」の
初日が「29日」なので、
ここでも細かいことは考えず、
劇中劇の初日も「29日」とした(と思う)。

しかし、ここで月日の矛盾が生じた為に、
あとに続くシーンの

「本番まで何日、何ヶ月」

なんてのは、もうむちゃくちゃ!

いやぁ・・・本当は
そんなことではいけないんだけどね。

でもね、脚本を描いていて、
登場人物が私の頭の中で
話し始めるとね、
月日の矛盾とか、
大の苦手な計算とかのために、
「勢い」を止めるのが嫌だから、
そーいったことが、めちゃくちゃ
アバウトになってしまうんですねぇー
きっと。

だけどなぁー、
「ちょっと考えれば
そんな計算は小学生でもできるんだから!」

と毎回反省の嵐で、
劇団メンバーから矛盾点の指摘を受ける私。

衣裳の関係もあるのだし、
季節や時期が無茶苦茶だと、
そのことに気がついたお客様は、
きっと、とてつもなく気持ち悪いまま、
お芝居をご覧いただくことになるのだから、

いくら脚本を描く際の勢いが
大事とはいえども、
時間経過にリアリティーを持たすのも、
脚本を描く者の常識だわね。

なーんて思いながら、
昨日も充実の稽古を行い、
10分間の休憩時間にトイレへと向かう。

すると、どこかの団体さんが
使用している部屋から、
アメージンググレースを
合唱する歌声が聞こえてきた。

「そーいえば、
劇団ふぁんハウスの記念すべき
第1回公演で、この曲を使用したよなぁ・・・」

と何気なく部屋から漏れてくる
歌声を聴いているうちに、

「歌かぁ・・・歌だぁ!」

と思いつく。

劇団ふぁんハウスの公演って、
なんだかんだ言っても、
ほとんどの作品のエンディングは、
出演者による大合唱があるのに、
「今回の作品は歌がないなぁー」と
思っていた私のアンテナがビビッときた!

「やはり歌おう!ラストは
ストーリーに関係ないけど歌おう!」

トイレ休憩を済ませ、
稽古場に戻るや否や、ホワイトボードに
「ある青春ソング」の歌詞を書いて、

「ラストでこの歌を歌いますからぁ!」

といきなり発表すると、

「団長はまた何を言い出すんだ?」

って顔をするメンバー達。

それでも、私の
「まーいいから、いいから」で、
とにもかくにも、
アマティーにピアノ演奏をお願いし、
皆さんに歌ってもらうと、

うん!悪くない!

ラストシーンからエンディングに向かい、
最後にこの歌を大合唱してみても、

うん!悪くない!

・・・ということで、
今回もラストはふぁんハウスらしく、
大合唱を行うことになったのでありました。