Page24–「三田秀の独り言」


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PDF 団長の独り言 2015.08.02

8月2日(日) 「三田秀の独り言」

団長の独り言の愛読者の皆様!
三田秀です。
今回は、秀の一言の拡大版として、
団長に代わって筆を執らせていただきます。

いつも団長が毎週木曜日に掲載している
「団長の独り言」を楽しみに、
読む度にうなずき・反省し、
時には文体も含め、参考にさせて
いただいておりますが、いざ自分が書くとなると、
何を書こうか迷いましたが、
「ふぁんハウスに入団するまで」を書くことにします。

長かった会社勤めも終点が近くなった頃、
次に何をやるのか決めかねておりましたが、
人前で何か演じるのが好きだったので、
フト「役者になろう」との考えが浮かびました。

早速友人に相談したところ、
「無理だからやめたほうが良い」と言い切られ、
何故?と聞き返さず会話が終わりました。

最近、あの時のことを思い出し、
友人にその理由を尋ねると、
「なんとなく」という答えでしたが、
あの当時は、「無理」という友人の言葉に従い、
何年かは舞台に出て演じたいという
欲望を抑えつつ、仕事に励んでいたのです。

そんなある時、
インターネットで検索していると、
ある劇団のワークショップに目が留まりました。

そこには「週末の午前中の2時間、
チケットを購入すれば、参加することが可能」と
書かれていましたので、すぐに電話して
受講料とかを確認し、
その足でそこの稽古場へ行けば、
元々は肉屋をやっていた建物を改装して、
稽古場として使用していたのです。

私はどうも気が乗らず、
そのまま行く機会を失い、何か月が過ぎた頃、
また芝居の虫がうずき始め、重い腰をあげ、
文学座とか俳優座などに併設された
役者養成学校に入学して、
役者としての基本を身に着けたいと考え、
学校を検索したところ、
どの学校も年齢制限があり、門前払いでした。

しかたないと思い、
恐る恐る年齢制限のないワークショップを
主催している劇団に出向き、
説明を受け、参加するかどうか迷っていると、
主宰者から
「10枚セットになったチケットを購入すること」
などの決まり事の説明がありました。

その決まり事の中で、
「参加者の都合に合わせての参加も可」
という説明も受けましたので、
「よし、これならできる!
試しに10回受講してみよう」と、
すぐに申し込んだのです。

そこの稽古場は、
ウナギの寝床のように狭く窮屈そうでしたが、
たまにお笑いライブがあるとのことで、
奥に簡単な舞台が作られていました。

話によると、
今活躍しているお笑い芸人の何人かは
この場所で修行していたとのこと。

案内に

「簡単な運動をするので、
体操着を持ってくるように」

とあったので持参した体操着に着替え、
いざ参加!

受講生は、定かではないが3人位いましたが・・・
共通しているのはみな若い。

前回公演の「ようこそ!これからの青春」で、
私演じる岡村が年齢不問という劇団を探し出し、
そこの稽古場を覗いてみたら、

「おっさん何してきたの?みたいな空気が
私の切ない胸に突き刺さりましてなー」

というセリフがあったのです。
まさにそんな雰囲気が漂っておりました。

だから劇中、この台詞を言うたびに、
その時の状況が胸の中からこみ上げ、
切なくなったものです。

話を戻します。
さて、そこの主宰者である講師は、
ご自分の経歴と、2時間の稽古内容を
淡々と説明してくれたのですが、
経歴を聞くと、かなりすごそうな人でした。

この道一筋、演出家として
飯を食っている人のようです。
一緒に教えている人は、
奥様で現役の女優さん。

あれは・・確か冬の季節。
主宰者の方は、絶えず咳をしていましてねぇ・・・
風邪を引いているのではと思い、
うつされないように、
離れて説明を聞いていました。

後で聞いてみると喘息だったそうで、
ゼェ、ゼェ言いながら稽古内容の説明に入り、
始めは簡単な発声練習、そしてストレッチ体操。

最後に紙2~3枚に台詞が書かれた台本での実技、
まぁー劇団ふぁんハウスのワークショップと
似通った項目です。

ただふぁんハウスと相違するのは、
主宰者の熱意でした。
ふぁんハウスの場合、主宰者である団長の平野は、
ものすごい熱意で指導をしてくれますが、
そこでは、元気のない講師が、
元気のない内容を教えるだけ・・・。

受講生も何を目的に来ているのか、
そんな風に思っていました。
それでも実績は何十年と続いていますので、
何か魅力的なところがあるのでしょうが・・・。

でも私にとっては、
初めてのワークショップであり、
それなりに熱心に通いました。

時に貰った簡単な台本の台詞を黙読し、
声を出して読みました。

ある時、病院での設定で
患者役を演じることになりました。
瀕死の患者役です。

役作りがどういうものか分からなかったので、
必死に瀕死の患者役を演じ、
どうにかワークショップが終了。

その後、本当に体の具合が悪くなったのには
驚きましたねぇ・・。

この一件があり、
自然にワークショップから足が遠のき、
もう役者なんて・・・と諦めていたところに、
素晴らしき劇団「劇団ふぁんハウス」との出会い!

今では毎日が充実していて、
生きる喜びを感じながら、日々過ごしているのです!