Page15–「大成功!」


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PDF 団長の独り言 2015.06.01

6月1日(月) 「大成功!」

「ようこそ!これからの青春」は、
今回も大勢のお客様にお越しいただき、
無事幕を下ろすことができました。

ふぁんハウスを続けて17年目。
常に成功し続けているという
プレッシャーの中、
今回は脚本作りから苦戦して、
稽古期間も短いのに、
稽古が思い通りに行かない状態が続きました。

「こんな状態で間に合うのか?」
「こんな芝居で、お客様に
受け入れていただけるのだろうか?」

という不安が、ずっとつきまとう中での
公演でしたが、蓋を開けてみれば、

「これまでの中で一番良かった!」
「最高に元気をもらえた!」

という声を沢山頂戴し、

お客様をロビーにてお見送りする際も、
目にいっぱい涙を溜めて、
私の手をしっかりと握ってくださり、

「よかった!・・・本当に・・・
感激した・・・」

と、ようやく声を出して
感想を言ってくださる方も
何名もいらして、

また今日からまた普段の生活に
戻ったのですが、
続々と届く私個人のお客様からの
メールでの感想や、直接伺う社交辞令抜きの
大変ありがたい感想を頂戴し、
今、ようやく「成功したんだ!」と
実感しております。

それにしても今回も、
稽古中、色々な事件がありました。

まずはヒデさん(三田秀)の
足の具合が悪化して、
車椅子生活になることとなり、

悩んだヒデさんから、

「これでは芝居にならないので、
降板させてください・・・」

という涙ながらの申告・・・。

しかし私は、
ヒデさんにやる気があるのならば、
役の設定を、
車椅子のユーザーってことに書き換え、
舞台セットも車椅子でも
行き来できるようにスロープ付きのものを
考えてもらうということを告げると、
ヒデさんは「車椅子」を使って
芝居を行うことを決意してくれました。

次に起こった事件は、
本番1か月前の4月29日の
臨時稽古の日。

70代の役者さんが、

「どうしても台詞が覚えられない・・・
家で毎日5時間稽古しているのに・・
家では台詞が出てくるのに、
稽古場では台詞が出てこない・・・」

ということで、
精神的にご自分を追い詰めてしまい、
ついには降板を申し出てきたのです。

私個人としては、
その役者さんの人柄は好きだったし、
前回の「夢のカーテンコール」での
大活躍があったので、
今回も期待をしていたのですが、

劇団の代表としては、
この時期(本番まで1か月)に、
自ら降板を口にする役者に
演じ続けてもらうのは危険だと判断し、

その役者さんには
今回は降りて頂くこととなり、
急遽、出番のものすごく少ない役を
演じてくれる予定だった
高橋敏(たかはしさとし)、
通称・さとちゃんに、その方が演じる予定だった、
「高野」という重要なメインキャストを
お願いをして、5月の連休中に、
「高野」の特訓を行ったのです。

そこで、さとちゃんが演じる予定だった
「助監督」「看護師」という2つの役は、
役者を探している時間がなかったので、
声優さんに録音をしてもらい、

録音した「声」は、
芝居に合わせて音響さんが流すという
方法に演出を変更したのです。

さぁー大変なのはさとちゃんです。
それでも彼は、
2週間で膨大な量の台詞と動きを完璧に覚え、
私からの厳しいダメ出しにも耐え、
一生懸命食らいついてくれました。

そして、その連休の集中稽古で、
「高野」がなんとかなりそうだ!

と安堵していると、
連休も明けた5月11日の月曜日、
サチさん(千手院さち)が過労でダウンして、
緊急入院!

約1週間ちょいの入院生活を送ることとなり、
その週の土曜日、日曜日の稽古は泣く泣く欠席。

しかし、そんなに休んでいられないので、
本番直前の最終通し稽古にも無理をして参加。

体調が万全ではない状態のまま、
本番を迎えたのです。

こうして次から次へと
ハプニングに見舞われたのですが、
それでも

「絶対にお客様に喜んでいただく芝居にする」

という、
みんなのとてつもない信念と気合、
そしてチームワークが、
今回の公演も大成功に導きました。

ヒデさんの車椅子での芝居は、
お客様からすれば、「そういう役」として
自然と受け入れてくださったようで、

さとちゃんも役を変更した当初は
どうなることかと、
実はかなり心配したのですが、
見事に「高野」を演じ切りましたし、

サチさんは、
楽屋ではかなり辛そうだったのに、
ステージでライトを浴びれば、
パワフルに、
サチさんらしい芝居を行い、
今回の大成功に結びついたのです。

そんな「ようこそ!これからの青春」の
劇場入りしてから千秋楽までの様子を、
次回から2週渡ってお伝えいたしますね!
どうぞ、ご期待くださいねー